原作に関わらないようにしたいけど神がそれを許してくれないみたい 作:ヨーグリー
次の日の朝。
ベルが昨日買った防具を着て鏡の前に立っていた。
「お、似合うじゃん」
「本当?」
「なんかベルって感じがする」
「よかったぁ」
「それじゃあ行こうか」
「うん!じゃあ神様行ってきますね」
「うーん行ってらっひゃーい」
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朝早くだというのに周りにはたくさんの冒険者がおりその中に大きなバックを持ったサポータの人と一緒に来てる人たちもいた。
「サポーターか...」
「お兄さん方、お兄さん方。白い髪とアホ毛の生えているお兄さん方」
ベルがつぶやいた後不意に後ろから声を掛けられる。
「初めましてお兄さん方!突然ですがサポーターを探してはいませんか?」
「あ、あれ君は確か...」
「うん?混乱してるんですか?でも今の状況は簡単ですよ。冒険者さんのおこぼれに預かりたい貧乏なサポーターが自分を売り込みに来てるんです!」
「あのそうじゃなくて君昨日のパルゥムの女の子だよね?」
「パルゥム?リリは獣人、シアンスロープなんですが?」
そう言ってリリって子はフード外して頭についている耳を見せる。
「あ、本当だパルゥムじゃない」
ベルはリリの耳を触りながら言う。するとリリは耳が苦手なのか、はぅおにいさぁん、と色っぽい声を出す。
(このリア充野郎は朝から何してんの?)
とまぁどうやら人違いだったらしい。
そして俺たちは一旦噴水の前の椅子に座る。
「えっとリリルカさんはどうして僕たちに声を?」
「はい、見たところ冒険者さん自らバックパックを装備していらっしゃったので恐らくはっと」
「ああ...」
「それでお兄さんどうですか?サポーターはいりませんか?」
「俺はいいと思うよ。エイナさんも言ってたし」
「僕もちょうど欲しいなって思ってたところで」
「本当ですか!?ならリリを連れて行ってくれますかお兄さん方!リリは貧乏で手持ちのお金も心もとなくて...それに男性の方にリリの大切なものをあんなにされてしまうなんて...」
「う...」
リリは自分の耳を触りながら顔を赤くして恥ずかしそうに言う。
(うん、この子も中々ずるいな...)
「わ、わかりました。それじゃあひとまず今日一日サポーターをお願いします」
「ありがとうございます!」
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そして今俺たちは順調に進んでいき七階層まで降りてきた。
「はぁ!」
「せい!」
「ベル様!」
リリがベルに声を掛けて後ろにいるモンスターをベルが人蹴りで倒す。
「ベル様とエル様お強い!」
「リリがいてくれるから戦闘が助かるよ」
「確かにサポーターがいるだけでこんなに違うもんなんだね」
「いえいえこれだけのモンスターを全部二人だけで倒してしまったお二人の方がずっとすごいです!」
「まぁベル様のお強さは武器によるところが確かにあるでしょうが」
「あ、やっぱりそうだよね僕もちょっとこのナイフに頼りすぎかなって」
「あ、あれ俺は?」
「ああ、エル様は...」
「うん、エルはね...」
「え、何?俺だけちょっと違うみたいなその感じ」
「あ、そうだベル様そのナイフはどうやって手に入れたんですか?」
「無視!?」
「あ、ああ僕たちのファミリアの神様に頂いたんだ」
「そういえばリリはどこのファミリアに所属してるの?」
「はい、ソーマファミリアに」
リリは俺たちが倒したモンスターが落とした魔石を拾いながら答える。
「それよりベル様こいつの魔石も取っちゃいませんか?胴の浅い所にあると思います。落ちてるのはリリが回収しますので、今日はそれで上がりましょう」
そう言ってリリはベルにどこにでもあるようなナイフを渡す。
「じゃあ俺も拾ってくるわ」
「そんな!エル様は回収しなくてもリリが回収しますので!」
「いや、俺だけ何もしないってのは嫌だしなんなら俺はたとえモンスターでも虫なんかには触りたくないからそういうのはベルに任せる」
「僕!?」
「ささ早く回収しちゃおう」
「無視!?」
「何?もしかして虫と無視を掛けた?まじそういうのは寒いんでやめてもらいます?」
「掛けてないよ!?」
「あはははお二人は仲がいいんですね!」
「いや全然」
「ひどい!」
「あはは!」
そうこうしてる内に魔石をすべて回収し終えた。
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そして今俺は先にベルとリリを帰らせて一人で10階層まで降りてきていた。
「相変わらずここは霧が多いな...」
霧の所為で見えにくいが少し先にオークが一匹立っていた。
「んじゃあさっそく【ライトニング】!」
魔法を発動すると俺の周りに黒い雷がまとわりつく。そして『飛鳥』を鞘から抜き構える。
「我が光芒、無窮へ通ず...」
俺はオークに向かって一気に距離を縮め先に膝の辺りを斬る、斬られたオークは体制を崩す。そのおかげで頭の位置が下がったためすかさず首を斬り魔法を解除する。
斬られたオークは黒い煙とともに消えていき一つの魔石が落ちる。
(いやー、いざモンスターとの戦闘でこの魔法を使ってみると中々使いやすいな。それに『煉獄』の半分以上も短いからどうなるかなって思ったけど案外短くても使えるな)
オークの魔石を回収してもう少し先に進むと今度は周囲に数十体のインプの集団が現れ囲まれてしまった。
(今度はあの引き付けるのを使いながら戦ってみるか)
さっきと同じく【ライトニング】を発動する。
先に目の前にいる三体のインプとの距離を一瞬で詰めて俺の動きに驚いた三体を斬り仕留める、すぐさま左側にいる四体のインプ目の前に移動してさっきと同様斬り仕留める。
今度は後ろから来るインプと距離を開ける。
「【エンチャント】」
距離を開けたら『飛鳥』に【エンチャント】で【ライトニング】を付与して後ろから来る最後の六体のインプの真ん中の奴に投げて刺す。刺さった『飛鳥』に向けて左手を向けて引き寄せられるイメージをする。
その瞬間『飛鳥』の下に一瞬の速さで引き寄せられインプに刺さった『飛鳥』を掴みそのまま引き抜いて残り五体を仕留める。
(思ったとおりこの引き寄せられるやつは使い方次第では戦闘を有利に運べるな)
最後にモンスターから落ちた魔石を回収してダンジョンを後にする。
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次の日、今日もベルとリリの二人と一緒にダンジョンに潜っていた。
「エル様ベル様」
「うん?」
「リリを正式に雇ってくださってありがとうございます」
「こっちこそありがとな俺らみたいな駆け出し冒険者のサポーターになってくれて」
「はい!...ところでベル様あのナイフが見当たらないんですが」
「うん今度は落とさないようにここに収納したんだ」
「落とした?」
「うん実はエルと別れた後ダンジョンから出てどっかで落としちゃってリューさんが見つけてくれたんだ。だから今度は落とさないようにここに収納したんだ」
ベルはエイナさんからもらった腕につける籠手のような物を触りながら言う。
「それより本当に契約金といいの?」
「ええ、ベル様とエル様のお二人何で配分もややこしいことになりませんしね」
「だな。それにベルが頑張れば何も問題がないしね」
「そうですね!」
「あれエルは?」
「俺?もちろんやるよ?一体だけ」
「一体だけ!?」
いつもみたいに冗談を言いながら進む。
「今日はどこまで行きましょうかね」
「そうだなぁ昨日よりもう一階層降りてみようか」
「了解です!」
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「「「三万六千ヴァリス!」」」
「ゆ、夢じゃないよねこんなにお金が入るなんて!」
「お二人ともすごーい!レベル1の五人組パーティーを上回る額を稼いでしまいました!」
「ほら!ウサギもおだてりゃ木に登るって言うじゃないそれだよそれ!」
「全くわけがわかりませんが今日の所は便乗しときます!すごーい!」
ダンジョンから戻りギルドで換金をして外で数えたらものすごい額で二人はわけのわからない会話をしているが俺はびっくりして開いた口が塞がらなかった。
「それではベル様そろそろ分け前を...」
「ああ、はい」
ベルはリリにヴァリスを分けて入っている袋を渡す。
「これなら神様においしい物を食べさせられるかも。そうだリリこれから三人でご飯食べない?」
「いいなそれ!」
「お二人とも!」
「「うん?」」
「なんで山分けなんて...独り占めしようとか、二人は思わないんですか!」
「え、なんでそうなるんだ?だって今日こんなに稼げたのってリリがいたおかげだろ?」
「そうだよ!だからありがとリリ。そしてこれからもよろしくね!」
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???side
バベルの塔頂上でとある人物が街を歩いているアホ毛の生えた少年と白髪の少年を見つけ淫靡な表情になる。
「ダメねぇしばらくは見守るつもりだったのについ手を出したくなってしまう」
その人物は後ろにある大きな本棚から二つの本を取り出す。
「見せてもらうわよあなたたちの中に眠っている力を...」
そう言って怪しげな笑みを浮かべるのであった。
はい、どうもヨーグリーです。
まず最初に原神のお気に入り登録数が900を超えました!こんな作品ですが読んでくださり本当にありがとうございます!更新は遅めですがこれからも頑張っていきます!
それじゃあ今回はここまで、また次回!