原作に関わらないようにしたいけど神がそれを許してくれないみたい   作:ヨーグリー

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エルの前世の記憶1

『いい?何があってもこの場所から出ちゃだめよ?』

 

『うん...』

 

『いい子ね...これからも今までもあなたを愛してるわ優羽...』

 

『すまないな優羽...きっとお前を辛い思いにさせると思う。それでも俺たちは前に幸せになってほしい...だからどんなにも辛くても諦めず頑張ってそして幸せになってくれ。愛してるぞ優羽』

 

『僕もだよ!けどどうしたのいきなり?』

 

『ただ言いたくなっただけだ』

 

そして男の人と女の人は優羽と呼ばれる男の子を精一杯抱きしめた。

 

今目の前で起きているものを見ればとても幸せな家庭にも見えるが俺はこの二人が男の子に対して今生の別れをしてるようにしか見えなかった。

 

『出来るだけ優羽から遠ざけるようにするぞ』

 

『ええ...私たちの大切な優羽だけでも生きてほしいから...』

 

 そして父親と母親は男の子を押し入れに入れて今いる部屋から飛び出していった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 そこから周りの風景が変わり今度は土砂降りの雨の中周りにはパトカーがたくさん止まっておりサイレンが鳴り響ていた。

 

『な、なんでこんな所で寝てるの?風邪ひいちゃうよ?ねぇお願い起きてよ...いつもみたいにおはようって.....ねぇ!』

 

 そしてその中に先ほどの父親と母親が血まみれで倒れており優羽と呼ばれていた子供は必死に二人に声を掛けていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『許さない...!絶対に強くなっていつか必ずあいつを......殺す...』

 

 また周りの風景が変わり今度はとある葬式場で優羽が涙を流しつつ空を見上げ両親を殺した犯人に強くなり殺すことを誓っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 そしてまた周りの風景が変わったと思ったら何もない真っ白な空間になった。

 

「やぁ」

 

 突然目の前に黒髪の少年が現れる。

 

「誰だ...」

 

「誰とはひどいな、俺だよ俺」

 

「生憎とオレオレ詐欺に引っかかるほど知り合いは多くなかった気がするんだが」

 

「それ自分で言ってて悲しくならない?」

 

「うるせぇ...それでお前は何者だ?なんで前世の俺の姿をしてるんだ」

 

「前世の君の姿ってていうか前世の君なんだけどね」

 

「はぁ?」

 

「まぁそういう反応するのも当たり前か...じゃあまずここがどこか言わないとね。ここはいわゆる俺の、君の奥に眠る記憶の部屋みたいな場所だよ」

 

「俺の奥に眠る記憶の部屋?」

 

「そう。君は前世の記憶が思い出せないのは知ってるよね?」

 

「ああ、確かに思い出せないな」

 

「それには理由があって君を転生させたゼウスがこの部屋を作って前世の記憶を全部この部屋に閉じ込めて思い出させないようにしたんだ」

 

「ちょ、待てよなんでそんな事したんだ?」

 

「そんなのは単純だよ。ゼウスが君の前世の記憶を見て思うところがあったからじゃないからかな」

 

「俺の前世はこうやって部屋を作って閉じ込めてまでするほどの人生だったのか?」

 

「うーんするほどだったんじゃないのかな?実際にこの部屋を作ってるわけだし」

 

「そっか...」

 

「じゃあ質問ね?」

 

「質問?」

 

「うん、今の君は気絶してるんだけど俺なら今すぐに起こせる。けど今ここにいる記憶は消させてもらう」

 

「どうしてだ?」

 

「何回も言うようだけどここは君の記憶を閉じ込めてる場所だ。本来なら君が思い出せないようにする場所だ。けど君は何らかのきっかけで断片でしかないけど前世の記憶を思い出してこの場所に来た。どういうことか...分かるよね?」

 

「ああ...」

 

「だから君にはもう一つ選択肢をあたえよう!」

 

「選択肢?」

 

「そう!さっきも言った通りここでの記憶を消して目覚めるか.....もう一つは君の前世での記憶を思い出すか」

 

「前世の記憶を思い出す...」

 

「決めるのは君自身だから僕からは何も言わないけど一つだけ言えることがある」

 

「な、なんだ」

 

「君が求めている強さ、てやつは見つかるよ」

 

「俺の求めてる強さ...」

 

「うん。まぁ詳しく言えば見つかるんじゃなくて思い出すだけどね!さぁ、どっちにする?」

 

「俺は......思い出したい。前世の記憶!そして知りたい俺の求める強さを!」

 

「よし来た!さすが俺だ!んじゃあそこに横になって」

 

 前世の俺が指さしたところにさっきまでなかったベッドがあった。

 

「わかった」

 

「初めに言っておくけど結構時間かかると思うよ?」

 

「どのくらいだ?」

 

「うーん、君の感覚では数時間で終わるんだけど君の肉体が眠っている方の世界はだいたい三日はかかるよ?」

 

「三日!?」

 

「うん。どうするやめる?」

 

「いや、やる」

 

「おっけ。それじゃあ目を閉じて深呼吸して気持ちを落ち着かせてね」

     

 俺は言われたとおりに眼を閉じて深呼吸をする。

 

「じゃあいくよ」

 

「ああ...」

 

 そして俺の意識はそこで途切れた。

 




はい、どうもヨーグリーです。

今回からエルの前世の記憶編が始まりました!と言ってもすぐ終わっちゃいますけどね...

それはさておき普段は原神をパソコンで書いてるのですが実はそのパソコンが古くて壊れてしまったんですよね。ですので次の話からiPhoneで書いていくので多分今までとどこか違う所があるかもしれないです。

まぁ今回はそれだけですね。では、また次回!
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