原作に関わらないようにしたいけど神がそれを許してくれないみたい 作:ヨーグリー
では本編どうぞ!
リリが正式に俺らのパーティーに加入してから数日が経った。
そして今日はリリがファミリアの集会があって休みを取ったので俺とベルも休みを取った。
その休みを使ってホームでダラダラしたかったのだがベルがシルさんにお弁当箱を一緒に返しに行こうと言うものだから仕方が無く一緒に来ていた。
「ごちそうさまでした」
「今日はお休みなんですか?」
「はい急に暇になっちゃったんで。シルさんは休みの日は何してます?」
「読書とか?」
「読書かー神様の持ってる本はどれも難しいそうだし」
(俺もこっちに来る前はよくラノベを読んでたな)
「うん?ゴブリンにも分かる現代魔法?」
俺はシルさんの後ろの棚にある二冊の本を見つける。
「興味あります?お客様の忘れ物なんですけど取りに来る様子もないしこの本で良ければ貸しちゃいますよ!」
そう言って俺らの前に本を持ってくる。
「いいんですか?」
「減る物ではないですし読み終わってから返してくれればいいですから」
(この人ってあれだよな、なんか結構自由人だよな...)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シルさんから本を受け取った俺らはホームに戻りテーブルにお互い向き合う形で座る。
「さてと...」
(魔法は種族により素質である先天系と神の恩恵ファルナによる後天系の二つがあり、後天系の魔法は言わば自己実現である。何に興味を持ち認め、憎み、憧れ、嘆き、崇め、誓い、渇望するか...引き金は常に自分の中にある)
『じゃあ始めよう。俺にとって魔法って何?」
『すべて。圧倒的な力。どんな攻撃も通さぬ守り。仲間を癒す治癒能力』
『魔法に何を求めるんだ』
『俺にとって大切な人を守れるようになりたい』
『それだけか』
『出来るなら俺が日本にいた時アニメや漫画でみた魔法とか使ってみたい』
『子供だな』
『確かにそうだな...けどそれが俺という存在だ』
「...ベル君、エル君」
「ヘスティア様...あれ?もしかして寝ちゃってた?」
「僕も気づいたら寝ちゃってたみたい」
「もう二人ともそんな風に寝てたら風邪ひくよ?それに二人とも慣れない読書をしてまんまと眠気に負けたってわかけか」
「そうみたいです」
「それじゃあ帰ってきた事だしステイタスの更新でもしよっか!」
「んじゃあベルから先にいいよ」
「わかった」
ステイタスの更新が始めるとベルの背中が光始め、ヒエログリフで刻まれた文字やステイタスの数値が浮かんでくる。
するとヘスティア様が突然「うへ!?」と変な声を出す。
「神様?」
「魔法...魔法が発現した...」
「「えええええええええ!?」」
ベルに魔法が発現したことに俺と発現した本人が驚く。
そして紙にステイタスを写してもらいベルと一緒に見る。
「魔法!魔法だよ僕魔法を使えるようになった!」
ヘスティア様はベットから立ち上がり、ソファーに座りベルに隣に座るよう促す。
(それにしても魔法か、ファイヤボルト...俺のライトニングと同じで詠唱のない魔法...ベルも中々チートな魔法を発現したな)
ベルの魔法を考えてた間に話が終わったようだ。
「それじゃあ次はエル君!」
「あ、はい」
ベルと同じように上の服を脱ぎベッドにうつ伏せになる。そして更新が始まる。
「まぁさすがにエル君も魔法が発現してるってことはぁ...」
「ヘスティア様?もしかして...」
「エル君も魔法が発現してる...」
「「えええええええええええええ!」」
本日二度目の驚きである。
エル・ダルク
Lv1
力A:880→890
耐久D:252→260
器用S:975→980
俊敏S:999→999
魔力S:999→999
《魔法》
【ライトニング】
雷属性の付属魔法。発動中自身の攻撃力、俊敏が上昇。
発動中自身の周りに雷を纏い相手の攻撃全てを防御。雷の防御力は使用者の耐久によって決まる。
【エンチャント】
自分以外の相手にライトニングを付与可能。
自分または相手の武器にライトニングを付与可能
【メモリアマジック】
自身が一度見た魔法の全てを使用可能
【シィーラ】
自身の攻撃力を上昇
使用時自身が守りたいと思った人数の数×一倍上昇する
【ディフェンデレ】
自身の防御力を上昇
使用時自身が守りたいと思った人数の数×一倍上昇する
【クラシオン】
任意の数の仲間また自分の傷、疲労、状態異常を治す。
《スキル》
【縮地】
【極地】
自身の攻撃力を上昇
ステータス補正あり
【心眼】
1分間回避状態になる
相手の弱点に攻撃が当たった時限定で通常攻撃の攻撃力の威力が2倍のダメージ
【魔神剣煉獄斬り】 【閻王煉獄斬り】
【Gアイズ】
戦闘中自動発動
相手の動きを読み取りどのように攻撃が来るかを予測できる
戦闘中以外でも任意で発動可能
発動中相手のどんな動きも読み取れる
《宝具》
詠唱 『一歩音越え。二歩無間。三歩絶刀。無明三段突き』
【絶釼・無窮三段】
詠唱 『塵刹を穿つ。無辺の光を以って、天命を断つ。絶釼・無窮三段』
詠唱 『無量、無碍、無辺。三光束ねて無窮と為す。絶釼・無窮三段』
「し、しかも四つも発現するなんて...」
「またチート...」
(さ、さすがにこれはどうかと思うわ...それにメモリアマジックって何?一度見た魔法のすべてを使用可能ってチート過ぎるにもほどがあるぞ...)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜ヘスティア様が眠りについた後俺は外に出て壁に寄りかかっていた。
「すみません神様、僕今すぐに使ってみたいです」
ガラガラと教会の思い扉を開けてベルが何か言いながら出てくる。
「やっぱりな」
「エル!?」
「大きい声出すとヘスティア様に聞こえるぞ?」
「ご、ごめん、ってじゃなくてなんでエルがいるの?」
「なんでって魔法が発現したんだすぐにでも使いたくなるもんだろ?それにさっきヘスティア様と話してる時のベルの顔が今すぐにでも使いたいって顔してたから」
「あはは...顔に出ちゃってたんだ」
「別に行くなとは言わねぇよ。どうせベルの事だなんとしても使いに行くはずだ。だからベルが無茶しないように俺も付いていく」
「エル...うん!行こう!」
「ああ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とりあえず三階層までベルと走ってきた。
「あ、ゴブリン...」
目の前にはゴブリン一匹立っておりベルは俺の前に立つと右手をゴブリンに向ける。
「はぁ、ふぅ、ファイヤボルト!」
ベルが魔法を発動すると右手から赤いイナズマのような出てきてゴブリンを一瞬で灰にしてしまう。
「......出た...やったぁぁぁぁぁぁぁ!」
ベルはそのまま何も考えずにファイヤボルトでモンスターを倒しながら走って進んでいく。
「ちょ、ベル!待っ......まぁしょうがないか」
俺はベルが倒したモンスターの魔石を回収しながら後を付いていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ、やっと追いついた...」
魔石を拾いながら進んでたたからベルが思いのほか先に行ってしまっていた。
「ほら、もう十分だろ?そろそろ戻ろうぜ」
「そうだね戻...ろ...か...」
振り向いたベルはそのまま背中から倒れる。
「ベル!?おいベルどうした!?」
急いでベルの元に向かい体を揺する。だが全く反応はない。
すると俺の後ろの四階層に続く階段から足音が聞こえる。
(こんな時に...)
俺は『煉獄』を出しいつでも戦えるようにする。
「うん?君は...」
「エル...」
階段から上がってきたのはベートさんと酒場で喧嘩した時にロキ・ファミリアにいたエルフの女性とアイズさんだった。
「アイズさん...」
「ここで何してたの...!?その子は...」
アイズさんはベルを見た後リヴェリアと後ろの女性の名前を言う。
リヴェリアと言う女性はベルに近づいて右手でベルの口を覆う。
「マインドダウンだな」
「マインドダウン?」
「ああ、後先考えずに魔法を使ったのだろうその所為で魔力が無くなってしまったんだ」
「そうだったのか」
それを聞いた俺は安心してその場に座り込んでしまう。
「リヴェリアこの子...」
「なんだ知り合いか?」
「直接話した事は無いんだけど...あのミノタウロスの時の」
アイズさんは申し訳なさそうに俯く。
「なるほど。我々の不手際で巻き込んでしまった少年か」
「リヴェリア...私この子に償いをしたい...!」
アイズさん力強く言う。
「償いか...」
(あ、それなら)
「そしたらアイズさん」
「どうしたの?」
「膝枕なんてどうです?」
「膝枕?」
「はい。ベルなら発狂して喜ぶレベルです」
「本当に?」
「はい!」
「それなら私は先に戻ろう」
リヴェリアさんは立ち上がり一人で出口へと向かった。
アイズさんはベルの頭のすぐ近くで正座をしてベルに膝枕をする。
「これでいいの...かな?」
「はい。それと申し訳ないんですがここでベルの事見ててもらってもいいですか?」
「いいけど、どうして...?」
「実は試してみたい魔法があって少し四階層に降りてみようかなって」
「魔法...」
アイズさんは軽くベルを撫でながら言う。
すると。
「ん、んん...」
ベルが目を覚ます。
「お母さん...?」
起きたベルはアイズさんを見てお母さんと見間違えたのかお母さんと言う。
「ごめんね私は君のお母さんじゃない」
「幻覚...?」
ベルが言うとアイズさんはムスッとした顔になる。
「幻覚じゃないよ」
半目開きだったベルはようやく目の前にいるアイズさん認識して目を見開き顔が赤くなりどんどん汗が垂れていく。
「あ、あああああああああああああ!」
いきなり起き上がるとベルは前転でしかも発狂しながら来た道をものすごい速さで戻って行った。
「なんでいつも逃げちゃうの...?」
「あ、あーアイズさん?あんまり気にしないでください。ベルはただ恥ずかしいだけなんで」
「...わかった」
「ていうかアイズさん服ボロボロじゃないですか!」
今まで気づかなかったがアイズさんの服は戦った後みたいでボロボロになり右胸の下辺りがはだけていた。
「これ着てください!」
俺は急いで今着ている羽織を脱いでアイズさんに渡す。
「大丈夫だよ?」
「いや、俺が大丈夫じゃないんで!」
(いや、本当にアイズさん美人だからマジやばいんですわ...)
「ありがと...」
羽織を受け取ったアイズさんは腕を通し前を締めれるようになっているため締めるように頼む。
(金髪美少女に黒色の羽織...もしこれが私服だったらまた違っていたんだろう)
と、アイズさんの羽織姿を見て思う俺。
そして初めて羽織を着るのか両腕を伸ばして下に垂れ下がった袖をプランプランさせて遊んでいるアイズさん。
(なんか可愛い...)
「それじゃあ帰りましょう?」
「待って」
来た道を戻ろうと振り返るとアイズさんに呼び止められる。
「魔法...」
「はい?」
「魔法は?」
「ま、魔法ですか?」
「うん。さっき言ってたでしょう?試したい魔法があるって」
「ああ、確かに言いましたね。でもまた今度でいいですよ魔法は逃げたりしませんから」
「エルが言うなら...」
アイズさんは残念そうに言いしょぼんとした顔になる。
「あ、やっぱり四階層に行こうかな?なんか急に魔法を使いたくなってきたなぁ」
俺が言うとアイズさんはうれしそうな顔をする。
(まったく...あんな顔されたら断れないじゃないか...まぁいっか)
「んじゃあ行きましょう」
「うん...!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
四階層に降りてきた俺とアイズさんそして目の前にコボルトが一体。
「さてとやりますか...」
一歩前に出てアイズさんの前に立つ。そして右手をコボルトに向ける。
「【ファイヤーボール】!」
魔法の名前を叫ぶと突如俺の上にサッカーボールくらいの大きさの火の弾が三つ出てきてコボルトに飛んでいく。
飛んで行った三つの【ファイヤーボール】はすべてコボルトに当たりそのまま灰になり魔石が落ちる。
「出来た...」
今俺が使った【ファイヤーボール】はテイルズというゲームに使える魔法の一つだ。
「すごい...」
「とまぁこんな感じですかね」
「いつの間にこんな魔法使えたの?」
(さすがに本読んで睡魔に負けて起きてステイタス更新したら使えるようになりました。って言えるわけないしなぁ...)
「ちょ、ちょっと前からですかね」
「すごい...本当にすごい......前から聞きたかったんだけどなんでエルはそんなに早く強くなれるの?」
「早く強く、かぁ。前も言いましたけど俺は自分の事なんて全く強いとは思ってません。この前アイズさんに自分の強さを見つけて行けばいいって言いましたよね?実はあんなこと言っておいて俺は俺自身の強さってやつが無いんですよ」
(本当に口だけは達者だよな俺...何がアイズさんに合った強さを見つければいい、だよ。俺自身の強さを見つけてないのに生意気だよな俺)
『なんで優羽はそんなに頑張るの?』
『そんなの俺にとって.........からだよ!』
『やっぱりそれって...』
「エルどうしたの?具合でも悪いの?」
「ああ、すみませんボーッとしてました」
「あんまり無茶したらだめだよ?」
「はい」
(なんだったんだ今のは...?急に出てきた。それになんかどこかで見たことあるような...)
「どうする今日は帰る?」
「いや、せっかくですしもう一つ試したい魔法があるんですがいいですか?」
「いいよ」
「それじゃあここじゃあ狭いから十階層に行きませんか?」
「十階層?」
「まぁ行けばわかりますよ。っとその前にアイズさんってモンスターと戦ってこのまま帰ろうとしてたんですよね?」
「うん」
「それじゃあ...」
俺はアイズさんに右手を向ける。
「【クラシオン】」
魔法をを使うとアイズさんが緑色の光が包む。
「体が軽くなった...」
「今使ったのは仲間の傷、疲労、状態異常を回復する魔法です」
「回復魔法...」
「それじゃあ行きましょう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
せっかくアイズさんの疲労を回復したのに戦わせるのは申し訳ないので十階層に来るまで出てきたモンスターはすべて俺が倒して進んでいった。
「着きましたね」
十階層まで降りて俺は霧が多くて視界が悪い中真っ先にオークを探す。
「見つけた」
(今から使う魔法は威力を抑えないと最悪クレータが出来るかもしれないからな...)
とりあえずアイズさんを巻き込まないように俺の後ろに立たせる。
「じゃあ行きますよ?」
「うん」
今度は右手を上にあげる。
「ふぅ...【黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう】」
俺の右手に周りから青くて黒い何かが集まる。
「【覚醒の時来たれり無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ】」
「【踊れ、踊れ、踊れ、我が力の奔流に望は崩壊なり。並ぶもの無き崩壊なり】」
右手に集まっている青くて黒い何かはそのまま右手からオークの方に伸びいき周りを囲む。そしてそれは上の方に螺旋のように上がっていく
「【万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ】!」
「【エクスプロージョン】!」
そしてあの某爆裂娘の魔法の名前を叫ぶ。
オークの周りに青や黄色やらいろんな色の星のような物が上からオークに落ちると...
ドーン!!!!!!!!!
ダンジョン内に爆音が響く。
「ぐっ...爆風が!」
爆風がすごいため俺はアイズさんに被さる。
やがて爆風が収まりアイズさんから離れる。
「大丈夫ですか?」
「うんありがとう...」
オークがいた場所に目を向けるとなんと大きなクレータが出来ており周りの霧が晴れていた。
「あ、やっちった...」
「なにこれ...」
さすがのアイズさんもこれには驚きが隠せなかった。
「と、とりあえず一回地上に戻りましょう!」
「う、うん」
ーーーーーーーーーーーー
道中のモンスターも無視して二人で急いで地上に上がり近くの噴水広場のベンチに座る。
「ど、どうしよう...てかあのクレーターって直るのか?ていうか一応威力とか抑えたんだが」
「ふふふ...」
「アイズさん?」
俺が一人で慌てていると隣のアイズさんは口元を手で隠しながら笑った。
「やっぱりエルと一緒にいると楽しい」
「楽しい...ですか?」
「うん。エルは会うたびに新しくなるから」
「新しくなるですか?」
「うん。けどそれと同時に今のエルはなんか迷ってる?っていうかなんて言うかどこかつらそうな顔してる...」
「そうなんですか?」
「うん。強さとかそういう話になるとエルはつらそうな顔になる」
『許さない...!絶対に強くなっていつか必ずあいつを......殺す...』
『父さん、母さん...俺はここまで強くなったよ』
『いつの間にか強くなる目的が増えていたな...』
『見つけた...絶対にお前を逃がさねぇ!』
突然頭の中に小さい子供が血まみれの大人二人の前で泣きながら誰かを殺すことを誓い、写真に向かって今の自分を語ったり、色んな場面が流れ込んでくる。
「はぁ...はぁ...おれ..は...」
「エル...!」
息も荒くなり徐々に意識も遠のいていく。
「しっかりしてエル!」
「アイズ...さん...」
そこで俺の意識は途絶えた。
はい、どうもヨーグリーです。
また投稿期間が空きました本当にすみません!
しかも自分はアニメ勢なんでアニメ見ながら書いてるんですが小説の方は設定を除いて今回で15話でアニメの方はまだ5話なんですよ!しかも二期が始まってもう二話目が放送されちゃったんですよ!
さすがに遅すぎますね......まあゆっくりやっていきますかね。
とまぁ今回はここまで、また次回!