ROCKMAN CROSSLINE   作:じゃすてぃすり~ぐ

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ついに第二戦役も最終回。
ちょっといろいろ飛ばしすぎのような気もしますが、温かい目でお願いします。

では、どうぞ!


EP2-9「狩猟禁止 #2」

「このおっ!!!」

「遅い!」

 

 ロックマンのバスターが火を吹く!だが、ハンターはそれを難なく回避。

 

「くっ・・・すばしっこくて中々当たらない。・・・うわっ!?」

 

―BLAM!

 

 至近距離から放たれるレーザーをロックマンはブリッジで回避。続けざまに踵落としを放つもそのままバク転で回避しバスターを連射する。

 対するハンターは、回避する素振りを見せない。

 

「ふっ」

 

 にやり。と口元を歪め銃を構えた。

 

―BLAM!BLAM!BLAM!

 

 レーザーを連射。バスターを全弾撃ち落した。

 

「ならばこれで!クロウ・ファンネル!」

 

 クロウ・ファンネルを召喚し、ハンターの周りを取り囲むようにして配置。四方八方からレーザーを発射!だが!

 

「甘い!」

 

 ハンターはそれをかいくぐりつつも、銃からレーザーを発射しファンネルを撃ち落した。

 

「くっ・・・(凄まじい反応速度だ・・・、どう攻略するか・・・)」

 

 歯噛みしながらも思案するロックマン、そんなロックマンにハンターは勝ち誇った笑み。

 

「もう終わりか?ならばこっちから行くぞ!『ホーミングハンター』!」

 

 叫びながら、レーザーを発射。それをスライディングで回避しようとするロックマン!だが・・・、

 

「何!?レーザーが曲がった!?ファンネル防御モード!

 

 回避しようとする直前、レーザーがロックマンの方へ曲がる。咄嗟にクロウ・ファンネルを再召喚し、バリアを張って防御。

 

「ふぅ・・・、貫通力がそこまでないから助かった。・・・だけど、武器エネルギーも限られてるからそれまで決着をつけないと、こっちがジリ貧になるな」

「退いてろロックマン!」

「!?」

 

 スカルマンの声と共に、横にずれる。それと同時に、スカルマンがバスターを展開。ハンター目掛けて発射する。

 

「避けるまでもない、『ホーミングハンター』!

 

 ハンターはそのまま、ホーミングハンターを2連射。一発はスカルマンのバスターを相殺させ、もう一発はスカルマンへと伸びる。よけようとするスカルマンに、ロックマンは叫ぶ!

 

「スカルマン、避けようとしてもダメだ!避けても追尾してくるぞ!」

「ならこれだ!スカルバリア!」

 

 間一髪!スカルバリアを展開して防いだ。だが、ハンターの攻撃はまだ終わらない。

 

「銃撃だけではないぞ!はぁっ!」

「うおっ!?」

 

 凄まじいスピードでスカルマンに迫り、回し蹴りを放つ。それを紙一重で回避するスカルマン。

 

「スカルマン、今助ける!チャージキック!!!」

「くっ!」

 

 エネルギーを纏った飛び蹴り『チャージキック』でスカルマンからハンターを引き剥がす。ハンターはバク転でロックマンとスカルマンから距離を取ると、背を向けて逃げ出した。

 

「逃がすか!このままぶっ殺してやるぜ!!」

「待てスカルマン、一人では危険だ!」

 

 ハンターを追いかけようとするスカルマン。ロックマンは彼を止めようとするも、時既に遅くスカルマンは何処へと姿を消した。

 

「拙いな・・・、彼女の行動は恐らく罠だ。スカルマンを助けに行って来る!」

「待ってロック君、私も行きます!」

「私も私も!」

『ワン!』

 

 スカルマンを援護するべく後を追うロックマンにM4とスコーピオン、ラッシュが名乗り出る。

 

「分かった。でも気をつけてね、ハンターは恐らく強いから」

「はい!」

「分かった!」

『ワン!』

 

 ロックマンの言葉に、頷くM4達。アイギスの大軍は一〇〇式達に任せ、スカルマンの後を追う事にしたのであった。

 

 

―一方その頃、スカルマンは・・・。

 

「あのヤロウ・・・何処に行きやがった?」

 

 廃ビルの中へと入っていったハンターを追ってやってきたのはいいものの、肝心のハンターを見失ってしまった。辺りを見廻しながら毒づく。

 

「まぁ、手当たり次第に探せば見つかるだろ・・・、む?」

 

 そう呟き、ハンターを探そうとするスカルマン。一歩を踏み出そうとした瞬間、殺気を感じる。

 

「おっと!レーザーか!?」

 

 その瞬間、ハンターが放ったであろうレーザーがスカルマン目掛けて飛来。それを難なく回避する。

 

「お返しだ、喰らえ!」

 

 それと同時に返す刀で、バスターを展開。レーザーが飛来した場所に何発が発射する。・・・だが、バスターが着弾した音も、ハンターの悲鳴も聞こえない。

 

「手ごたえがねぇ、外したか・・・ッ!?」

 

 訝しげに呟くと同時に殺気を再び察知。横からだ!それをバックステップで回避する。同時にスカルマンがいた場所にレーザーが通り過ぎた。

 

「ちぃ・・・素早く動く上に、姿を見せないってのは厄介極まりねぇな」

 

 そう呟きながら次は何処から襲ってくるのか気配を探るスカルマン。周囲を警戒しながら、一歩踏み出した次の瞬間・・・、

 

―ガチン。

 

「いて!?何だ・・・!?」

 

 何かが挟まる音と共に右足に鋭い痛みが走る。見やるとトラバサミがスカルマンの右足に噛み付いてあった。

 

「罠まで用意してあんのかよ・・・。拙いな、これじゃあ避けられねぇぞ」

 

 舌打ちし、毒づくスカルマン。ある程度は、スカルバリアで防げるがエネルギーが持つまでトラバサミから脱出せねばならない。かといって上手く抜けたとしてもトラバサミのダメージで上手く動けない可能性だってある。

 

「ちっ、しくじったぜ・・・」

 

 己のミスに舌打ちをしながら毒づくスカルマン。それと同時に、スカルマンの背後からレーザーが飛来。その胸を・・・、

 

「させるかァっ!」

 

貫く前に、蒼い影が躍り出てそのレーザーを撃ち落した。ロックマンだ。

 

「無事かい?」

「ああ、お陰さまでな。・・・足をやっちまったが」

「M4、スカルマンの罠を外してスカルマンの応急手当を」

 

 ロックマンの言葉に、M4はわかりました。と頷くとスカルマンの右足を挟んでいたトラバサミを解除。

 そして、応急手当を行う。その時だ、何処からともなく哄笑が響いた。

 

『ハッハッハ、よく来たなロックマン。M4A1を連れてここにノコノコと来るとはマヌケな奴だ』

「姿を現せハンター!」

 

 ハンターの声だ。周りを見わたしながら叫ぶロックマンに、ハンターは答える。

 

『断る、これからお前達に真の狩人の戦い方を見せてやろう。

 そして、私に狩られる事を誇りにして死んでいくがいい!!「ホーミングハンター」!!!』

「クロウファンネル、防御モード!」

 

 ハンターの声と共に、追尾するレーザー『ホーミングハンター』が飛来。回避は不可能である為、クロウファンネルを召喚し、バリアを展開。レーザーを防ぐ。

 

『ならば、これならどうだ!?』

「ッ!?私達めがけて!?」

「わわ!?こっちに来たよ!?それに回避しても追尾してくる、どーなってんの!?」

 

 今度は、M4やスコーピオン目掛けてレーザーが飛んでくる。しかも回避不可能なホーミングハンターだ。

 

「危ない、M4さん!スコーピオン!」

 

 だが、彼女達の前にロックマンが躍り出てクロウファンネルのバリアで防いで、事なきを得た。

 

「ちぃ・・・卑怯なマネをしやがるぜ」

『コレが狩人の戦い方だ、卑怯もラッキョウもあるものか!』

 

 否が応でも、バリアを使わせるためにM4やスコーピオンを狙うハンターに毒づくスカルマン。ロックマン達がやってきても状況は好転せず、ジリ貧になる一方だ。

 

(姿が見えない上にすばしっこい・・・、何か一瞬でも動きを止められるものがあればいいが・・・。閃光弾とか、そう言ったのが・・・)

 

 内心、どうやってハンターの動きを止めるか思案をめぐらせるロックマン。ふと、『閃光弾(以下略)』の辺りで気づく。

 

「(ん?待てよ、閃光弾・・・閃光・・・光・・・)そうだ!!」

「いきなりどうした?」

 

 ロックマンに電流が走る。何かに閃いたのか、叫ぶロックマンにスカルマンは怪訝そうにたずねた。

 

「いい考えを思いついたんだ」

「いい考え?何それ?」

 

 スカルマンの代わりに、スコーピオンが問いかける。

 

「それはこれさ!フラッシュストッパー!!

 

―ビカッ!

 

 眩い光が辺りを照らす。それと同時に。

 

『ぐっ!?』

 

 ハンターの苦しげにうめき声と共に、ザッ!と踏みとどまる音が聞こえた。

 

「そこだっ!」

 

―バウ!バウッ!

 

 その音のする方に、ロックマンはバスターを発射した。手ごたえは・・・、

 

「グウウ・・・しまった!?」

 

 ありだ!先ほどのフラッシュストッパーで反応が遅れたのだろう、バスターは狙い違わず腰にあったステルス装置、そして左足にヒットしていた。

 一気に身を隠す術と、機動力を奪われたハンター。一転攻勢のチャンスがやってきた!

 

「なるほどな、ブライトのフラッシュストッパーを閃光弾代わりにしたのか。でもまぁ、これで心置きなくお前をぶっ飛ばせるぜ!」

「させるか、ホーミンg」

「「ダブルバスターショット!」」

「うぐあっ!?」

 

 悪あがきにホーミングハンターを放とうとするも、それよりも早く放たれたロックマンとスカルマンのバスターがハンターの両腕を撃ち抜いた。勝負ありだ!

 

「うぐぐ・・・バカな・・・」

 

 がくり・・・。と左足、両腕を撃ち抜かれ座り込むハンター。そんな彼女に死神(スカルマン)が歩み寄り、言った。

 

「そういやアンタ言ってたよな、真のハンターは足元を見るってよ。アンタの敗因は、足元を見過ぎちまった事と・・・」

 

 そう言いながら、睨みつけるハンターの眉間にバスターを突きつけるスカルマン。

 

「『俺』を怒らせた事だ」

 

 冷たい眼差しで、そう言い放つと同時に、

 

―BANG!

 

 バスターがハンターの眉間を撃ち抜いたのだった。

 

 

―それから暫くして・・・。

 

「あ、ロックマンとスカル達が帰って来ただよー」

 

 アイギスの残骸が転がっている拠点基地の跡地。そこへ戻ってくるスカルマンたちを見て、トードマンが声をあげた。

 

「おーいロックマーン、M4-。あの鉄血のハイエンドは?」

「大丈夫、やっつけたわ。・・・と言っても、殆どロック君やスカルマンさんの手柄だけど」

 

 パタパタとやってくるSOPに、M4は答える。お疲れ様、とAR-15もやって来てM4とロックマンに労いの言葉をかけた。

 

「これで、残す所はM16だけね」

「そう言えば、AR-15。君はM16がどこにいるのか知ってるのかい?」

 

 ロックマンの問いに、AR-15は首を横に振った。

 

「ごめんなさい、途中ではぐれたから分からないわ」

「そうか・・・」

 

 だけれど・・・、と沈みがちになりそうな空気にAR-15が付け加えるように言う。

 

「大丈夫よ、私達も無事だったんだし、M16もきっとどこかで助けを待っているわ。

 今私達に出来る事は、M16の無事を信じて歩き続ける事よ」

「ええ、そうねAR-15」

 

 AR-15の言葉に、頷くM4。そして、強く心に誓う。

 

(待っててください、M16姉さん。必ず姉さんを見つけ出しますから・・・)

 

 

 第ニ戦役終了(Second Stage Clear)

 

 特殊武器習得(You got Weapon)

 

・ハンターから入手『ホーミングハンター』

 

 Get ready for Next Stage・・・。




長かった、第二戦役も今回で終了。いやぁ・・・長かった。ぶっちゃけ、どうやってハンターを倒すのか、その方法を考えるのが難しかったですねぇ。

さて、この調子で第三戦役・・・といいたい所ですが、ちと何話かロックマン達のほのぼのな日常について書きたいと思います。
では、次回予告どうぞ!


 戦士達も戦ってばかりではない、休む事だってある。
 これは、そんな戦士達のほのぼのとした日常の一コマ・・・。

 次回!ROCKMAN CROSSLINE 幕間『こ~ひ~ぶれいく:ロックマン達の日常』!

 春田さんのカフェで飲むコーヒーは・・・美味い。

次回もお楽しみに~。

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