しろはは真剣に鴎の話を聞いていた
「鴎それなら今羽を持ってるの?」
「うん私のスーツケースの中に入ってる」
「鴎ちゃん私にその羽を譲ってほしいお願い」
「しろはちゃん?どうしたの?」
「お願い鴎私、その羽が必要なの」
しろはは必死に鴎にお願いしている
「鴎さん絶対渡してはいけません」
病室に藍が入っていた
「藍?どうしたんだ?」
「話は聞かせて貰いました、鴎さんしろはちゃんに羽を渡すのは危険すぎます、絶対に渡してはいけません」
「藍邪魔しないで私は鴎と話してるの!」
「しろはちゃんが考えている事は、この島では触れてはいけない禁忌です、私はしろはちゃんが苦しむところを見たくありません」
「それでも、それでも私は七海と再開したいの!!」
「愚かですね、しろはちゃんあなたはこのままの状態でいるなら幸せになれるんですよ、永劫回帰の呪いから解き放なったのに、せっかくここ迄来たのに又呪われたいんですか?」
「私はそれでもいいと思ってるの!」
しろははスーツケースに駆け寄る
「良一スーツケースを押さえてください、」
するとしろはの目の前に良一が立ちはだかった
「退いて良一くん、私はその羽が必要なの」
「 ごめんしろは話は聞いた、スーツケースは渡せない」
「なんで?どうして?」
「それも言えない」
「そんな理由なって無いおかしい、ねぇ?良一くん失うって本当に辛いんだよ、藍もわからないと思うけどどれだけ心が痛むと思っているの?」
「しろはは何を失ったかわ分からないでも、これだけはわかるこの羽は渡せない」
「なんでどうして」
しろはは狼狽えていた
「ハイリ!ハイリなら分かってくれるよね、だって私が大切なんでしょう?だったら分かるはずだよ羽を使えばハイリうみちゃんに会えるかもしれないよ」
しろはは必死だ
「しろは俺には分からない」
俺はそういうとしろはの表情は崩れた
「どうして?ハイリは私の事が嫌いなの」
しろはは上目遣いで訴える
正直まじでかわいいです
「ハイリ羽をしろはに渡したら多分しろはは後悔する、そんなところ私は見たくない」
蒼もしろはに羽を渡すのはは反対しているどうやらみんな反対しているらしい
「なんでどうして?みんなわかってくれないの」
しろはは泣きそうになってる正直胸が痛む
俺はどうしたらいいんだ?このままではしろはは孤立する、だが羽を渡してしまえばしろははもっと孤立すると直感が告げている
「ハイリお願い」
「俺はやっぱりしろはに羽は渡せない」
「ハイリ怒るよ」
「怒れよ」
「諦めて下さいしろはちゃん」
「嫌だ」
「イヤだ、イヤだイヤだイヤだ!!私は七海に会いたいよ!どうして駄目なの、私がのろわれるだけだよ!」
「しろは!いい加減にしなさい!!」
藍の口調が突然変わった
多分瞳さんが出てきたのだろう
しろははびっくりしたよゔだ、急にしおらしくなった
「お母さん今更なんのよう、私はおせっかいなんて嫌いなの、お母さんなんて大嫌いなの、」
「そうねしろはは私が憎くて仕方ないよね、でもね娘が辛い目に合うのに見てみぬふりする程母親やめてないのよ」
「それでも私はあの時お母さんに側にいて欲しかった、あの頃支えになってくれたのは七海だけだったんだよ」
藍(瞳)としろはは睨み合っていた
そしてしろははスーツケースに近づこうとした
「しろは落ち着いて!」
蒼がしろはを羽交い締めにした
「離して蒼!私は七海に会うんだ!」
「もうやめてください」
突然鴎が叫んだ
みんなびっくりして鴎の方をみる
「しろはちゃん、私ねしろはちゃんと出会えて変われたんだよ、あの時、しろはちゃんに食堂で出会えて本当に良かった、きっと出会えて無かったら私、病院で死んでも仕方ないと諦めていた、しろはちゃんが私を変えてくれたんだよ、それなのにしろはちゃんが危険な目に合ってしまうのは私耐えられないよ、お願いしろはちゃん落ち着いて、」
「私、私は七海に会いたい!どんな手を使っても」
しろはは必死に鴎に言った
「だけどしろはちゃん自身が傷つくのは私は嫌なの」
「強情だね鴎」
「そちらこそしろはちゃん」
するとしろは項垂れた様だその場に座り込んでしまった
鴎はベッドから抜け出してしろはちゃんに近づいた、そっと鴎はしろはを抱きしめた
「大丈夫だよ、しろはちゃん私はあなたの味方だよ、これからだってそう、島のみんなもハイリも味方だよ、だから自暴自棄にならないで、お願い」
「何も知らない癖に何も知らないくせにそんなお願い言われたら私、決意が揺らいじゃうよ」
しろはと鴎は大泣きしていた、そばにいる皆も泣いていた
きっと10年前しろはの両親が亡くなってしまって何も出来なか自分を各自で責つづけていたのだろう
まるで自縄自縛だ
かくして何とかこの場は収める事が出来たが後日俺は母親にしこたま怒られた、罰としてクリスマスまで島に行くことを禁止された、そして羽は俺が預かる事になった
鴎は私達の学校に転入する事になった
鴎の噂は瞬く間に学校中に広がった
曰く清楚な黒髪ロング美少女は学校中の人気者になった
とても以前まで病気で苦しでいたとは思えない
例に体育でラジオ体操は出来る様になっている
まだまだ鴎は体力はなくて私は不安だが本人はいったて元気だ
「ところでしろはちゃん?ハイリへのプレゼント決めた?」
鴎は突然聞いてきた、そう昼休み食堂で私達は5人でご飯を食べていた時だ
「 」
「しろは!!後3日しかないよ!!」
蒼が私の返答が無いことに焦っている無理もない、クリスマスに何かをプレゼントするなんて初めてする事なので私はかってが分からないのだ
「おいおい冗談だろしろは」
のみきは弁当を食べている最中に立ち上がった
「そうですよしろはちゃんなぜ?もしかしてハイリさんの事が嫌いなのですか?だったら私と付き合いません」
「藍ややこしくなるからやめなさい」
「だって私クリスマスなんて初めてだし、そもそも我が家に煙突無いし、夜中家に入って来るとか不法侵入だし!」
「むぎ?どうしたんですか」
紬がやってきた
「お!!ツムツムじゃん久しぶり」
「っあ鴎さんも皆さん久しぶりです」
紬は最近島にも学校にも来ていなかった、ドイツでなんでもお祖父様がお亡くなりになられたらしく、ドイツに行っていたらしい
「それよりスイカバーさん何か深刻そうな顔をしてますどうしたんですか?」
「ねぇわたあめさんハイリへのクリスマスプレゼント考えているんだけど何かいいものはない?」
「むぎぎぎクリスマスですかむぎぎぎ」
紬は頭を抱えている
「そうですソーセージです、兎に角ソーセージなんですソーセージ無敵です」
紬がソーセージを連呼したソーセージを別に馬鹿にはしていないだろう、確かにドイツ人といえばビールとソーセージだ
「クリスマスのプレゼントにソーセージではどうなんだ日本じゃ御歳暮みたいになるぞ」
のみきの言うとおりだ、本当に紬はハーフなのかなぁ
「おや?さっきから失礼な気配がしますよ?」
いけないこの子も感がいいんだった
「ビールをプレゼントって私達未成年だし」
いやいや酔っ払った蒼は一度でいいから見てみたい
「しろはちゃん私も見てみたいです」
藍が私の思った事を察したみたいだちょっときもい
「?」
「ウ~ンだったらぬいぐるみなんてどうでしょう?」
「それならいいのがあるわ!!紬!!」
シズク先輩が自慢のおぱっいをバインバイン言わせながらやってきた
「シズク久しぶりです」
「紬会いたかったわ」
シズクと紬は抱き合った
何度も島で、見た光景だ、二人の暑い包容は12月の寒さも吹っ飛ばしそうだ
「何言ってんですかしろはちゃん、あなたもハイリさんに抱きしめられて、鴎さんにもきっちり抱きしめてもらって心底羨ましいですよ」
藍の性格は最近読めなくなってきた、抱きしめられたら誰でもいいのか
「っうきっちり抱きしめるそれってホールドって事!やばいそのまま私はどうなってしまうの!何をするの両足で身体をホールドするの?」
蒼は蒼で一人ピンクになっていくもう慣れてきた
やっぱり藍の教育があったからだろう
「シズク先輩それでいいプレゼントってなんですか」
私はシズク先輩に聞いてみた
「これよ」
それは2つのハートのぬいぐるみだった片方にはYESもう片方にはNOと書いてある
「っうぐぅ」
まず反応したのは藍だ
「シズク先輩クリスマスは恋人同士でそんな事をする場ではありません」
藍!!藍がまともな事を言ってる!!
天善くんの天文学的確率よりまだ回数は多いが、それでもびっくりする
「何なんだこれはYESNO?」
のみきは分かってないみたいだ
「いやあ本当にあるなんて!もしかして私を誘ってるの!!何されるの私いつでもyesですよ!」
蒼落ち着け、発言が危ない
「むぎゅ何なんですかそれ?シズク?」
紬は分かってない
「シズクさん流石にそれはまずいですよ」
鴎は流石空気読める子だ
「っふ冗談よ」
いや割とマジだったんじゃないですか、反応をみて楽しんでいるでしょ!!ちょっと残念そうな顔してますよ!!
「残念だけど私はこのプレゼントしか考えられなかったわ」
問題発言です元生徒会長
「兎に角水織先輩のプレゼントはみんな却下でいいだな」
この初心な、のみき生徒会長は本当に大丈夫なんだろうか?
「そうですねバリングルスなんてどうでしょう?」
それ渡されたらハイリどうするだろねぇ?
率直に言って微妙だよね!!
嬉しいそうにしてるところとか想像できないよ!!
「何を言ってるんですかスイカバーさん!!パリングルスの中身は必要ありません、外側の外装が必要なのです」
言うと思ったよ!!もっと可哀想だそれゴミだよね!!
「そういえばハイリは私をみて結構むごっほとか言った覚えがあるよ」
鴎は何かを思い出したようだ
「何むごっほって?」
私は鴎に聞いた
「さあ?」
「そうだわいいところがあるの!!みんな来てくれない」
シズク先輩はそういうのでついていくことにした
ここはコンピュータルームという学校で新しく新設された部屋らしい
「パソコンを学校で入荷したらしくてこれでインターネットというのを使ってむごっほを調べてみたら良いと思うわ」
そこはプレゼントを調べるのでは無くむごっほを調べるのか
「とりあえずまず入力してみましょう」
ここは藍が入力して見せてくれた
むごっほどうやらゴッホの事らしい
「何がゴッホなの結構なゴッホなの失礼じゃない鴎」
「私に聞かないでよ、でもこのゴッホさんすごい人だったらしいよ」
「つまり鴎さんは芸術的という意味ではないでしょうか」
紬はそう言ったが結構芸術的?意味わからない
「この線から探っても意味がわからないですねやっぱりしろはちゃんパンツですよ!!」
「藍いい加減にしないと怒るよ」
「でも聞いた事があるわ結構芸術的だとか」
蒼、流石だ言うと思ったよナイスコンビだよこの姉妹
「パンツが芸術的ってもうそれやばいよ」
「いや待ってむごっほが苦しいとか言ってたような」
「苦しいの?」
むごっほ苦しいで調べてみると、ゴッホの生い立ちが分かった
「結構苦労してるんだね」
「でもこれ関係ある?クリスマスプレゼントで検索したほうがいいんじゃない?」
「はじめからそう言ってるよ!!」
私は叫んだ
クリスマス当日
久しぶりに鳥白島へいける
俺は船から島の方をみていた、流石に寒いがしろはに会いたくて仕方ない、プレゼントも喜んでくれたらいいんだがそうこの時、俺の心はるんるんだった
しかし待ち受けていたものは俺の想像を絶するこうけいだった
しろはのじーさんがサンタの格好をして港で仁王立ちして船を待っていた
俺は船から降りようとしたがまた中にもどった
えっ何?しろはじゃないのどうなってんの
「あの〜降りないんですか」
船員が聞いてくる、ちょっと待ってくれ
「助けて下さい港にサンタさんがいるんです」
「何を言ってるんだ君は」
「きっとあの服は血で染まってるんですそうなんですよ」
「まず落ち着こうね」
船員は俺を落ち着かせる
そして俺は船員に連れられて船から降りる事にした
「おい、小僧」
「 はいはじめまして僕は鷹原ハイリです」
深々と頭を下げる
嫌あ怖い冷や汗が止まらねぇ!
「おい小僧貴様うちのしろはに手を出したらしいなぁ」
こんな怖いサンタクロースは都会でも見た事がない、聖ニコライに怒られるぞ、ここは何処なんだこんな怖いサンタいる聞いてないぞ
「いえあの」
俺はしどろもどろになっていた
「おじいちゃん!!」
どうやら女神がやってきた!!
しろはは息を切らせながら、急いでやってきたみたいだ、あ~天使に見える
「しろは家にいろといっただろ」
「おじいちゃんハイリは悪い人じゃないよ!!」
そうだもっと行ってやれ
「何小僧ニヤニヤしている」
「すみません」
「おじいちゃん落ち着いてお願い」
「ふん、小僧貴様を儂は認めた訳ではない、おぼえておくんだな」
俺にしろはが近づいてきたしろはは俺に耳打ちする
「ゴメンバレちゃた」
「なんで!!」
「私が用意したハイリへのプレゼントをおじいちゃんに見られちゃた」
「うわー」
これは嬉しいような辛いようなやばいよ
「 」
おじいさんの目付きがやばい、こんな至近距離ではいちゃいちゃしてると思われている
「おい小僧貴様はしろはのなんだ?」
「お友達です」
「っえ?しろはちゃんとは遊びだったの!」
振り返るとむごっほがいた、
「むーたなばかったな!!」
しろはは鴎を睨んだというより鴎これ楽しんでるだろ
微笑っている場合ではない、俺は初めて島に来たことに後悔した
俺達は食堂で集まる事にした
「ではまずは小僧お前の言い分を聞こう」
今まさに生命の危険を感じる口の中まで乾燥しそうだ
俺の目の前におじいさんがその隣にしろは、そしてテーブルを挟んで俺の隣には鴎が座っている
「どうもこうもありませんハイリとしろはちゃんは私の親友であり、そして二人は付き合ってるんです」
鴎は真っ向からおじいさんに話しかける、ちなみにおじいさんはまだサンタの格好をしていた
「儂は小娘には要は無い、小僧に様があるんだ」
「私には用が無くてもしろはちゃんとハイリの事でしたら私に関係無い訳がありません」
「よそ者の小娘が抜かしよる、貴様はしろはとは親友とはいえ所詮はよそ者の人間、この島でそんなもの意味を持つと思っているのか?」
「私は以前しろはちゃんに助けて貰えたから、そして今度はしろはちゃんとハイリを応援したいんです」
そんなものが理由になると思っているのか、と言っておじいさんはサンタの帽子を脱いだ、どうやらおじいさんは機嫌が悪い、さっきから俺を見つめる目は獲物を狙う鷹のようだ。
「さっきから失礼な事を考えてないか小僧?」
「ひっ」
「ふん、儂がサンタの格好をしているがプレゼントがまだ渡してもらえず、拗ねているのか、どうしようもないな、シティボーイは」
ヤレヤレといったポーズをおじいさんはした、しかし凄い勘違いだなぁ、やっぱりどこがズレてる
「おじいちゃんハイリにもプレゼントを渡す予定だったの」
「儂はこの小僧を島から追い出す、という素敵なプレゼントだぞ」
おじいさんは声高らかに宣言した
「それは困るの!!」
しろははおじいさんの言った事を打ち消した
「おじいちゃん私、ハイリが好きなの」
「なぜだ?こんな小僧のどこがいいんだ!!、シティボーイの癖に地味じゃいか!!」
俺髪染めようかなぁ
「地味だけど私はハイリと一緒にいると凄く楽しいの」
「そんなもの理由にはならん」
しろははおじいさんの気迫に押された、しろはもおじいさんに怖気づいてる
「じーさん俺は鳥白島が大好きなんだ、そして島で俺はしろはと出会った、その時に俺はしろはに運命を感じた、そんなもの錯覚かもしれない、でも俺はしろはと出会えてとてもうれしかったんだ、だから」
「それがどうした」
突然俺の言葉をおじいさんが遮った
「そんなもの何になる、そもそもお前はよそ者の人間、この島での事はこの島の人が決める事、それに口出しするのはおこがましくないのかね」
「さっきから聞いていればなんですかおじいさん!」
鴎が突然発言する
「ハイリはしろはちゃんの為なら死ねます!!」
死ぬのか!!
あれ?こういうシーンどこかでなかったけ?
「小僧本当か?」
ちょっと待ってくれ
「ハイリ私の為に死ぬのは良くないよ」
しろはも勘違いしているって鴎なんて言うことを言うんだ、
「そうだよねハイリ!!」
鴎の視線が眩しい、というより鴎の期待が怖い
これで俺は後に引けなくなった、
心配そうに俺を見つめる、しろはにアイコンタクトをして俺は
「はい!!俺はしろはが大切なんです!!」
俺はこういうとおじいさんは沈黙した
「分かったなら、おのが力を見せてみろ小僧!!」
「そうです!!ハイリも受けて立ちますよ!!」
鴎はなぜか受け答えしていた、俺何も承諾してないんだけど
俺達は無人島に来ていた
「小僧、ここから鳥白島に戻って来れたらお前の勝ちだ」
俺はじいさんに地図や寝袋やテントなどを渡されここに今日を入れて4日以内に無事に鳥白島に帰って来れたら、俺の勝ちらしい
「どうした小僧おじけついたか?」
「いや!!ハイリはこんなことで怖じ気つくわけ無いでしょう!!ねぇハイリ!!」
鴎がなぜか俺より出しゃばる、というより黙っててくれ頼む
「おじいちゃんやっぱりこれはハイリには危険過ぎる、やめよう」
しろはは心配しているしかし、ここはもう退けない
「しろはは黙っててくれ」
「なによ」
「俺は絶対に帰って来るだから待っていてくれ!!」
しろはは黙り込んだ
あれ?嬉しそうな顔している
「ルールはここから地図を見て鳥白島に帰って来ること船は地図上で示してある、その船を入手し鳥白島に戻って来ることだ、ちなみにその無線は救難信号になっているスイッチを押したらジッエンドだ」
爺さんは俺にルールを説明する
「でわな小僧いつでも無線が繋がること期待しておくぞ」
そう言って爺さんは船に乗り込んだ
「ハイリ絶対に無理しないで約束だよ」
しろははそう言い残し、鴎と一緒に船に乗ってしまった
一人残されるおれ
波の音がずっとする砂浜、そして遠ざかっていく船、
俺はその光景を見ていることしか出来なかった
その頃船では
「ハイリ」
私は島をずっと見ていた、ハイリ、せっかくまた来てくれたのに、また会えないなんてなんだろう凄く落ちこんでしまう
おじいちゃんは本当に頭が硬い、もう島の歴史なんて古臭い事なんか言わないでほしい
どんどん遠ざかって小さくなってしまう島、を私はもどかしく見ていた、もしかしたら、今回でハイリとはさよならになってしまうとか考えてしまう
「嫌だよハイリとお別れなんて」
私はおじいちゃんに聞こえないようボソっと愚痴をこぼした
「しろはちゃん今はハイリを信じよう」
鴎が私を励ます
「でもハイリはシティボーイだよ、この試練は難しいと思うけど」
「今は信じるしかないよ、この試練はしろはちゃんのおじいちゃんの案だから」
「でも、ハイリの持っていった食べ物は今日の夕方の分と明日の朝の分しかないんだよ、冬の島で食べ物を探すなんて難しいよ、それにあの島から鳥白島まで300メートル位離れてるんだよ、泳いで帰るなんて絶対出来ないよ」
「確かに3日目にはのたれ死んでもおかしくないかも」
鴎はそう言うとおじいちゃんの方に向かった
「おじいさん、あの島に置いていったハイリが帰るためのボートはエンジンついているんですよね」
「当たり前だそんなもの帰って来れなくなるだろう、まぁ心配しなくても4日後には救助に行く、心配するな」
おじいちゃんはぶっきらぼうにそういった船乗っているとおじいちゃんは無口になる事が多いのだが、まだサンタの格好をしているから、機嫌がいいのか悪いのか分からない
ハイリお願い絶対に無理しないで
私は島に向かってそうつぶやく事しか出来なかった
俺はまず最初はテントを組み立てる事にした
まぁこのテントは以前良一から組み立て方を教えてもらった物と一緒なので30分も経たないうちに組み立てる事ができた
ちなみに1.5リットルのペットボトルに水が5本、飯盒が1個、米が3合、寝袋、マッチ、懐中電灯、包丁、鉈、まな板、釣り竿、トイレットペーパーが入っていた、あとサバ缶5缶、絆創膏と消毒液菓子パンまで入っている
後の4つはしろはがこっそり入れたみたいだ
しろはの優しさを少し感じた
「それにしても」
しろはのじーさんはこの島から脱出を俺の試練にしたみたいだが、難度はそんなに高くない
流石にイージーではないが、明日からの食料は自分で探すのも結構難しい、
「魚でも釣らないといけないか」
そもそもこの島はなんだろう?ちょっと歩き回って探索もしてみたい、しかし、流石に12月、日が暮れるのも早いうかうかしてられなくなってきた
「まずは薪を集めないと」
俺は薪集めをした、この島の木々は結構枝を落とすものが多くてたすかった、
まぁ日の取り扱いは十分気おつけないと、
薪を集め元のテントを張ったところに戻るするとすぐ異変にきずいた
テントに誰かいる!!
どうやらテントに何者かが侵入したみたいだ、俺はテントに恐る恐る近づいた
子供用の靴が揃えて置いてある
「誰かいるのか出て来い」
俺はテントを開け中を確かめた、奥から声がする
「すみません、僕気づいたらここにいたんです」
中から帽子を被った小さい女の子がいた、歳は中学生くらいに見える
「お前だれだ?」
「すみません本当にすみません気づいたら僕この島にいて途方に暮れていたんです」
「つまり君は遭難したのか?」
「そうみたいです、っあでも僕、名前はわかりますよ」
そう言うもんだいか?
「七海です、はじめまして」
そう言うと女の子はテントから出てきて頭を下げた
「俺は鷹原ハイリだ」
「鷹原さんはどうしてこんな何もない島にいるんですか?」
「それはこっちが聞きたいよ、君こそ何でこの島にいるんだ?」
「それは わからないんです」
「つまり記憶喪失って奴か?」
「はい、でも自分の名前は思い出しました、」
だからそういう問題じゃない
「ふむ、俺は、3日間この島に滞在しないといけないんだ、ところで七海は今すぐにでも帰らないと不味いんじゃないか?」