ROCKMAN CROSSLINE   作:じゃすてぃすり~ぐ

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秩序乱流が終わった・・・。
全クリして、その際にゲットできる人形をゲットしたかったのですが道中の敵が強くて断念しました・・・(汗)多分、復刻が出ると思うし、それまでにもっと自分の部隊を強くせねば・・・。
さて、今回はイントゥルーダー戦・・・の前哨戦となります!ではどうぞ!


EP3-8「侵入禁止 その1」

―鉄血拠点基地内

 

「何事もなく基地に入れたのはいいけれど・・・」

「こうも人っ子一人いないってのは何か不気味だよね・・・」

 

 誰もいない、鉄血拠点基地を見廻しながらグリズリーとスコーピオンは感想を述べた。

 

「だけど、油断は禁物よ。イントゥルーダーの事だから、何か策があるのかも・・・」

 

 45はそう言って、皆に警戒を促す。各々が武器を構え臨戦態勢を取りつつ進むも、鉄血の部隊は出てくる気配はない。

 

―・・・ィィィィィィン・・・!

 

「ん?」

 

 その時、暗がりの向こうから物音が聞こえる。

 もしかして、敵か?そう思いながら、一同は一斉に武器を構える。

 

―キィィィィィィィィン・・・!

 

 段々と近づいてくるのは駆動音。それと同時に、姿を現したのはマンティスでもマンティコアでもない異なる形をした巨大な機械人形であった。

 蜘蛛を模したフォルムである。それが、8本ある足に取り付けられたローラーで高速で近づいてくるのだ!

 

「見たこと無いタイプの機械人形だ・・・。新型かな?」

「そうみたいね。・・・該当するデータも無いし」

 

 ロックマンの言葉に頷きながら45は答えた。

 

「データが無くったって、たった一機で私達に勝てるわけないでしょ!

 いっくぞーーーーー!!!

「ファッ!?何してるんですか、スコーピオンさん!?拙いですよ!!!」

 

 一〇〇式の制止を振り切って、スコーピオンが突撃する。両手に持った自身の得物を構え、蜘蛛のような機械人形に向けてばら撒いた。・・・だが、

 

―ビュン!ガション!

 

「避けたァ!?しかも天井に張り付いたし、ニンジャかよ!?」

「言わんこっちゃない!」

 

 それを回避し、ニンジャの如く天井に張り付いた。返す刀で、機械人形は腹部のハッチを開けるとスコーピオン目掛け爆弾を落とす。。

 咄嗟に追いかけていた一〇〇式がスコーピオンを引き上げた為、直撃せずに済んだ。

 

「危ないでしょ!一人で突っ込んだりしたら!」

「はぁ~い、ごめんなさぁ~い」

 

 一〇〇式の叱責にバツが悪そうな感じで謝るスコーピオン。そのままスタコラサッサとロックマン達の元へ戻る。

 

「うう、まさかアレほど機動性があるなんて思ってなかった・・・」

「素早い敵ならこれで・・・『ホーミングハンター』!

 

 ロックマンが、ホーミングハンターを発射する。さしもの機動力を持つ機械人形もこれを回避できず、まともに直撃。・・・だが、装甲は堅牢なのか傷一つない。

 

「機動力もある上に硬いってドンだけチートなの!?」

 

 傷一つない機械人形を見て、G11が抗議の声を上げる。

 再び、機械人形が腹部のハッチを開けた。ハッチが開き、露出された『ソレ』から光が迸る。

 

「皆!下がってください!『桜逆像』!!!」

「一〇〇式さん、僕も手伝います!リーフシールド

 

 直感で拙いと悟った一〇〇式が全員を下がらせ、吸収シールドである『桜逆像』を発動。ロックマンもまた、リーフシールドを発動させた。

 

―バオッ!!!

 

 それと同時に、光が放たれた。その光を一〇〇式とロックマンが防ぐ!

 

「くぅ・・・、何とか防げたけど・・・」

「シールドのエネルギーが・・・」

 

 結果、ロックマン達への被害は免れたものの、二人のシールドエネルギーが底を着いてしまった。ロックマン自身は、他にもシールド系特殊武器はあるものの、一〇〇式は『桜逆像』のみである為、次にレーザーが来た時は、一〇〇式に防ぐ手立てはない。

 

「あっ!また、撃つつもりだ!!!」

 

 G11が指摘するとおり、再び機械人形がハッチを開け、レーザーを放とうとしていた。その時である!

 

―ヒュン!ヒュン!ドスッ!

 

『~~~~~~~~~!!!?!?』

 

 何処からか、光るものが飛来し、露出していたパーツに突き刺さる。途端に、レーザーの発射を中断し声無き叫びを上げながら苦しみだす機械人形。

 

「一体何が・・・?あれに刺さってるのは手裏剣!?」

 

 ロックマンは苦しみだした機械人形を訝しみながらも、パーツに突き刺さったものを見て驚愕する。

 突き刺さっていたのは手裏剣だった。スタンダードな形をしたタイプのそれはロックマンは見覚えがあった。

 

「まさか、これはシャドーブレード?」

 

 シャドーブレード。三回目のDr.ワイリーの世界征服計画にて、戦った忍者型戦術人形『シャドーマン』が使っていた特殊武器である。

 勿論、彼と戦い撃破したロックマンもそれを持っているものの、先ほどの迎撃には使ってはいない。

 

(じゃあ一体誰が・・・?まさかとは思うけど・・・)

「てい」

「あいた!?45さん、何を・・・」

 

 思考の海に入っていたロックマンを、45はチョップで現実に引き戻す。食って掛かるロックマンに、45はたしなめるように言った。

 

「考えるのは後。あの機械人形の弱点が分かったし、一気に畳み掛けちゃいましょう」

「そうですね・・・、今はアイツを倒さないと」

 

 ロックマンは頷くと雑念を振り払い、機械人形へと向き直る。機械人形はジャンプして、天井に張り付くとハッチを開き、爆弾を落とそうとする。

 

「「そうは!」」

「「させません!(させないよー!)」」

 

 M4らAR小隊が、ハッチを開けた際に露出した弱点パーツを狙って攻撃。それを受けながらも、爆弾を落とすが・・・、

 

「無駄無駄ァ!」

「やらせん!」

 

 スコーピオンの掃射と、ダネルの狙い撃ちにより全て撃ち落された。ボロボロになりつつも、再び地面に降り、苦し紛れにレーザー砲を放とうとするが・・・、

 

「やらせない!チャージショット!!!」

 

 ロックマンのチャージショットが火を吹く。それは狙い違わず、機械人形の弱点パーツに直撃し、機械人形はガクガクと痙攣した後、倒れ伏し爆発四散した。

 

―パチパチパチパチパチパチ・・・。

 

 ほっと一息つく間もなく、何処からともなく拍手の音が響く。一体誰が?そう思った次の瞬間、

 

「流石ね、スパイダーの弱点を見破ってあっさり倒すなんて」

「イントゥルーダー・・・!」

 

 何を考えているのかわからない笑みを浮かべながら、イントゥルーダーが現れた。突如現れた鉄血のハイエンドに一同は一斉に銃を構える。

 

「あら怖い、か弱い女性にそんな物騒なもの突きつけるなんて」

「鉄血じゃそういうジョーク流行ってるの?イントゥルーダーさん」

 

 両手を上げながら表情を変えずにそういうイントゥルーダーを、レッドが切り返す。

 

「一人でノコノコとこっちに現れたって事は、降参しに来たって事でいいかしら?」

「降参はするつもりは無いわよ。強いて言うなら・・・」

「ッ!?」

 

 イントゥルーダーがそう言って、笑みを深くした次の瞬間。M16が次の未来を観たのか顔が強張る。

 

本気(マジ)の勝負をヤりに来たのよ」

「皆、今すぐそこから下がれ!!!」

 

 イントゥルーダーとM16、二人の声が重なった次の瞬間。一同の足元と頭上から、なにやら機械が下りてきた。

 

「こ、これは!?」

 

 驚く一同を他所に機械は、ブゥゥゥゥゥゥン・・・。と音を立て作動する。

 これは拙い!そう思い脱出しようとするも、いつの間に張られていたバリアのようなものに阻まれてしまう。

 

「いってらっしゃ~い♪」

 

 抵抗も空しく、楽しげなイントゥルーダーの声と共にロックマン達の意識はプツリ。と途絶えた。

 

 

―???

 

「ハッ!?」

 

 意識が回復し、眼を開ければそこは見知らぬ天井であった。8は頭を振りながら、起き上がり辺りを確認する。

 広い部屋であった。広さで言えば、学校の体育館ほどの広さのある部屋だ。

 

「ここは一体・・・」

「う、ううん・・・」

「ぬぅ・・・」

「ムニャムニャ・・・」

「頭が痛いわ・・・」

「まさか、こんな隠し玉があったなんてね・・・」

 

 見渡してみれば、レッド、ブルース、G11、416、45が倒れており、G11以外意識を取り戻したのだろう、起き上がるのが見えた。

 

「お前ら無事だったか。・・・ってアレ?」

 

 404小隊の面々を見ながら声をあげる8だったが、ふとある事に気づく。

 

「ナインが・・・いねぇ・・・!」

 

 そう、自分の妹である9がいないのである。

 

「いや!ナインだけじゃないよ、ロックマンや、他の人達もいない!」

 

 レッドの言葉通り、ナインだけではなく、ロックマンを初めとしたS09地区の戦術人形達の姿もない。だが、8にとってそんな事はどうでもよかった。

 

「ナイーン!何処だ、ナイーン!!!」

「他の人の名前も呼んであげなよッ!!!」

 

 ロックマン達そっちのけで9の名前を呼び続ける8に、ツッコミを入れるレッド。

 

「ハチ、あまりうろちょろ動かないで。イントゥルーダーだってあれから何処に潜んでいるか分かんないんだし、ちょっとは警戒を・・・」

 

 そんな8に苦言を呈しようとする45。その時、何かを感じ取り、叫んだ。

 

―ギュルルルルルルルル・・・。

 

 その時だ!高速で回転しながら飛んでくる物体が8に迫る。

 

「!?」

 

―ガキン!

 

 咄嗟に、ナイフを引き抜き、それを弾く8。その物体は、ブーメランのように回転しながらとんぼ返りすると、ある機械人形の頭にすっぽりと装着された。

 頭と胴体は人型ではあるが、手足に巨大なローラーを装着した巨大な機械人形である。その機械人形を404小隊の誰もが知っていた。

 かつて、7回目のDr.ワイリーの世界征服計画にて、ワイリーが刑務所から脱走する際に整地用機械人形を改造した機械人形。その名を・・・、

 

「マッド・・・グラインダー・・・!」

 

 

―??? その2

 

「おーい!ロックマーン!M4-!SOPちゃーん!いたら返事してよー!」

「うぬぅ・・・、一体全体どうなってるんでしょう?

 あの変なカプセルに捕まったと思ったら、私達第一部隊しかいなくなってるなんて・・・」

「ここが鉄血の基地だってのは分かるんだけど・・・」

 

 一方、一番隊もまた、ロックマン達を探していた。

 目がさめたら、自分達しかいなくて、場所は薄暗い広い部屋の中。一体ここは何処なのか?ロックマン達は何処にいるのか?おまけに出口は何処なのか?殆ど手探りの状態だ。

 

「あら?」

 

 ふと、天井を見上げると天井に通気孔らしき穴があるのが見えた。扉も無くただ広いこの部屋に何故?そう思いながら見ていると。

 

『ギャオオオオオオオオオン!!!』

 

 雄叫びをあげながら、何かが飛来してくるのが見えた。それは他の一番隊にも見えたようで、即座に臨戦態勢に入る。

 降り立ったそれは、西洋のドラゴンを模した機械人形であった。以前にもワイリーの作った機械人形『メカドラゴン』と言うのがあるが、それをもっとメカニカルにしたようないでたちである。

 

「な、何なのこれ・・・!?」

「分かりません、皆さん!気をつけてください!」

 

 グルル・・・。と唸るドラゴン型機械人形を見ながら、一番隊は銃を構えるのであった。

 

 

―??? その3

 

「んっ・・・」

 

 意識が覚醒し、M4が見たのは見知らぬ天井であった。起き上がり確認してみると、広い部屋であることがわかる。

 

 

「私、どうして・・・。あっ!そう言えば、皆は・・・!?」

 

 辺りを見回し、ほかに誰かいないか確認する。ふと、目に映ったのはロックマン。

 駆け寄ってみると、気を失っているようだ。

 

「ふぅ・・・良かった」

 

 気を失っているだけで、無事である事を確認し安堵するM4。さぁ、SOPたちも探そう。そう思い、ロックマンを起こそうと思ったが・・・。

 

(う~ん、何だろう・・・。今ロック君を起こしたらもったいないような気がする・・・。って何考えてるんだろ私・・・)

 

 ふと芽生えた邪な気持ちを、頭を振って振り切ろうとする。だが・・・、

 

「う、う~ん・・・」

「・・・」

 

 ロックマンの寝顔を見ると、再び邪な気持ちがふつふつと湧き出し、ドッドッドッドっと、心臓・・・もとい動力炉の鼓動が早くなってきた。

 

「・・・やるなら、今しかないよね」

 

 そう呟きながら、自分の唇とロックマンの唇を近づけようとする。そして、そのまま唇が重なろうとした次の瞬間・・・。

 

「・・・ん?」

 

 なにやら視線を感じたので、見てみると温かい目で見ていたSOP、M16、AR-15、9の姿が。顔をトマトのように真っ赤にさせ、M4は固まる。

 

「えーと・・・、皆さん。いつからそこにいたんですか?」

「気がついたらここにいたんだ」

 

 カチカチの状態で、問いかけるM4にニヤニヤ笑いながらM16が代表として答える。

 

「どこまで・・・見てました・・・?」

「えっとねー、ロックマンを起こそうとしてキスしようとしてたところまで」

「ほぼ全部じゃないですか!?」

 

 SOPの言葉を聞き、頭を抱えながらM4は慟哭した。そして、そのまま床につっぷしながらうーうー。と唸る。

 

「う、う~ん・・・。あれ?AR小隊の皆に、9さん?・・・ってあれ?」

 

 その時、ロックマンが意識を取戻し、M16達に気づく。ふと、M4が床に突っ伏しているのを見かけた。

 

「何で、M4さん床に突っ伏して唸ってるんですか?」

「な、何でもないです~!ちょっと、お腹が痛くなっちゃって!」

 

 慌てた様子でM4がロックマンに答える。

 勿論、ウソで本当はロックマンにキスしようとしていたのをM16達にバッチリ見られ恥ずかしさのあまり悶絶しているのだけなのだが・・・。

 M16達もM16達で、真実を知っているのだがそれを言わない情けがあった。

 

『あらあら、青春しているわねぇ。貴方達』

 

 その時、何処からともなく声が聞こえた。イントゥルーダーの声である。

 

「イントゥルーダー!?皆を何処へやった!?姿を現せ!!!」

『安心なさいな、他の連中はこことは違う別の部屋よ。そこで、私の下僕達と戦ってもらってるわ』

「下僕・・・?」

『かつて、Dr.ワイリーが世界征服に使っていた大型機械人形の改修版。

 それを起動させたのよ、果たして彼女たちはあの子達に勝てるかしら。でも、もし彼女達が負けたとしても悲しまないで』

 

 イントゥルーダーの言葉と同時に、ゴゴゴゴ・・・。と部屋全体が揺れる。

 

―ズゥン!

 

 地響きと共に現れたのは見上げるほど巨大な人型の機械人形であった。マッドグラインダーとは違い、完全なる人型の機械人形である。

 

『なぜならば、貴方達もここで私に殺されるのだから。・・・私の操る「タイタン」の手でね』

『ガオォォォォォォォォォォォォン!!!』

 

 イントゥルーダーの声に呼応するかのように、大型機械人形『タイタン』は両手を上げ、咆哮をあげた。

 

 

NEXT EP3-9・・・




いかがだったでしょうか!
前回のラストでイントゥルーダーが格納庫から出した、大型の機械人形。以前にワイリーが世界征服で使った巨大ボス達の改修機でした。
勿論、性能云々も、ロックマンが以前戦った個体とは段違いとなっております。
なお、イントゥルーダーが乗り込んでいるタイタンの外観は『ロックマンワールド4』に出ていたワイリーロボ・アイアンゴーレムまんまです。(違うのはロゴが鉄血マークになってるだけ)
果たして、この強敵達にロックマンは勝てるのか!?
次回もお楽しみに!
それでは~。
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