原作に関わらないようにしたいけど神がそれを許してくれないみたい 作:ヨーグリー
ダンジョンから出て俺はどうしたらいいものかと考えながら歩いていた。時折後ろを振り向いてダンジョンからずっと着いてくる金髪の女性を見る。するとその女性は何か後ろにあるのかな?と言いたげな顔をして後ろを振り向く。そして俺は我慢出来なくなり金髪の女性に話しかける。
「なんでさっきから俺の後を着いてくるんですか?アイズ・ヴァレンシュタインさん」
「観察」
「え?観察?もしかして一昨日ベートさんをやったから『剣姫』自ら俺を観察するという事ですか?」
「べつに一昨日ベートさんをやった事について観察してる訳じゃないから安心して?」
「なんだそういうわけじゃないんだ...って安心出来るわけないじゃないですか!結局観察されてる事には変わりないですよ!?」
「だから気にしないで?」
「いや、気にしますよ......はぁ、ていうかなんで俺なんかを観察してるんですか?」
「それは君が強いからだよ?」
「俺が強い?何言ってるんですか?俺なんてついこの間冒険者になったばかりですよ?」
「確かにそうだけど違う。それに君ベートさんの攻撃を全部わざとギリギリで避けてたよね?」
(ま、マジ?ベートさんの攻撃をわざとギリギリで避けてたのばれてた?)
「俺がベートさんのギリギリで避けてた?何を言ってるんですか?ベートさんの動きが早くて俺が付いていけずにギリギリなっただけですよ」
(ていうかつい付いていけずにギリギリで避けるって嘘を言ったけどそれはそれでどうかと思うが...)
「むぅ...嘘はダメ」
少しほっぺを膨らまして言うアイズ・ヴァレンシュタインさん。なにそれ可愛いんですけど...
「ま、まぁ仮にそうだとしてなんで俺なんかの事を?」
「だからそれは君が強いからだよ」
「俺は自分の事を強いと思わないんですけど......」
「ううん君より強い人なんてそんなにいないと思う。それに君は私や他の人たちとは何か違う強さがある。だからその強さを知りたい。そして私はもっと強くなりたい」
さっきとは全く違い真剣な顔で言ってくる。そして俺は今言われたことに対してこう言う。
「......アイズ・ヴァレンシュタインさんがどんな理由で強くなりたいのかは俺にはわかりません。それにさっきも言いましたけど自分の事を強いだなんて思ってないです。まぁ俺が思うに『強さ』という意味だけを捉えるなら最終的に意味は同じだと思いますけどね。ですがその『強さ』にも色々意味があると思うんです」
「色々な意味...?」
「はい。例えば身体の強さ、心の強さ、どんな事にでも対応できる強さ。このように色々な強さがあるんだと思うんです。けどその人にはその人の良さがあるように強さにもその人に合った強さがある。まぁ人によっては何種類もの強さがあったり逆に一種類しか強さがなかったりする人もいると思います。もちろんアイズ・ヴァレンシュタインさんみたいに誰かの事を観察してその人の『強さ』を知ることも強くなるためには十分にいいことだと思います。けど誰かの『強さ』を知ったところで強くなるわけじゃない、知った上で自分で考えてアイズ・ヴァレンシュタインさんに合う『強さ』を見つけて行けばいいと思いますよ」
「私に合った『強さ』...」
「あ、あーなんかすみません喋りすぎちゃいました。ましてや冒険者になりたての奴なんかに」
「ううん大丈夫だよ。ありがとうすごく参考になった」
「そうですかじゃあ俺はこれで」
「待って」
話す事はもうないと思い帰ろうとしたときに声を掛けられる。
「アイズ」
「はい?」
「呼び方アイズでいいよ。みんなそう呼んでるから」
「わかりました」
「それとまた今度会った時でいいから一緒にダンジョンに行こ?」
「え?今なんて言いました?」
「だから今度会った時に一緒にダンジョンに行こ?」
(一緒に?アイズさんと一緒にダンジョンに行く?え、マジで?)
「マジすか?」
「うん」
「ちなみに聞きますけど俺なんかでいいんですか?」
「君だからいいんだよ。それにさっき言ったでしょ?誰かを観察して強さを知ることは十分にいいことだって」
「確かに言いましたけど......」
アイズさんの顔を見るとすごく期待したような目をしていた。
「はぁ、わかりましたよまた今度あった時ですね」
「うんそれじゃあまたね」
「はい」
そう言って後ろ振り向いて行ってしまった。てかホーム反対側かよよくここまで着いてきたな...
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「ただいま戻りました」
教会に入り階段で地下に降りるとベルとヘスティア様が腕を組んで立っていた。それも目が全く笑ってない笑顔で。
(え、なに?もしかして最近オラリオでその笑い方流行ってるの?しかもなんか二人の雰囲気が怖いんですけど...)
「お帰りエル君ちょっとそこ座ろうか?」
(あ、なんか怒ってらっしゃる、と、とりあえず逃げよう)
「あ、あーそういえば今日は豊穣の女主人に一人で行く予定だったのすっかり忘れてたー!ということなんで今日の夕飯は二人でごゆっくりー」
「ベル君!」
「はい!」
立ち上がり降りてきた階段の方に向かうと後ろからベルにのしかかられた。
「ちょ、おも...」
「悪いけど逃がさないよ?ベル君そのまま抑えてて!このロープで縛るから!」
ヘスティア様がどこから取り出したのかわからないロープで俺の事を巻いていく。
「ちょ!まっ、きつい!きついですヘスティア様!」
「いいやだめだ!君はこれくらいきつく縛らないと絶対に逃げるからね!」
「逃げない!逃げないからもうちょっと緩くしてー!」
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縛られた俺はそのままドカッとソファーの上に座らされた。
「一体何なんですかいきなり」
「一昨日君は何をしたのかな?」
「な、何をしたってベルと一緒にダンジョンに行って一緒に夕飯を食べて次の日の朝までダンジョンに潜ってました」
「ごめん聞き方を間違えたよ。ベル君が飛び出した後何をしてたのかな?」
もしかして俺がベートさんをやった事ばれてんじゃね?と思い一応バレてないことを祈り俺は言う。
「そりゃあもちろん探しに行ってましたよ?」
「嘘は言ってないみたいだね」
(そりゃあ嘘をつく意味がないですもん)
「じゃあもう一つ......ベル君が飛び出した後どこの誰と勝負をしたんだい?」
ギクッ!
今の俺の反応を言葉にするならこの言葉以外見つからないだろう。けど俺は今日エイナさんからお説教をされたばかりだ、だからせめて今日はもうお説教なんてこりごりだ。だから俺には選択肢が二つある。
1、嘘をつく
2、誤魔化す
(あれ?どっちも同じじゃね?とりあえず2の選択肢にしとくか)
「な、なにを言ってるんですか?ベルが飛び出した後すぐお金を払って探しに来ましたよ?誰かと戦うなんてするわけないじゃないですか」
「うん、嘘だね」
「え?」
「そういえばエル君は知らないんだったね。神には嘘をついても意味がないんだよ。だって神は相手の言ってることが嘘か嘘じゃないかを見破れるんだ」
(え、なにそれチートやん...)
「さぁ怒らないから言ってごらんどこの誰と勝負をしたんだい?」
「えっ...と、ロ、ロキファミリアのベートさんです」
「ロキファミリア!?よりよってロキの所の子と勝負をしたなんて」
「す、すみません」
「とりあえずボクは詳しくは知らないから何があって教えてくれないかい?」
「い、言ったらお説教とかしないですか?」
「それは内容次第だね」
「わ、分かりました」
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一度ロープを解いてもらい座り直してから一昨日のことを全て話した。
「そうだったのか...」
「ごめんねエル僕の所為で」
「気にすんな俺がやりたくてやったことだし」
「でも...」
「もう過ぎたことなんだからうだうだ言ってもしょうがねぇだろ」
「わかった...」
(うーんなんか空気が重いとりあえず話を変えないと)
「そういえば二人は夕飯食べた?」
「まだだよ」
「なら早く食べましょう!」
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夕飯を食べ終わり三人でゆっくりしてるとベルに話しかけられる。
「ねぇエル」
「うん?」
「明日暇?」
「暇だけど」
「なら一緒にモンスターフィリアに行かない?」
「モンスターフィリア?」
「僕も詳しいことはわからないけどなんかそういうのがあるんだって」
「へぇまぁいいよ」
「やった!」
「んじゃあ今日は明日に備えて今日は早めに寝るかな」
はい、どうもヨーグリーです。
いやー投稿するの遅れてすみません。言い訳させてもらうと今まで寝る時間が11時ぐらいで寝るまでの1時間は執筆する時間を作ってたんですけど最近は仕事で疲れて9時ぐらいに寝るようになっちゃって執筆する時間が無かったんですよ。一応空いた時間を探してやってるんですけど内容が思い浮かばなかったりして全く進まなかったです。けどなんとか二話分は書き終わりました!ですので明日にはまたもう一話出します。
ていうことなんで今回はここまで、また次回!