ROCKMAN CROSSLINE   作:じゃすてぃすり~ぐ

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 今回の投稿もまた、リアルとかが忙しくて少し長引いてしまった・・・(汗)
 ヴァルハラコラボも終わり、『暗黒迷宮』なるガチャイベントがありますが・・・やはり、スキンガチャ・・・あたらないっすねぇ・・・(涙目)
 SPASちゃんのゴブリンハンターコス欲しい(切実)


コーヒーブレイク その4「S09地区基地所属人形達の昼飯事情 ~SOPちゃんの場合~」

―ちょっと不思議で奇妙なデートから数日後、S09地区基地。

 

「ぬわあああああん、疲れたもおおおおおおん!」

「大げさね、たかが訓練じゃない。だらしないわよ、スコーピオン」

「気にしないほうがいいわ。コイツがこう言うのはいつもの事だし」

 

 基地内のトレーニングルームで、スコーピオンの声が響く。そんな彼女の傍らでAR-15が呆れたように言った。

 今日、ロック率いるロックマンチーム、SOPとAR-15はコレと言った任務は無く、VR演習や走り込みと言った訓練のみであった。

 そんなAR-15に、同じく訓練を行っていた2番隊隊長FALが答えた。

 

「FALさん、お疲れ様」

「ロックマンもお疲れ、どうだったかしら?ここの訓練は」

「そうですね、VR訓練はやり応えがありました。まるで本物の鉄血兵と戦っているようでしたよ」

 

 FALの問いに、ロックはそう答える。それに続いて、あーでも、とSOPがロックに代わり答えた。

 

「やっぱり、手ごたえの方は本物の方がよかったかな~?VRは反応とかが薄いしすぐ消えちゃうんだよね」

「ホントぶれないわよねアナタ」

「だって、私鉄血のクズ共が痛みに悶絶する顔を観るのが大好きだもん。あー、早く出撃したいなー」

 

 プクーっと不満顔なSOPに、顔を引きつらせながらAR-15はぼやく。

 彼女、SOPの悪癖。それは、捕虜にした鉄血兵を拷問にかけいたぶって、その悶絶顔を愉しむというなんともサディスティックな趣味を持っているのである。

 ムチや竹刀で叩くのは序の口。蝋燭攻め、水攻め、激辛料理を無理矢理食わせる・・・果ては、詳しく書けばR-18指定されそうな方法で鉄血兵をいたぶるのである、コワイ!

 

 ヤベーイすぎるSOPの一面を垣間見たFALは一瞬現実逃避しかけるも、ふとある事を思い出しロックに問いかける。

 

「あっそうだ(唐突)ロックマン・・・昨日はM4といっぱい楽しんできたみたいね?」

「ふぁ、FALさん!?」

 

 FALはそう言って、悪戯っぽく妖しく微笑んだ。それを聞き、意味を理解してほほを染めるM4。

 そして、周りは「おお!?遂に付き合いだしたのか!?」と興味津々でその光景を見守っていた。

 

「そうですね、凄く楽しめましたよ。映画凄く面白かったですし」

「そ、そう・・・(そういう意味で言ったんじゃあないんだけどね・・・)」

 

 だが、返ってきたのは的外れな答え。言葉の深い意味を理解していないロックに、カクっとつんのめるように肩をこけさせ、FALは苦笑いをした。

 

「ロックマンって鈍感なんだねぇ・・・」

「敵は強敵よ、頑張ってM4」

「ちょ!?SOPもAR-15も何言ってるの!?」

 

 一方のSOPとAR-15は、苦笑いしつつ、M4にエールを送る。わたわたと顔を赤らめるM4に、何を言ってるんだ?と言いたげな目でAR-15は続ける。

 

「M4、貴方昨日から余計にロックマンを見る目が熱っぽいわよ。私とSOPが気づいていないと思ってるの?」

「そうだよ(便乗)走りこみの最中だってロックマンの事をチラチラ見てたでしょ?」

「え!?えええええ・・・そ、そんな事・・・。

 まぁ、確かに昨日ロック君の意外な一面を見て、支えてあげたいって思ってたけど・・・それは同じ仲間だからで・・・そんな邪な考えで見たわけじゃ・・・」

「支えてあげたいって・・・それ完璧に恋なんじゃないかしら・・・」

 

 さらにあたふたと慌てるM4に、半目でツッコミを入れるAR-15。

 これ以上話を続けるとマズイ!そう判断したM4は時計を見て昼時である事に気づき、話題をそらそうと提案する。

 

「そ、そう言えばお腹すかない、AR-15」

「(露骨に話をそらしたわね・・・。まぁいっか、後で根掘り葉掘り聞こう)そう言えば、そうね」

 

 露骨過ぎる提案に訝しみながらも、AR-15はそう返した。

 

「昼か・・・道理でお腹が空くはずだ。今日は食堂は休みだし、外食にしようかな。・・・何処にしようか」

 

 ロックも時計を見ながら、ウームと考え込む。そんな時、名乗りをあげたのがSOPだ。

 

「それならさ、私の行き着けの店に行ってみない?」

「SOPさんの行き着け?」

 

 ロックの問いかけに、うん。と頷くSOP。それを聞いたM4とAR-15は顔を青ざめさせた。

 

「SOP、ちょっとそれは・・・」

「?」

 

 恐る恐るSOPに言うM4に訝しむロック。どうかしたの?と問いかけようとした、その時である。

 

「SOPさんの行き着けですか?是非行ってみたいです」

「あ、カリーナさん」

 

 割り込むようにしてやって来たのは、グリフィンの制服を着崩したポニーテールの少女。彼女の名は『カリーナ・キャスケット』、ここS09地区基地の後方幕僚を務める少女である。

 金に目がない守銭奴な一面があるものの、手腕は確かなものであり作戦報告書作成や暗号解読などを任されている。

 

「実は私も、お昼どうしようか考えていた所なんですよ。それで、SOPさんの行き着けって何処なんですか?」

「カリーナも行きたいんだ。いいよ~、教えてあげる~」

 

 カリーナの言葉に、SOPはそう言うと「ついてきてー」と意気揚々とトレーニングルームを出た。ロックとカリーナもSOPについていく。

 

「ああ、二人とも待ってくださいよ~」

「・・・覚悟を決めるしかないわね・・・」

 

 わたわたとあわてた様子で、3人を追うM4を見て、何処か諦めた様子でAR-15もトレーニングルームを出た。

 

「私達は私達で何処か探しましょうか」

「おっ、そうだね」

 

 そんな彼女達を見て、FALとスコーピオンは顔を見合わせながらそう言ったのであった。

 

 

―ロック一行移動中・・・。

 

「ここ~」

 

 目当ての店の前に移動し、看板を指差すSOP。

 『紅洲宴歳館・泰山(こうしゅうえんさいかん・たいざん)S09地区支店』名前からして、中華料理店のようだ。

 

「ここの麻婆豆腐がすっごく美味しいんだよ~」

「へ、へぇ~・・・」

 

 にこやかに話すSOPに、相槌を打ちながらロックは彼女の傍らで対照的にローテンションになっているM4とAR-15を見ていた。

 何と言うか、お通夜にでも行ってきましたみたいな空気をかもし出している。M4に至っては青ざめてプルプル震えながら「もうダメだぁ・・・、お終いだぁ・・・」等と某野菜王子みたいな事をブツブツと呟いている。昼飯を食べに基地を出てからずっとこんな調子だ。

 

「あの~、AR-15さん。M4さん、どうしちゃったんですか?さっきから、何処かのヘタレ王子のようなこと呟いているけど」

 

 SOPに聞こえないように、小声でAR-15に問いかけるカリーナ。AR-15もまた小声で答える。

 

「言い忘れていたんだけど、SOPは凄まじいほどの辛党でね。行きつけの店は大体くっそ辛い料理ばかりなのよ」

「そうだったんですか?でもまぁ、大丈夫ですよ。私、辛いのもいけますし」

「そう言ってられるのも今のうちよ・・・、アイツがオススメする料理がただ辛いだけだと思ったら後悔するから」

 

 それはどう言うことなんだろうか?AR-15の言葉に、顔を見合わせるロックとカリーナ。そんな時、SOPから声がかかった。

 

「皆~、何してるの?早く入ろ~」

 

 AR-15の言葉が気にかかるが、SOPを待たせると悪いので中に入る。中は、典型的な中華料理店の内装である。

 とりあえず、あいているテーブルに座る。

 

「すいませーん、いつものくださーい!」

「私も、彼女と同じのを~」

 

 座るなりSOPが、注文を始めた。続けてカリーナも便乗する。そんなカリーナを見て、AR-15ははぁ・・・。とため息をつく。

 

「一応忠告はしたのに・・・。SOPがオススメするくらいなんだから、ロクな辛さじゃあないわよコレ」

「AR-15さん、それってどう言う?」

「すぐ分かるわよ」

 

 ロックの問いかけに、AR-15は肩を竦めながら答える。それは一体どういう事なのか?首をかしげるロックに、M4がメニューを手に、声をかけてきた。

 

「とりあえず、私達も注文しましょう」

「そうだね」

 

 そんな訳で、ロック、M4、AR-15は無難なもの・・・甘酢あんかけ系の料理を注文し、料理を待つ。

 

「お待たせしましたー。自家製麻婆豆腐定食です」

「おー♪来た来たー♪」

「「」」

「ま、そうなるわよね」

「ぶっちゃけ、赤通り越して黒くなってますからね(白目)」

 

 暫くして、店員がSOPとカリーナのいる場所へ()()を置いた。()()を観たロックとカリーナは目を点にしてフリーズ。

 

「「え、何これは・・・?」」

 

 異口同音に、そう呟いた。

 それもそうだろう、なにせその麻婆豆腐はあまりにも黒いのだ。ラー油と唐辛子を100年以上煮込んだ挙句合体事故を起こしたかのように黒い。

 その内、「オレ外道マーボー、コンゴトモヨロシク」と動き出し言い出しそうな空気もかもし出していた。

 

「見ての通り、麻婆豆腐よ」

「麻婆豆腐にしては黒すぎると思うんですがこれは」

 

 AR-15の言葉に、真顔でツッコミを入れるロック。そんな空気でありながらも、SOPは嬉しそうにレンゲを手に取ると、

 

「いっただきまーす♪」

 

 そう言って、その麻婆豆腐を掬い上げ一口。モグモグと租借しながら、ん~♪と満足そうに微笑み感想を述べた。

 

「おいし~い♪やっぱ、この辛さが病みつきになるよね~」

「美味しい・・・んですか?」

 

 そんなSOPを見ながら、カリーナは自身の麻婆豆腐を見る。彼女の麻婆豆腐もまた黒かった。

 これ、美味しいのだろうか?・・・と言うか食えるのだろうか?そんな考えが、カリーナの脳を埋め尽くす。

 

(ええい!ままよッ!自分で頼んだ手前、覚悟を決めて食べますわ!)

 

 ブンブンと弱気な考えを振り払い、覚悟を決めてレンゲをとる。そして、麻婆豆腐を掬うと口の中にいれた、その時である。

 

「~~~~~ッッ!?!?!?!?!?!?!!?

 ヌゥン!ヘッ!ヘッ!ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!

 

 壮絶な辛さと痛さが、カリーナの舌に広がる。何と言うか地獄の炎で、舌を溶かされたかのような激痛だ。

 そんな激痛に、カリーナは顔真っ赤&涙目になり、凄まじい叫び声を上げて悶絶した。

 

「・・・だから言ったのに」

 

 辛さに悶えるカリーナを見ながらAR-15はそう呟いたのであった。その後、結局カリーナは麻婆豆腐定食を食べきれず、代わりにSOPが食ったのは言うまでもない。

 なお、この件がトラウマとなってカリーナは中華料理、主に麻婆豆腐に苦手意識を持ってしまったとのことである。

 

―一方その頃・・・S09地区基地では。

 

「それは本当ですか、ヘリアンさん!」

『ああ、通信を逆探知した結果このポイントを指し示していた。最後のAR小隊のメンバーは・・・、M16A1はここに居る!』

 

 風雲急を告げる出来事が起ころうとしていた・・・。

 

コーヒーブレイクEND

Get ready for Next Stage・・・。




 いかがだったでしょうか?
 コーヒーブレイク編はここいらで一旦終了、次回からロックマン達の戦いが再開します。では、予告をば・・・。

次回予告!

 M16の潜伏先が判明し、始まる捜索任務!
 S09地区基地の面々は上層部の命令で、ある小隊と行動を共にする事になる。
 ロックマンは、その小隊の中に見知った顔を見かけた。・・・そう、あの口笛と共に現れる戦術人形『ブルース』の姿を。

次回、ROCKMAN CROSSLINE、第三戦役『メッセージ ―The Message-』

 嵐がやってくる。

 次回もお楽しみに、それでは~。
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