巴に告白されてから2ヶ月半くらいが経った。羽丘は終業式の最中だった。どこの学校もそうだけど、校長の話長ぇーな。ふわぁぁー、あくび出てきた。ねみー。この学校は男女混合の出席番号順に並んでいるので、俺は前から2番目だ。1番前は、この間、Roseliaのライブに誘ってくれた「足立陽真」(あだちはるま)だ。こいつが俺が羽丘に入学してできた初めての友達だ。陽真、お前、寝てるよな…。隣には、B組が並んでいる。俺の隣はモカだ。言わなくても分かるだろうが、立ったまま夢の中に入り込んでいる。こいつ、ある意味凄いよな。その技術、学びたいわ。そんなことを考えていると、校長の話が終わって、夏休みの過ごし方をうんたらかんたら話され、聞き流した。ようやく長かった終業式が終わった。
朝陽
「陽真、お前、寝てただろ?」
陽真
「寝てました。バレてたか?」
朝陽
「注意はされてなかったけど、何人かの先生はお前のこと見てたぞ?」
陽真
「なんも言われなければOKだよ!」
朝陽
「いや、威張ることじゃないと思うんだけど…1番前なのによく寝れるな。」
陽真
「まあね!!」
朝陽
「だから威張ることじゃねえってば!!」
陽真とそんな会話をしながら教室に戻った。夏休み、何しようかなー?やっぱりNFOかな。それとも、みんなで遊びまくる?まだ何も決まってないし、追追決めてこ。
陽真
「なあ、朝陽。もうすぐRoseliaのライブがあるらしいんだよ。今度行かねーか?」
朝陽
「行く行く!他に出演するバンドとかっているのか?」
陽真
「Afterglowってとこが出るらしいぜ。」
朝陽
「なら尚更行く!絶対行こうぜ!!」
陽真
「お、おう。」
陽真からRoseliaとAfterglowのライブに誘われた。Afterglowのライブは本格的に見るのは初めてだ。まだ蘭達からライブあるって言われてねえもんな。またあの音が聞けるって今からでも待ち遠しい!早くライブ当日にならないかなあー!
朝陽
「そういえば、いつなんだ?」
陽真
「今度の日曜日」
朝陽
「OK!予定空けとくわ。」
陽真
「ありがとな。今度はRoseliaの人としりあえるといいなー。」
朝陽
「お前、あの時すぐ帰っちゃったもんな。あの時、俺と一緒にいればリサ先輩と知り合えたのにな。」
陽真
「ほんと後悔してる。今度は知り合いたいな。」
朝陽
「頑張れよ!」
陽真
「おうよ!」
そんな会話をしていると、担任が来た。早く終わんねえかな。あんたのくだらない話なんか聞きたくねえから。が、意外と早くHRが終わった。
蘭
「朝陽、一緒に帰ろ。巴たち待ってるよ。」
朝陽
「そうだな。じゃ、陽真、今度の日曜日な!」
陽真
「ああ、じゃあな!」
陽真はまだ、蘭がAfterglowのギタボだとはまだ知らない。というか、言ってない。あいつの驚く顔が見たいから。早くライブ当日になんねえかなー。
蘭
「おまたせ。」
モカ
「らんー。またあーくんとイチャイチャしてたの〜?」
蘭
「違う!!そんなんじゃない!!ただ一緒に帰ろって誘っただけだし////」
モカ
「ふーん、そーなの?あーくん?」
朝陽
「そうだけど?」
ひまり
「朝陽ってこんな素っ気なかったっけ?」
つぐみ
「言われてみれば!!」
朝陽
「そうか?俺としてはいつも通りのつもりなんだけど。」
朝陽
「それより、早く帰ろうぜ!ここで立ち話もあれだろ?帰り、つぐみん家よってそこで話そうぜ!つぐみ、それでいいよな?」
つぐみ
「う、うん。私はそれで大丈夫だよ!」
朝陽
「よーし、今からつぐみん家にいこー!」
ようやく帰れそうだ。みんな、後で仕返しするからな。帰路についてしばらく歩いたところで蘭が口を開いた。
蘭
「そういえば、巴、学校にいる時から何も喋ってないよね?」
ひまり
「あー、確かに!!」
つぐみ
「いつもの巴ちゃんなら、もうすこし喋るよね。」
モカ
「トモち〜ん?ひょっとして、何かあった〜?」
モカが小さい地雷を投げ込んでしまった。モカ、やめてあげてくれ。その件は、俺にとってもつらいから。
朝陽
「その辺にしといてあげたら?巴にもいろいろあるだろうし。」
ひまり
「そうなの?巴?ごめんね?」
巴
「別に気にしなくていいって。心配かけて悪かったな。」
そうして、つぐみの家、羽沢珈琲店についた。みんなで他愛もない会話をたくさんした。一学期、なにがあったかとかいろいろと。そして、解散する直前に、
蘭
「そうだ、朝陽。今度の土曜日、あたしたちのライブがあるの。無理にとは言わないけど、来る?」
朝陽
「わりー、今度の日曜日、陽真と遊ぶ予定入っちゃってるんだよ。悪いけど、今回は行けないかも。」
蘭
「そう。分かった。」
ひまり
「朝陽、来れないのかー。残念。」
モカ
「モカちゃんも悲しいよ〜。よよよ〜」
巴
「朝陽、来れないのかよ。残念だな。」
つぐみ
「みんな、朝陽くんだって予定があるんだからその辺にしといてあげようよ!!」
朝陽
「みんな、ごめんな。予定が入ってなければ絶対行ってたけど。」
行けないなんていうのは嘘。陽真との約束だってAfterglowとRoseliaのライブに行くための予定だし。みんなの驚く顔が見たくてな。ごめんな、嘘ついて。でも、絶対行くから。期待してるから、『いつも通り』頑張れよ。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
昨日、投稿できなかった分、今日はもう1話上げるのでそれで許してください。では、また次回お会いしましょう。