「ああ~…なんか今日は寒いなぁ…」
原潜のなかで何を言うといわれれば確かにそうだが、事実寒い…。
だってなんか霜降りてるし…いやちょっと待て、これは異常だろ?
はぁ…もう…大体何が起こったかわかるけどさ…。
「話はきくから、殺気をしまえ…確か…ジャンヌ・ダルクだったか?」
俺は後ろを振り向きながらそう声をかける…思った通り、俺の後ろには美しい銀髪の少女が堂々と立っていた…。
この子はなんで俺に殺気を向けるんだろうか? なんでこんなに寒いんだろうか?
絶対この子だわ…マジで寒い…。俺の隣にいる伐乃は大変不機嫌そうな顔をしている…寝起きで俺のベッドに入っていたからばれないように這い出したのが相当嫌だったらしい…普通は男と同じベッドに入ることを嫌がるはずなんだけどな…。
あと寒いのは嫌いっていってたな…昨日…。
まあ、色々な条件が合わさって超不機嫌になったのか…その原因の一つを作ってしまった俺としては大変心苦しいぜ…
この冷気を発生させていると思われるジャンヌ・ダルクは俺の言葉を無視してにらんでくるばかりだ…。伐乃が元々不機嫌だったところに面倒そうなことがきたのでさらに不機嫌になり、挑発的な言葉を話し始める
「ジャンヌ・ダルク、寒いからその冷気をしまいなさい、私は今とっても不機嫌よ? なんならあなたのその綺麗な肌を切り裂いて遊びましょうか?」
目を細め、殺気を出しながら彼女は笑う。それはもう楽しそうに…。お前は私のおもちゃだ、ストレスを発散するために遊ばせろ…とでも言っているようだ…。
「理子があなたに挑んで負けたそうだな」
理子…峰理子のことか……なるほど、つまり彼女は峰理子の友達でその仇討みたいなものだろうか…?
正直なにもしていないというか、攻撃されたから正当防衛しただけなのに狙われるというのは気分が悪い…。
伐乃は俺のそんな気持ちも考えてキレたんだろうな…。
気が利きすぎるのも考え物だ…。
やばいな…このままじゃまさしく死合はじめちまいそうな空気だ…。まあ、どちらかが死にかければ止めればいいか?
いやいや、もしどっちかが死んだらどうしよう…?というか、シャーロックはこの状況を知っているのだろうか?
「ああ、その通りだ、峰理子に襲撃されたので撃退した」
俺は簡潔に質問されたことだけ返す…。そうすると、ジャンヌ・ダルクは少し顔をしかめる。
「ならば…私はあなたに決闘を申し込む」
え~…こんな人だっけ? 決闘とか正直めんどくせぇ…。
まあ、大方いきなりイ・ウーに入ってきた俺の強さを知りたいんだろうなぁ…。
「ライムと戦うの? そう…ならその前に私を倒しなさい、じゃなきゃ絶対にライムにあなたの刃は届かないわ」
伐乃さん本格的にストレス発散モードですか…。どんだけイライラたまってるんだよ…。
ジャンヌ・ダルクの強さは測り兼ねるが、伐乃の強さは大体わかる…伐乃はかなり強い、武偵ランクで言えば、Sランクを倒すくらいはあるだろう…。
「いいだろう、ではあなたを倒してから彼に挑むとしようか!」
そういって手に持った西洋剣でいきなり伐乃に斬りかかるが伐乃は特に気にした風もなく簡単にナイフで剣を受ける。
ニヤッと笑う伐乃は実に楽しそうだ…はぁ…面倒なことになった
side伐乃
ジャンヌ・ダルクね…確かステルスだったわね。少しは楽しませてくれると嬉しいわ…。
ジャンヌ・ダルクは連続で剣をふるう…周りの大気が冷たくなる…氷のステルス…便利そうね。
まあ、すぐに終わらせるのはつまらないし…少し遊ぼうかしら?
ナイフを投げつつ距離をあける…ジャンヌ・ダルクはナイフを避けたり弾いたりして防いでいる…。
指の間にナイフを挟んで八本のナイフを投げる。これも防ぐ…。
「ふふっ よく避けるわね、すごいわ」
「あまり甘く見るな!」
少し勘に触ったのか少し怒っているようだ。
攻撃が単調になった…そういえば、ライムも話をしながら戦うけれど、これは余裕があるからと、相手の攻撃パターンを単調にするためなのかしら?
まあ、どうでもいいわ…。
そこまで考えたときジャンヌ・ダルクが一気に距離を詰め、上段から振りかぶった剣を振り下ろす。
ナイフでそれをさばきつつ、蹴りを入れジャンヌ・ダルクを吹っ飛ばす
今はロングスカートバージョンのメイド服を着ているので、ライムには見えなかったはず…よね? ライムがすごく嬉しそうな顔をしているのは見なかったことにしましょうか…。
吹っ飛ばされたジャンヌ・ダルクにナイフを三本投げる。一本はジャンヌ・ダルクの頭のすぐ横の壁に刺さり、一本はジャンヌの腹部のすぐ横の壁に刺さり、もう一本は足のすぐ横の壁に刺さる
ジャンヌ・ダルクは体制を立て直そうとする…。私はそんな彼女に笑顔で声をかける
「動かない方がいいわよ? 少しでも動くと全身が綺麗にスライスされるわ」
そういいながら私は手に持っている一本の剛糸を見せる。
戦い始めてからずっと投げていたすべてのナイフには剛糸が仕込んであり、彼女の周りを剛糸がまんべんなく囲むようになるように投げていた。
だから今動くと危ない…というわけ…。
「ライムと戦うにはまだまだ強さが足りないわ」
私はそういって剛糸を捨てる…その瞬間色んなところに刺さったナイフから伸びていた糸が緩み、床に落ちる…。
私はそのまま自分の部屋へ戻る
ライムも私と一緒に少し広いあの決闘場みたいなところから出てくる
「なんで本気でやらなかったんだ?」
そう声をかけきたライムは少し嬉しそうにしていた。
「別に、遊びだもの、遊びの仕合で本気になるつもりはないわ…死合なら別だけれどね…」
「ふ~ん…そうか…そういえば、言っておかなきゃならないことがある…」
ライムが急にそんなことを言うのでなにごとかと思い、ライムの顔を見る。ライムは至極真面目な顔をしていう
「白色、いいと思うぞ」
その言葉の意味を理解した私は赤くなった顔を隠すように自分の部屋へ走った…。
ライムのバカ…
感想待ってます!
感想をくれるとやる気が出ますんでね…
次回も頑張って編みます