夕焼けに誓ったあの想い   作:エンジェリープ大佐

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遅くなってごめんなさい。スマブラとかやってないからね?
第12話、スタート!!


約束事(つぐみ編、前編)

 

夏休みもあと2週間程で終わりを迎えるような時期になってきた。それでもまだ外は暑い。セミの鳴き声がほんとにうるさくてしょうがない。外に出るのはまだ億劫だ。そういえば、つぐみから時間あいたら電話してきてって言ってたな。電話するか。

 

プルプルプル

 

朝陽

「もしもし、つぐみ?」

 

つぐみ

「朝陽くん、ごめんね。明日って1日時間ある?」

 

朝陽

「明日は暇だよ」

 

つぐみ

「じゃあ、わたしの家で働いて」

 

朝陽

「そう言う約束してたな。いいよ」

 

 

正直つぐみのが一番楽かもしれない。経済面的にね。身体的、精神的には1番きついかもしれない。だって、1日バイトって…しかも無給料で。でも、お金かかんないからその分、気持ちが軽くなるからいいけど。

翌日、俺は集合時間の朝8時の15分前に羽沢珈琲店に着いた。だいたい、このくらいの時間に来ればいいかなと自分なりに考えた結果、この時間帯くらいになった。今、いろいろやり方についてつぐみのお父さんから説明されてるからそれをしっかり聞いてるってとこかな。ちょっと楽しみかも。

 

 

つぐみ父

「以上、説明は終了だ。何か分からないことがあれば聞いてくれ」

 

朝陽

「ありがとうございます。今日一日よろしくお願いします!」

 

 

なんとなくやり方は分かった。俺がやることは机を拭いたりレジでの会計などだ。どこのバイトも飲食店とかだと大体そういう感じなのか?バイトしたかとないからわからんけど。とりあえず、今日1日頑張ろ。

 

カランカラン

 

朝陽

「いらっしゃいませって蘭とモカじゃんか!」

 

モカ

「やっほー」

 

「朝陽、どうしたの?」

 

朝陽

「つぐみの約束がこれなんだよ。無給料で」

 

「つぐみにしては意外だね」

 

モカ

「つぐもやるね〜」

 

朝陽

「お客様、お席の方へご案内します」

 

 

まさか最初から知り合いが来るなんて思わなかった。あいつらはここの常連なんだろうな。幼馴染の家ってのもあるんだろうけど。俺も昔よく来てたな。なんだか懐かしいな。

 

つぐみ

「一通り出来てるじゃん。初めてにしてはすごいと思うよ」

 

朝陽

「ありがとう、つぐみ」

 

 

次の来客はまだかなと考えていると、裏口の方から誰かが入ってきた。

 

 

???

「こんにちは。ブシドーです!」

 

つぐみ

「イヴちゃん、もう開店してるから着替えてね」

 

イヴ

「分かりました!遅くなってごめんなさい」

 

つぐみ

「イヴちゃん、今日は1時間遅いシフトの日だから大丈夫だよ。遅れてないから」

 

イヴ

「良かったです。急いできたので遅れたと勘違いしてしまいました」

 

 

え!?イヴってあのモデルで、パスパレで、あの若宮イヴなの?え!?嘘でしょ!!夢、じゃないよね?有名人に会えるなんて思ってなかったからめっちゃ嬉しいんだけど!

 

 

イヴ

「えぇーと、そちらのお方はどちら様ですか?」

 

朝陽

「あの、俺、一ノ瀬朝陽って言います。あなたは、若宮イヴさんですよね?」

 

イヴ

「ご存知なんですね。ありがとうございます。知ってくれている人がいると、励みになります!」

 

朝陽

「これからも応援してます!」

 

イヴ

「はい!アサヒさん、ありがとうございます!それと、私には敬語じゃなくて大丈夫ですよ」

 

 

マジか!!俺、芸能人とお友達になっちゃったよ!めっちゃ嬉しい!陽真には黙っとこ。

 

 

朝陽

「休憩時間にいっぱい話そうよ!今は仕事に専念しよ」

 

イヴ

「そうですね。休憩時間に話しましょうね!」

 

つぐみ

「二人ともー、まだ休憩時間じゃないよ?」

 

朝陽・イヴ

「「今行きます!!」」

 

___________________

 

同時刻 蘭・モカside

 

モカ

「あれー、あーくん、出てこなくなっちゃったね?」

 

「そうだね。裏でなんかやってるんじゃないの?」

 

モカ

「そうかなー?あたし的には誰かと話してたりしてるんじゃないって考えちゃうな〜」

 

「朝陽のバイトに口出すことでもないでしょ。第一、これはつぐみの約束なんだし」

 

モカ

「それもそうだね〜」

 

 

モカ、なんなんだろ。またあたしをからかってくるかと思ったけど、そうじゃなさそう。最近、モカの考えてることがわかんなくなってきたような気がする。あたしは頼んだブラックコーヒーを飲みながらそんなことを密かに考えた。

 

_________________

 

朝陽side

 

早く若宮さんと話したいなー!いかんいかん、今は仕事に専念しないと。俺は机を拭きながら次の休憩時間に何を話そうかと考えていた。

 

カランカラン

 

また来客が来たな。

 

朝陽

「いらっしゃいませ!お客様、2名様でよろしいでしょうか?」

 

陽真

「おいおい、何もねえのかよ!!」

 

リサ

「やっほー☆朝陽、バイト?」

 

朝陽

「まあ、そんな感じですかね」

 

朝陽

「お席の方へご案内します」

 

 

次の来客は、陽真とリサ先輩か。リサ先輩、どうして陽真とふたりで来たんだ?まさか、あの二人、付き合ってるのか?俺が知らない間にー!!確証は全くないけど。付き合ってないことを祈る。リア充爆ぜろ!!さーて、仕事仕事!

 

朝陽

「つぐみー、次はどうすればいい?」

 

つぐみ

「お皿とか洗っといてくれる?」

 

朝陽

「了解」

 

つぐみ

「イヴちゃんはレジの方お願い」

 

イヴ

「分かりました!」

 

 

一通り終わり、来客の対応等をして、気がついたら時刻は昼過ぎになっていた。俺と若宮さんは休憩時間になった。

 

 

朝陽

「若宮さんってここでバイトしてても大丈夫なの?事務所の許可とか必要なんじゃ…」

 

イヴ

「事務所の許可はちゃんともらってますよ。それに、ここでバイトしてると、みなさんから声をかけてくれるんです。それって私たちのことを知ってくれてるって言うことだと思うんです。それが私の励みになっているんですよ!」

 

朝陽

「なるほど。若宮さんってすごいね!ファン俺だったらアイドルの活動をしてバイトもしてだったら身体が持たないよ」

 

イヴ

「ファンのみなさんもここでのバイトを応援してくれているので、私としては本当に嬉しいです!!」

 

朝陽

「だよね!俺も若宮さんの立場だったらそう思う!ファンの人の応援ってすごい励みになるんだな!」

 

 

若宮さん、ほんと凄いな。俺だったら3日も持たないかもしれない。女の子なのにすごいよな。体力もあるんだろうし。すぐメンタルやられそう。うん、絶対やられる。1週間したらひたすら泣いてそうな感じする。

 

 

イヴ

「あと、私のことは下の名前で呼んでくれませんか?」

 

朝陽

「え!?いいの?」

 

イヴ

「はい!私もアサヒさんのこと下の名前で呼んでますし」

 

朝陽

「イヴがいいならそれで」

 

イヴ

「ありがとうございます!」

 

 

もうここまで進展しちゃったよ!!俺もすごいな。今日会った女の子とここまでの関係になれるなんてすごくね?俺はふとそう思ってしまった。

その後もイヴと学校ではどう過ごしてる?だとか普段何してる?だとか色々話して話題が尽きることはなかった。とても楽しい時間だったな。しかもアイドルとこんなに話す機会ってこれから先あるのか?そうして、俺たちの休憩時間は有意義なものとなり終わりを迎えた。よし!午後の仕事も頑張るぞ!

 

 

イヴ

「アサヒさん、午後の仕事も頑張りましょうね!」

 

朝陽

「おう!頑張ろうな!!」

 

 

よし、折り返しだ!蘭とモカ、陽真とリサ先輩はまだ居るな。ずっと話してるし。よくあんなに話してられるな。まあいいや、とりあえず仕事仕事!!

 

 

イヴ

「いらっしゃいませ。お客様、3名様でよろしいでしょうか?」

 

客A

「はい」

 

イヴ

「では、お席の方へご案内します」

 

 

イヴ、さすがだな。後ろの2人、完全にイヴに気付いてたな。バイト中だから声かけないでくれたのかな?いい人達だな。

 

 

つぐみ

「朝陽くーん、ちょっと来てくれない?」

 

朝陽

「分かった」

 

朝陽

「イヴ、あのお客さんの注文、任せてもいい?」

 

イヴ

「大丈夫です!」

 

 

俺は注文をイヴに任せてつぐみの方へ向かった。いったい、何があったんだろう。向かってみると、頼み事をされた。

 

 

つぐみ

「悪いけど、蘭ちゃんとモカちゃんの様子見てきてくれない?」

 

朝陽

「え?それって俺じゃなきゃダメな感じ?」

 

つぐみ

「朝陽くんじゃなきゃダメなの」

 

朝陽

「…分かったよ」

 

つぐみ

「ありがとう!」

 

朝陽

「一応理由聞いていい?」

 

つぐみ

「えっとね…」

_________________

 

このちょっと前 蘭side

 

さっきからイヴと朝陽が仲良く仕事の話してるのがちょっと…気にくわないんだよね。そういうのもあってか、2人を目で追っちゃう。もう、重症だよね。でも、あたしと朝陽はデート行く約束してるし。

 

 

モカ

「蘭〜、さっきからイヴとあーくん目で追ってるけどどうしたの〜?」

 

「べ、別に追ってなんか…///」

 

 

あーあ、モカには勘づかれちゃったな。モカって昔からあたしのことよく見てるからね。だから、こういうとこ、鋭いんだよね。

 

 

モカ

「もしかして、嫉妬してる〜?」

 

「は、はあ!ちょ!モカ、何言ってんの?////」

 

モカ

「そんな顔で言われても全然怖くないなあ〜」

 

「もう知らない!////」

 

 

自分でも認めたくないけど、明らかに嫉妬してます。朝陽と仲良くしてるイヴに確実に嫉妬してます。また顔が熱くなってきた。あたしって意外と嫉妬深かったりするのかな?

 

 

モカ

「つぐー、ちょっといい?」

 

つぐみ

「ん?なに?モカちゃん」

 

モカ

「あーくん呼んでくれない?それであたし達のところにさ、ムグ」

 

「モカ、もうやめないと強めに殴るよ?」

 

モカ

「はいー、すみませんでした。」

 

つぐみ

「と、とりあえず朝陽くん呼んでくるね」

 

「あ、ちょ!つぐみ!…行っちゃった…」

 

 

もうダメだ。朝陽とは後でじっくり話そう。

 

____________________

 

朝陽side

 

 

つぐみ

「ていう感じなの。」

 

朝陽

「あー、なんとなく分かったよ」

 

朝陽

「とりあえず、蘭とモカのところに行けばいいんだろ?」

 

つぐみ

「そう。だからお願い」

 

 

 

 




予想以上に長くなりそうなので前編と後編で分けます。ここまで長くなるなんて予想してませんでした。次回の後編は明日か明後日くらいには上げます。
では、また次回お会いしやしょう。
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