原作に関わらないようにしたいけど神がそれを許してくれないみたい 作:ヨーグリー
エイナさんが血まみれになったベルをギルドのシャワーを使わせて、戻ってくるまで入り口の近くにあったソファーにエイナさんと向き合うように腰を下ろした。
「それにしてもなんで血まみれだったんですかね」
「うーんどうしてだろう?あんな血まみれなのに全く怪我なんてしてないし、しかも戻ってきていきなりアイズ・ヴァレンシュタイン氏について教えてくれなんて言うんだもん」
「アイズ・ヴァレンシュタイン?」
「エル君オラリアには来たばかりだもんね、知らなくて当然か」
「有名な人なんですか?」
「そうだよ。......アイズ・ヴァレンシュタイン、ロキファミリア所属。現在のレベルは5。剣の腕はオラリオ1位、2位を争うとされ神々から授かった称号は剣の姫、『剣姫』と呼ばれるすごい人なんだよ」
「へぇそんなすごい人なんですね。でもなんでベルはそのアイズ・ヴァレンシュタインについて知りたがるんですかね?」
「さぁ?それはベル君本人に聞いてみないとわからないな」
「そうすね」
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それからベルがシャワーから帰ってきて俺の隣に座りそこからベルがアイズ・ヴァレンシュタインについてエイナさんに教えてもらっていた。それでなんでベルがアイズ・ヴァレンシュタインについて知りたいか俺が聞くと、ダンジョンの5階層でミノタウロスに襲われてしまい、そこをアイズ・ヴァレンシュタインに救われて好きになってしまったらしい。
「いくらなんでも単純すぎやしないかベル?」
「しょ、しょうがないでしょ!」
「それで他に聞きたいこととかないの?」
「え、えっとぉ...」
「もしかして特定の相手がいるのか?とか?」
「そうです!」
「うーん、いままでそういう話しは聞いてことはないかな」
「ほ、本当ですか!?」
「でもぉ現実的に考えて難しいと思うよ?」
「え...」
「君はもう神ヘスティアの恩恵を受けたヘスティア・ファミリアの一員なんだよ?だからロキ・ファミリアの幹部を務めるアイズ・ヴァレンシュタイン氏とお近づきになるのは色々問題があるのわかるよね?」
「そうですか...」
「ほら元気出して!今日稼いだ魔石換金していらっしゃい」
「はい...」
ベルはエイナさんに言われたとおりに魔石を換金しに行くがその後ろ姿はどこか悲しげだった。
「はぁ、ベルもとんでもない人を好きになっちゃいましたね」
「こればっかりはしょうがないよ」
「そうですね」
「ちなみにエル君は好きな人とかいるの?」
「俺ですか?自慢じゃないですけど彼女いない歴=年齢ですよ?......はぁ、まじリア充なんて爆発しちゃえばいいのに。俺が神だったら真っ先にリア充という全てのリア充を爆発してやりますよ」
「な、なんか変なこと聞いてごめんね?」
「とりあえずベルが戻ってきたら今日は帰りますね」
「あー悪いんだけどベル君が戻ってきたら少しお話しないといけないから先に帰ってもらっていい?」
そう言うエイナさんは笑ってるが目はまったく笑ってなかった。
(こ、怖ぇ...)
「エル戻ったよ」
「どう?結構稼げた?」
「そんなに稼げてないよ」
「まぁしゃーないべ。それじゃあ今日はもう帰るか」
「そうだね。それではエイナさんお疲れさまです!」
ベルがエイナさんに挨拶をして振り向くとエイナさんが逃がさんと言わんばかりの力でベルの腕を掴む。
「なに帰ろうとしてるのかな?」
「だ、だって今日はもうやることが無いですし.....」
「何言ってるのかな?君はまだこれから私とたくさんお話しするんだよ?」
「ひぃ!」
ベルの腕を掴み満面な笑顔で言うが目はまったく笑ってなかった。超怖い......
「さぁ向こうの部屋でゆっくりとたくさんお話し......しよう?」
「エ、エル!助けて!」
ベルは俺に向かって助けを求めるがそれを俺は思い切りサムズアップしてエイナさんに言う。
「それじゃあエイナさん、よろしくお願いします!」
「うん任せて!」
「エルの裏切り者ぉぉぉぉぉぉ!」
(強く生きろよベル...)
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そしてベルを置いて帰ってきたがヘスティア様はバイトでまだ帰ってきておらず一人ソファーに座りぼーっとしていた。ちなみに俺の担当アドバイザーはエイナさんになりました。
(そうだ!久しぶりにゼウス様と話そうかな。それに最後の特典も決まったし)
(ゼウス様今大丈夫ですか?)
(ああ、大丈夫じゃよちょうど暇だったしのう)
(相変わらずお暇なんですね)
(いいじゃないか暇だという事は平和な証拠じゃよ。それで今日はどうしたのじゃ?)
(いやー実は同じファミリアの子が今ギルドの担当アドバイザーにみっちりお説教されてるので長くなりそう
だったので先帰ってきました)
(もしかしてベルっていう子かい?)
(そうですけど何で知ってるんですか?)
(実はお主に内緒にしてたことがあったんじゃがなお主の転生の特典に今いる世界の記憶を全部消してくれ
と言ったじゃろ?正確には消したんじゃなくてお主から原作の知識を抜き取ったのだ)
(はぁ!?なんでそんなことをしたんですか?)
(だってワシお主がいる世界の原作知識がないんじゃよ。だからお主から抜き取ったわけじゃ)
(そんなことして大丈夫なんですか?)
(もちろん大丈夫じゃよ。なんせワシはゼウスだし)
(そのワシはゼウスだから大丈夫という理由で片づけるあたりもはやさすがとしか言いようがないですね)
(そうじゃろ?もっと褒めてもいいんだぞ?)
(いや。これ以上言うと調子に乗りそうなのでやめときます)
(つれないのー。それでどうじゃ?最近うまくやっていけてるのか?)
(はい!一昨日ファミリアに入らせてもらいました!)
(そうかそうか。もうダンジョンには行ったのか?)
(いや、今日は冒険者登録をして担当アドバイザーにダンジョンについてみっちり叩き込まれました)
(じゃあ明日からダンジョンに行くのか?)
(そんな感じですね)
(いくら特典で『煉獄』があるからといってあまり無茶をするでないぞ)
(もちろんです。それと俺の最後の特典が決まりました)
(やっと決まったのか)
(はい)
(それでどういう特典にするんじゃ?)
(えっと『黒子のバスケ』で登場してくるキャラクターに赤司っているじゃないですか?赤司ってエンペラーアイっていう相手の動きの未来を予測する事が出来る眼を持ってるんですよ、それで俺も赤司みたいに相手がどうやって動くのかを分かる眼が欲しいです)
(よしわかった。じゃあ赤司のエンペラーアイをそのまま特典にするってことでいいのか?)
(いや出来ればオリジナルにしてほしいですどういう眼にするかはゼウス様が決めていいので)
(なら一日だけ時間をくれないか?お主からの久しぶりの頼みじゃがさすがにオリジナルとなるとすぐには出来ん)
(全然大丈夫ですよ俺こそ何も言わずにいきなり頼んじゃってすみません)
(相変わらずお主は優しいのう。あとは他に何かないのか?)
(そしたら『煉獄』をエミヤの投影魔術みたいにいつでも具現化や消したりできるようにしてほしいんですがいいですか)
(お安い御用じゃ!けどすぐに出来るわけではないぞ?一時間ぐらい経てば出来るようになるぞ)
(それでも一時間で出来ちゃうんですね)
(もちろんじゃ!なんせワシh(あ、もうこれ以上は言わなくても大丈夫です)
(最後まで言わせて!?ただでさえ出番があまり多くないのに...)
(メタイわ!)
(まぁとりあえずお願いしますね)
(うむ!眼については明日になったらステータスを更新してもらいなさいそしたらスキルとして出るから)
(はい。それじゃあ俺はこれで失礼しますね。最近あまり寝れてなくて眠いので)
(ゆっくり休むんじゃぞ)
(はーい。それじゃあお休みです)
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はい、どうもヨーグリーです。
最近アズールレーンにハマってるんですよね。そのせいであまり原神が進まないです...
まぁそんなことは置いておいてなんとですね!お気に入り登録者数が230人を超えました!読者の皆様こんな作品ですが読んでいただき本当にありがとうございます!これからも頑張ります!
ついにヒロインの発表です!その前にアンケートにご協力してくれた方ありがとうございます!
そして気になる投票数は......アイズが15票。リューが13票。
よってヒロインはアイズに決まりました!これからはアイズといい感じになるように頑張ります!
そしてここで重大発表!...てわけではないんですが次の作品についてですね。
実は他の作品でssを書きたいなと考えていて、最近寄宿学校のジュリエットのssにハマっていましてなのでこの作品でssを書こうかなって思ってます。それで実は寄宿学校のジュリエットのssの試作品を一昨日から書いていてまず初めに昨日一話を投稿しました。あくまでどんな感じにしていくかを皆さんに知ってもらうために作りました。
一応試作品なので本格的に始めたら設定とか色々変えると思います。ちなみに主人公は原神のエル君です。
他の詳しいことは一話のあらすじと後書きに書いておきましたのでそちらの方を見てください。
長くなりましたが今回はこれで!ではまた次回!