AK-12さん目当てで、製造回しているのですが全くと言っていいほど出てこない不具合・・・。アカン、このままじゃ資材が死ぬぅ!(血涙)
AN-98は出るのに何故なんだ・・・?(困惑)
っと、MY司令部の話は置いておいて、苛烈を極めるEP3。ダブルギアを使いすぎてピンチな416の運命やいかに!
それではどうぞー!
―HK416がブリューナクと接敵する30分前。
「お待たせG11!」
「やっと来たね、9」
ロックマン達はG11らが待機しているポイントへ到着。そこで待っていたG11と合流した。勿論、M16もいる。
「貴方がM16さんですね?僕達は貴方を保護しに来ました」
「ああ、私がM16A1だ。
・・・鉄血共の噂で聞いていたがマジだったんだな。ロックマンが、グリフィンに所属したってのは」
ロックマンの言葉にそう返しながら、M16はしげしげとロックマンを見る。
(『あのM16さん』とは違うって分かってはいるんだけどなぁ・・・)
分かってはいるが、自分を見つめるM16を見ていると異世界で出会ったM16を思い出し、冷汗をかいてしまう。
何処ぞの急に歌い出す変身ヒロインアニメで絶唱した奏者の如く、目から血涙とかを垂れ流しまくったあの表情は、軽くロックマンのトラウマになっていた。
「?何だ、私の顔に何かついているか?」
「いえ、何でもありませんよ」
M16の問いかけに、ぎこちない笑みを浮かべて返すロックマン。
この場に事情を知っているM4が居れば、「あっ・・・(察し)」とロックマンの胸中を悟りそうである。が、生憎とM4はこの場には居ない為誰も彼の胸中を知るものはいない。
「ふぅん、なら良いけどよ」
M16もM16で、何処か訝しげにロックマンを見ていたもののあっさりと追求するのをやめた。そんな微妙な空気を変えるように、97式が口を開く。
「それじゃあ、M16さんと合流したんだし早くM4達と落ち合おうよ」
「そうですね、一足早く例の座標に到着してるかもしれませんし」
一〇〇式が同意する。ふと、ロックマンが気になったことを口に出した。こちらに向かう際、G11から連絡を受け、飛び出した二人の隊員を連れ戻しに行った 416の事だ。
「そう言えば、416さんは待たなくて良いの?」
「416なら大丈夫だと思うよー。
万が一ハイエンドと遭遇しても、『奥の手』もあるからね。実は私も取り付けてるんだー」
ロックマンの問いに、9はにこやかにそう答える。
「奥の手?それは一体・・・」
「あれ?どうしたの、M16」
何なのか?と問いかけようとしたロックマンを遮るが如く、心配そうなG11の声が聞こえて来た。
見やると、M16が険しい顔で眼帯をつけた右目を押さえていた。とは言っても痛みでそんな顔をしている。・・・と言うわけではなく、何かまずいものを見てしまった。とそう言いたげな顔であった。
「悪いが皆、M4と合流する前にちょっと寄り道していいか?」
「寄り道?」
M16の言葉に聞き返すロックマン。ああ、とM16は頷き続けた。
「ちょっと、知り合いを助けにな」
―そして時間は遡り、現在。
「
―
光すらも破断するほどの極光の刃。それが振り下ろされるのを見ながら416は死を覚悟した。
ダブルギアシステムを搭載され、有頂天になり『デメリット』のことをすっかり忘れていた。それがこのザマである。そのデメリットで回避すらもままならない。
(完璧が、聞いて呆れるわよね・・・)
スローモーションのように、振り下ろされる刃を見詰めながら自嘲気味に胸中で呟いた。そして、そのままそれに両断されるか・・・?と思った次の瞬間である。
「さ・・・せるかァァァァァッ!!!」
何者かが叫ぶと同時に、416を抱きかかえ地面を転がった。一体何が!?そう思った416がその何者かの顔を見る。UMP8であった。
「・・・っつう。大丈夫かよ、416」
「ハチ!?・・・ッ!?貴方、腕が!」
痛そうに顔をしかめる8を見やると、彼の右腕・・・二の腕から先が消失していた。自分を庇って斬られたのだと理解した。斬られた部分からおびただしい程の人工血液が噴出している。
「ん?ああ、これ?」
416の言葉に、自分の切られた右腕を見やると、斬られていない左腕部分のジャケットを破り、それを口を使って右の二の腕部分を縛って止血した。
「こんくらい何でもねぇよ。まぁ、後でナインやあいつ等にはドヤされるだろうがな」
(・・・とは言っても、痛いのは痛いし、ピンチなのには代わりねぇが・・・)
内心で、若干焦りながらも、表面上では平静を装い416に言う。
「ふむ、仲間を助けるか。感動的だと言いたい所だがどの道無駄な事。・・・このまま我が断罪を受けるがいい!」
そんな8達にブリューナクはそう言うと、再び
「ロックバスター!」
「ブルースストライク!」
―ドワァッ!!!
「ぬぅっ!?」
撃ち出された二つの光弾が、ブリューナクに飛来する。完全に、8達に止めを刺そうとしていたブリューナクは対処が遅れ、直撃。そのまま吹っ飛ばされた。
突然の事に、一体何が!?と困惑する8達。そんな彼らに、
「ヤバイ『未来』が視えたから、こっちに来てみたが・・・案の定だったな」
「・・・っ!?M16A1・・・ッ!」
「あっ、ブルース!それと・・・わわっ!ホンモノのロックマンだ!」
聞こえて来た声に、その方を見やる。そこにはバスターを構えたロックマンとブルース。そして、M16が立っていた。勿論、その背後には9とG11、ロックマンチームと一番隊の面々もいる。
ロックマンを見て、興奮気味に驚くレッド。一方で、416は憎しみのこもった目でM16を見ていた。
「貴方・・・、私を笑いに来たの・・・?『無様だ』って馬鹿にしに来たのッ!?」
「おい、動くなって!」
「・・・別にそういうつもりじゃない」
オーバーヒートの影響か、息を切らし、ふらつきながら、8の制止を振り切り憎しみを込めてM16にがなり立てる416。
対するM16は416の、怒鳴り声もどこ吹く風で返した。そして、そのまま続ける。
「はっきり言って、お前の事なんか何とも思ってないしどうでもいいがな。だが一応、『元同僚』だ。
その元同僚があの鉄血の屑に殺される『未来』を見ちまって、そのまま放っておいたら目覚めが悪い」
「・・・、だから大嫌いなのよM16・・・。どんな状況でも何もかも知ったような顔して・・・」
M16の言葉に、悔しさに顔を歪ませながら恨み言を述べる416。それを見て、スコーピオンは気になった事を9に問いかけた。
「えーと、M16と416って一体何があったの?」
「うーん・・・、よく分からないけど二人とも前は国家保安局って所で働いてたんだって。
私が知ってるのはこれだけだよ」
「ふーん・・・あっ!」
ふと、視界にブリューナクが立ち上がっているのが見えた。スコーピオンの反応に、ロックマンとブルースも改めてバスターを構えなおす。
「まさか、こいつ等を救う為にやってくるとはな、
「教えると思う?」
多少ダメージや皹は入っているものの、まだまだ疲れの色を見せないブリューナク。彼の問いに、ロックマンはバスターを構えたまま答えた。
「まぁいい、貴様等の首級を上げてM4を捕らえればいいだけの事。幾ら数を揃えようと、我が光の速さは捉えられまい!」
「気をつけて!奴のスピードは桁違いだ!ダブルギアシステムが無いと、奴に追いつけない!」
ニヤリと笑い、そう言うと同時に、ブリューナクの姿が消えた。一体何が?とうろたえる一同に、レッドが説明をする。
それを聞き、それなら!と9が名乗りをあげた。
「私がスピードギアを起動して・・・って!?」
―BANG!
突如、M16があさっての方を向き、自身が持つ銃を構え発砲しだした。これには、9は勿論、その場にいた全員も驚きを隠せない。
その時だ。
―ガキン!
「ぐっ!?」
弾が当たる音と共に、ブリューナクの悲鳴が上がった。その方を見やると、眉間に当たったのか頭を仰け反らせていた。
「当たりだな」
「くっ、だがマグレだ!二度も同じ奇跡等起こらん!」
そう言って、再びブリューナクの姿が消えた。次の瞬間、M16に肉薄し右の抜き手でM16の
「M16さん!」
M16を助けださんと、ロックマンはバスターを構える。
だが、仮にもロックマンがバスターを発射したとしても、間に合わない。ブリューナクの抜き手が先に、M16を貫くだろう。
「
それをあざ笑うかのように、抜き手をM16の胸目掛けて着きたてようとし・・・、驚愕した。
最初から分かっていたかのように、M16はブリューナクの抜き手を掴んでいたからだ。そして、
「セリャアーーーーーッ!」
「ぐはぁっ!?」
綺麗な一本背負い!地面に叩きつけられ、ブリューナクは苦悶の声を上げる。
「え、ええーーーーっ!?スピードギア無しで、ブリューナクをこうもあっさり!」
そんな様子に、レッドは驚きの声を上げる。そりゃそうだ、今まで苦戦していた相手がこうもあっさりと手玉に取られているのだ。面食らうのも当たり前である。
「なんて言うか、最初から分かっているかのようだな。まるで、相手がそう来るのが見えてるかのような・・・」
「そう・・・ね。確かにその通りよ」
8の言葉に、息も絶え絶えに416が言う。どういう事なのか?と言いたげに、一同の視線が416に集まった。
「彼女にはね・・・視えるのよ。『先の未来』が」
「ぐっ・・・、一体何故・・・!?何故、こうも私の動きが読まれているのだ!?」
一方その頃、よろめきながらブリューナクは混乱に陥っていた。無敵と思われていた自身のスピード。それが、全く目の前のグリフィン人形には全く通用しないからである。
一体何故!?疑問が、彼の電脳を支配する。その疑問に答えるように、M16が口を開いた。
「そりゃあ、『視える』からな。お前の『ちょっと先の未来』が」
「なん・・・だと・・・!?」
「だから、この先お前がどう動くのか?どう仕掛けるのか・・・ってのが手に取るようにわかるって訳さ」
そう言って、右目の眼帯を取る。左目の瞳が黄色なのに対し、その右目は蒼く輝いていた。
「私はこの能力を『
・・・元々は、昔の相棒の能力だったけどな。さて、とお前如きで時間を喰うわけには行かないんだ。さっさとケリをつけようぜ」
ニヤリ。とM16はそう言って、不敵に笑った。
NEXT EP3-7・・・
いかがだったでしょうか?
今回、ちょろっと過去にやらせていただいたコラボ回での出来事を出してみました。
違う世界とはいえM16姉さんの絶唱顔を見ちゃったら誰だってトラウマになっちゃうからね、仕方ないね。
んで、ロックマン達、416を救出へ。もともとのプロットはM16が単身416達を助けに向かうという感じでしたが、色々考えてこうなりました。
んでもって、今回M16姉さんが発動した『
色々俺設定盛り込み過ぎてカオスな状況ですが、ブリューナクとの決着は次回となります。果たして激闘の行方はいかに!?
次回も楽しみに待っていてください、それでは~。