ROCKMAN CROSSLINE   作:じゃすてぃすり~ぐ

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リアルで色々ありまして、更新が遅れてしまい申し訳ございません。
展開が急すぎる点もありますが、温かい目でよろしくお願いします。
それではどうぞ・・・。


EP2-8「狩猟禁止 #1」

-スカルマン

 

 Dr.ワイリーが4回目の世界征服の際に、Dr.コサックを脅し作らせた戦術人形である。

 元々、民間用の自律人形であった他のコサックナンバーズとは違い、純粋な戦闘用であったため、その力を恐れたDr.コサックにより封印されたが、Dr.ワイリーにより再び解放される。

 その後、自身を封印したコサック、そしてカリンカとロールを誘拐。3人を救出しに来たロックマン、コサックナンバーズの面々と戦闘、ロックマンの一撃により致命傷を負い、その傷が元で死亡したはずだった。

 それが今、蘇りこの鉄血拠点にいる。

 

「よぉ、久しぶりだな。ロックマン」

「ああ」

 

 忌々しげにいうスカルマンに、ロックマンは苦々しげにいう。コサック博士殺害を止めるために、スカルマンを撃った事に負い目を感じているからだ。

 

「どうした?辛気臭ェ顔しやがって。あの時の事を気にしてんなら、もう気にすんな。終わった事だしな」

「・・・」

 

 ロックマンの心情を察してか、スカルマンはそう言った。対するロックマンは無言。

 

「あん時お前さんは、ああするしかなかった。ああしなきゃ、俺はコサック博士を殺してたかもしれねぇ。

 皮肉かもしれねぇが、あれのお陰で俺は救われたんだ。感謝はしても恨みはしねぇよ」

「スカルマン・・・」

 

 恨んでいない。その言葉に、スカルマンに負い目を感じていたロックマンの心は少し晴れた感じがした。

 

「ずがる”~!!!」

「うお!?」

 

 涙声でスカルマンに抱きついたのは、トードマン。涙を間欠泉のように吹き出しながら、スカルマンに言う。

 

「スカルが生きてたべェ~!良かっただァ~!リングやブライト、ダイブが見たら喜ぶべぇ~!」

「ちょ!?きたねぇ!離れろトード!」

 

 涙と鼻汁でぐちゃぐちゃなトードマンに、慌てながらスカルマンはトードマンを引き剥がそうとする。が、離れようとしない。

 

「「「うおお~!スカル~!!よく生き返ってくれた~!」」」

「え~っと、僕はとりあえず流れで~・・・」

「ドワオッ!?お前らもかよ!!?」

 

 それどころか増えた。トードマン、ドリルマン、ダストマン、ファラオマン、ツンドラマンにもみくちゃにされたじたじなスカルマンであった。

 

(まぁ、これも悪くねぇか・・・)

 

 だけれど、まんざらでもなさそうにスカルマンは胸中で呟く。

 生まれた時から対ロックマン用戦術人形としてロックマンと戦う事を義務付けられ、戦いが終わればその力を恐れた生みの親(コサック)から封印。

 優しい言葉をかけてもらったのは死ぬ間際の時だけであったスカルマンにとっては、こうやって自分が生き返ったことを喜ばれる事は嬉しいものであった。

 

「まぁ、何はともあれAR-15やコサックナンバーズの皆が無事で良かったね。この様子だと基地も壊滅してるみたいだし、このまま帰還出来るね」

「そうですね、一〇〇式さん達にも連絡を入れないと」

 

 それを見ながら、スコーピオンとM4はAR-15とコサックナンバーズの無事を伝えようとする。それにスカルマンは待ったをかけた。

 

「悪いが、帰還するなら俺を置いていってくれないか?ちとばかりやり残した事があるんでな」

「どう言う意味だべ?」

 

 スカルマンの言葉に、トードマンは首をかしげる。口を開き、スカルマンが訳を説明しようとしたその時だった。

 

「いやはや、ここまで私の部隊が追い詰められるなんてな。しかも、人質も全て助け出されるとは・・・いや、恐れ入ったよ。さすがはコサックナンバーズ唯一の戦術人形だな」

 

 パチパチパチ。と称賛するように拍手をしながら現れたのはハンター!所々、傷だらけで服もボロボロだがピンピンしている。

 

「鉄血のハイエンド!?」

「ちっ、生きてやがったか。・・・つまりこう言う事だよ、俺はコイツをぶっ潰さなきゃならねぇ」

 

 ハンターの登場に驚くロックマン達。スカルマンは静かにそう言うとバスターを展開し、ハンターに狙いをつけ続けた。

 

「だから、ロックマン・・・こいつ等を連れて撤退しろ」

「「「!?」」」

「す、スカル!?おめ、何言ってんだべ!?死ぬ気だか!?」

 

 スカルマンの言葉に、M4、AR-15、スコーピオンは驚き、トードマンはスカルマンに食って掛かる。

 

「まさか。俺が、そう簡単にくたばる訳がねぇだろ」

「おめ一人だけに戦わせる訳にはいかね!オラ達も戦うだべ!」

「どうやって戦うんだ?捕まった時、武器エネルギーはあのクズ鉄共に抜かれてるんだろ?だったらお荷物なだけだ」

「む・・・。ぬぅ・・・」

「そう言うわけだ。ここは俺に任せて、さっさとこいつ等連れて撤退・・・」

「させると思うか?」

 

 スカルマンの言葉を遮り、ハンターが手を挙げる。

 

―ザッザッザッザッザッザ・・・。

 

 何かが歩く音と共に、それは姿を現した。

 

「ッ!?『アイギス』がこんなに沢山!」

 

 黄土色の重厚な装甲に身を包んだ完全機械型タイプの戦術人形『アイギス』の軍勢が、大挙としてこちらに押し寄せて来ていた。

 

「真の狩人は足元を見る。ロックマンまで来ていたのは予想外だったが、この物量はどうにも出来まい。ましてやお荷物を抱えた状態では特にな」

「くっ・・・」

「すまねぇ、オラ達が不甲斐ないばかりに・・・」

「せめて武器エネルギーがあれば・・・」

 

 不敵な笑みを浮かべ、ハンターがロックマンに言う。生半可な攻撃では弾かれてしまうアイギスを相手にするにはロックマンとスカルマン、そしてM4、AR-15、スコーピオンでは心もとない。

 スカルマン以外のコサックナンバーズは武器エネルギーは0。・・・戦力としては期待できない。歯噛みするロックマンに、トードマンが申し訳なさそうに言う。

 どうする事も出来ない絶体絶命の状況。

 

「さぁ!かかれ!!!」

 

 死刑宣告とばかりにハンターが手を振り下ろしたそのときである!

 

「可哀想だけど、弱点がバレバレよ」

 

―BOOOOM!!!

 

「何ッ!?」

 

 何処からとも無く、グレネードが投げ込まれ爆発。アイギスを何体か吹き飛ばした。

 

「この弾で、全て終わらせましょう!」

「狙え・・・発射!」

 

―BLAM!

―BLAM!

 

 続けざまに、二発の銃声。それと同時に、アイギスの一体が頭を吹っ飛ばされ、もう一体は、動力炉に風穴を開け倒れ伏した。

 

「何だ!?一体誰が・・・」

 

 突然の事に辺りを見回すロックマン。それと同時に、3体の影が躍り出る! 

 

「リングブーメラン!」

「ダイブミサイル!」

「この声は・・・まさか・・・」

 

 その内の2体から放たれたリング状のブーメランがアイギスの首をはね、ミサイルがアイギスの何体かを再び吹っ飛ばす!

 

「接近戦・・・用意ッ!」

 

 桜の花びらのような粒子を巻き散らし、少女めいた小柄な影が駆ける。アイギス達の間を縫うように走る度に、シャッシャッシャ!と刃物を振るう音が聞こえてきた。

 それと同時に、首が、胴が、腕が、足が、身体から斬りおとされたアイギスが続々と倒れ伏した。

 

「あっ、君達は!」

 

 アイギスを斬って捨てた少女、そしてその少女の隣に立った2人の人物を見てロックマンは答える。

 

「一〇〇式さん!それにリングマンにダイブマン!」

「ロックマンさん、お待たせ。一番隊、到着しました」

「遅れてすまない」

 

 そう、一〇〇式とリングマン、ダイブマンだ!それに答えるかのように、95式、97式、グリズリー、ダネルが躍り出る。

 そして、やってきたのは彼女たちだけではない。

 

「私達もいるわ。私、FAL率いる二番隊と・・・」

「私、スプリングフィールドの三番隊もいますわ」

 

 ひょっこりとFALとスプリングフィールドも顔を出す。勿論、彼女たちも部下もだ。心強い仲間達が増え一気に形勢が傾く戦況。それに拍車をかけるように、3つの影がこちらに向かって走ってくる。

 

「どけどけ~!キャハハハハハ!!!」

「SOPさん、治療したとはいえ先行しすぎです!」

「よかった~、トード達無事だったんだ!」

 

 SOP、ウェルロッド、ブライトマンだ。ブライトマンはやけに大きなリュックサックを背負って走っている。

 SOPと、ウェルロッドの援護を受けながら、ブライトマンはトードマン達の下にたどり着くとリュックから『W』と書かれた缶をトードマン達に渡した。

 

「はい、これ。エネルギー切れてるんでしょ?」

「あんがとなぁ、ブライト」

 

 武器エネルギーを回復する『W缶』を受け取り、飲み干すトードマン達。そんな彼らを見ているスカルマンに、リングマンは声をかけた。

 

「グリフィンの援軍と合流して拠点に来て見れば、お前がいたとはな・・・スカル」

「リング・・・」

 

 自分の兄弟であるリングマンに過去の負い目からつい伏せ目がちになってしまうスカルマン。

 

「色々と積もる話もあるが・・・、とりあえず今は目の前の敵を倒してからだ」

「・・・ああ」

「だけれども、コレだけは言わせてくれ。・・・おかえり、スカル」

「っ・・・、ああ・・・ただいま」

 

 リングマンから優しい言葉をかけられ、嬉しさから少し涙を滲ませ、スカルマンは答えた。そんなスカルマンとリングマンの肩を組む人形がいた。ダイブマンだ!

 

「捕まってた皆だけじゃなくスカルも帰って来たことだし、コサックナンバーズ完全復活だぜ!

 とりあえず、その涙は博士に会った時にとっとけよな!」

「ああ、あんがとよ・・・」

 

 ダイブマンの言葉に、ぶっきらぼうながらもまんざらでもない様子でスカルマンは答える。そんな様子を、ロックマンは一瞥し、ハンターに言い放った。

 

「スカルマンを蘇らせたのが裏目に出たな、ハイエンド!味方にするつもりが、逆に敵になっちまうとはとんだ大マヌケ野郎だぜ!」

「フン、ほざけ!アイギスの大軍だけが私の手駒だと思ったら大間違いだ!ロックマン、貴様にこのハンターが狩人の戦い方と言うのを教えてやる!」

 

 ロックマンの言葉に、負けじとハンターは返し自身の得物である二挺拳銃を取り出した。

 圧倒的不利から、一転!一〇〇式達一番隊、FAL達二番隊だけでなく、スプリングフィールド率いる三番隊も援軍に加わり、ブライトマンのW缶で戦闘可能になった捕えられたコサックナンバーズ達。そして、リングマン、ダイブマン、スカルマンも味方として戦いに加わった!

 

 さぁ!第二ラウンドの始まりだ!!!

 

 

NEXT EP2-9・・・




何故だろうか、ハンターネキがただ単に物量にものを言わせるだけの奴になってるような気がする・・・(汗)
で、でも、次回からちゃんと狩人のような戦い方するから・・・(震え声)
さて、そろそろこの第二戦役編もクライマックス。これが終わったら少しほのぼのな日常回をやってから第三戦役へと向かいたいかなと思っております。勿論、イベントストーリーとかもやっていきたいなと思っておりますよ。
次回も、お楽しみに。それでは~。

追記:明日からドルフロでイベントやるみたいですがどんな感じになるのやら…。と言うかクリア出来るか心配(´・ω・`)
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