原作に関わらないようにしたいけど神がそれを許してくれないみたい 作:ヨーグリー
では本編どうぞ!
飛び出したベルを探し回りダンジョンの六階層で次々に湧き出てくるモンスターに囲まれながらもなんとか倒しているベルを見つけすぐに助けに行き二人で次の日の朝までダンジョンに潜りなんとかホームまで帰りその日は二人で一緒に休んだ。
そして次の日ベルに一緒にダンジョンに行こうと誘われたが今日はそんな気分じゃなかったから断った。断った時ベルが悲しそうな顔をしていたため一瞬行こうか迷ったけどやっぱりやめた。
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そして今はギルドに溜まった魔石を換金するためにギルドに来ていた。
ギルドの中に入るとエイナさんがギルド内の掃除をしていた。
「エイナさんおはよございます」
「エル君おはよう!今日は一人なんだ?」
「そうですね今日は溜まった魔石を換金しに来たので」
「頑張ってるね!」
「まぁそれしかやることが無いんで、しかも一昨日なんてベルと朝までダンジョンに潜ってたくらいなんですから」
「え......?今なんて言ったの朝まで潜ってた?」
「はい朝までですよ」
「ちなみに何階層まで行ったの?」
「えっと、確か6階層まででしたね」
「ろ、ろっかいそぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「いきなり大声上げてどうしたんですか」
「君たちはバカなの!?あれだけ私がダンジョンは危ない場所って教えたのに!まだ冒険者になって一か月も経ってないんだよ!」
「ちょ、ちょっと落ち着いてください周りの人たちが見てますから」
「これが落ち着いてられる!?たださえ今の君たちじゃあ3階層でギリギリなのに」
「これには事情があるんです」
「事情?」
「はい何があったかちゃんと話すのでとりあえずむこうのソファーに座りましょう」
「ちょっとまってて掃除道具片してくるから」
「はい」
エイナさんが奥に向かう途中で他のギルドの人に話しかけられると「エイナも中々手の焼く子たちの担当になったね」などと言ってるのが聞こえてきた。心の中であまりエイナさんに迷惑をかけないようにしようと誓った俺だった。
「おまたせ」
心の中で反省をしてると掃除道具を片し終えたエイナが戻ってきた。
「いえ俺の方こそすみません。じゃあなにがあったかお話ししますね」
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「そんなことがあったんだ...」
「はい」
一昨日のことを俺がベートと勝負して勝ったことを伏せて全部話した。
「でもだからって6階層まで行くのはだめだよ?今回はちゃんと帰ってこれたけど次はわからないんだよ?君たちがいなくなって悲しむ人達がいることをきちんとわかってね」
「はい...」
「はい!じゃあこのお話は終わり!さあ早く魔石を換金してきなさい!」
魔石を換金しようと立ち上がって行こうとしたときに近くにいたギルドの人がエイナさんに話しかけた。
「ねぇねぇエイナあの噂知ってる?」
「あの噂?」
「そう!一昨日豊穣の女主人でロキファミリアのベートがある冒険者と勝負をしたんだけどね」
(それ俺の話じゃね?)
「ベートの攻撃を全部躱して最後に一撃だけ与えて勝ったんだって!」
「一撃!?それってどんな人!?」
「聞いた話によると自分のことをレベル1って言っていたらしんだよね」
「レベル1!?そんなのありえないよ!」
「でしょ?でも実際見た人たちはみんなそう言ってるんだよ!」
「特徴とかないの?」
「えっと...何だったかな?確か目が赤かったとか?」
「一つだけ?」
「他には髪の毛の色が灰色で短髪だったかな」
(それってもう俺じゃん...頼むからエイナさんだけにはバレませんように)
「そういえばエイナがさっき話してた子とか今言った特徴と同じじゃない?」
「確かにそうだけどエル君はついこの間オラリオに来たばかりだよ?」
「でもレベル1っていう話も出てるし...」
どうやらエイナさんはその話の人物が俺だとまだ思ってないらしい。とそこに別の人がやってきて俺だと確信させる事を言った
「まだ特徴はあるわよ私実際見てたもの。それはね頭にアホ毛が生えてたの、ね?アホ毛の生えたレベル1の冒険者君?」
俺ことを指さして言ってくる。
今の話を聞いて俺を見るエイナさん。そしてソファーから立ち上がり俺の方に歩み寄ってくる。
(に、逃げなきゃ!...けどエイナさんが怖すぎて足が震えて動かない)
「エルくーんその話詳しく聞かせてくれないかな?」
「あのぉエイナさん?目が笑ってないんですけど?俺が笑い方教えましょうか?」
「大丈夫だよ?ちゃんと笑ってるからぁ。それにエル君が私に何を教えるって?うん?それに今から私が手取り足取り教えてあげる」
「あ...えっと...や、やさしくしてくださいね?」
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エイナさんに連れていかれて二時間が経った。
「わかった?たとえエル君のステータスが他のレベル1よりズバ抜けてるからって今後はこういう事はしちゃだめだよ?」
「ハイイゴキオツケマス」
「それじゃあ今日はこれでおしまい」
「あ、はい」
(やっと解放される...)
「今日はどうするの?」
「はい?」
「ダンジョンには行かないの?」
「行く気なかったんですけど少し気分転換にでも行こうかなって」
「気分転換でダンジョンって行くものだっけ?まぁいっか行ってもいいけどあまり無茶しちゃだめだよ?」
「わかりました」
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「ハッ!」
「セイ!」
「遅い!」
俺は今6階層でGアイズの確認をしていた。え?エイナさんに6階層に行くなって言われたばかりだって?バレなきゃ問題ないっしょ!ちなみにベルの事を探しながら潜ってきたがどこにもいなかった。きっと俺がダンジョンに潜った時には地上に上がったのだろう。
それに本当は一昨日ベルを見つけた時にもGアイズは自動で使っていたのだが色々ありすぎてモンスターに攻撃をさせる暇もなく倒し攻撃を受けることが無かったため今はこうやって確認をしていた。
「いやーそれにしても中々チートだなこのスキル。モンスターの攻撃がどうやって来るのかが全部わかるんだけど...」
独り言を言いながら先に進んでいると目の前に四体ほどのウォーシャドウがいた。
(そういえば他のスキル使ったことが無いな)
俺は四体のウォーシャドウの前に立ち最初に心眼を発動した。
(一分間回避状態になるらしいけどどういう意味だろ?とりあえずわざと攻撃に当たってみるか)
念のため『煉獄』を鞘から抜いていつでも戦える用意はしておく。すると目の前から四体のウォーシャドウが勢いよくこちらに向かってきて真ん中にいたウォーシャドウが攻撃をしてくる。
すると体が勝手に動いてウォーシャドウの攻撃を躱す。
(うお!?体が勝手に動いたぞ!回避状態ってもしかして勝手に体が動いて回避してくれるってことなのか?)
心眼の効果もあと三十秒程度で消えてしまうのでもう一つの相手の弱点に攻撃が当たった時に威力が三倍になる効果も試すために人型であるウォーシャドウの首を一体だけ掻っ切る。
しかしここで俺はあることに気づく。
(ここら辺のモンスターはすべて一撃で倒せるからどこを攻撃しても意味なくね?)
どこを攻撃しても意味がないことに気が付いた俺は次のスキルを使う。
(確か相手の後ろに回り込んで...!)
一瞬で残り三体のウォーシャドウの後ろに回り込み二体の背中を斬って倒し、最後に残った一体がこちらを振り向いた瞬間にもう一度回り込んで『煉獄』を肩までの位置まで上げて力を入れる。
すると『煉獄』から黄色のエネルギー?みたいなのが出てきてその周りに黄色と黒色の竜巻みたいなのが出ており上に向かって広がっていた。
そして俺はそのまま『煉獄』を振り下ろしながらスキルの名前を叫ぶ。
「【閻王煉獄斬】!」
ズドン!と大きな音が6階層中に鳴り響き最後のウォーシャドウを倒す。そして最後にあの決め台詞を言う。
「無窮の狭間に落ちるがいい」
(決まったな...よし今日のところはこれぐらいでいいか)
『煉獄』を鞘に戻し帰るために来た道に引き返そうとした時に少し先から視線を感じたためその方向を見るとロキファミリアの『剣姫』アイズ・ヴァレンシュタインが立っていた。
はい、どうもヨーグリーです。
今回はスキルが二つ出てきました!
最初に心眼の回避状態ですが色々考えて「勝手に体が動き攻撃を避ける。」という感じにしました。
そして閻王煉獄斬も出しました!実を言うと何回も動画で魔神沖田さんのエクストラアタックを見たんですがどうにも『煉獄』から出してる黄色のあれの説明が出来なくて今回はエネルギー?ってよくわからない説明になってしまいました。わかりにくかった方は本当にすみません!こればっかりは実際に動画で見てくださいとしか言えないです。
これが俺の限界です...
とまぁ今回はここまで、また次回!