「んで嫌な情報とはなんだ?」
タバコが吸えず少し苛立ちが現れるロージャ、こういう話にはタバコが必要なのだ。
「ええ、崩壊したはずの「黒の教団」が復活したとかなんとかをですね....」
レーヴンは言う、黒の教団とはロージャが軍高時代に存在していた過激派の教団である。
「いや冗談でしょ?リーダーを潰したし」
それにアイツはもう居ないし.......
「それが....最近ジャポーネ地方の方で不審な動きがあったんですよ....それが黒の教団なのではないかって言う噂程度の情報ですけどね」
「それの確認のためにいるって言う感じか、ご苦労なこった。」
手を後ろに回し、返す。どうせガセ情報だろうと内心で思いつつ。
「ロージャさんは、なぜジャポーネ地方に?」
「俺は依頼さ....アンジェのな、まぁ貴重な生活資金にもなる....が!!!アイツ移動料もなんも出してくれないんだよ!!!こちとらピンチだってのに!」
途中からアンジェの愚痴へと変わって言ったが、レーヴンは、苦笑いで聞いていた。
「相変わらずなんですね、アンジェさんとの関係も。そろそろ僕も自分の席に戻りますね。またジャポーネ地方であったら、飲みたいですね。では」
「おー、気をつけてな。」
手を適当に振って別れる。
ロージャは席に深く座り脚を組む。考えてたことは、さっきの話だ。
(黒の教団....てめぇらまだ懲りずに活動してんのか?あんなことはなってはならねぇ。
「まぁもう少しだし、寝よ」
こうしてロージャは意識を手放した。
場所は変わってここはジャポーネ地方のとある学校、二人の女子が会話している。
「綾?授業受けないの?」
「ごめんね、少し体調悪いからパス、先生に伝えといて」
「うん、わかった。最近休みがちだけど、大丈夫?友達として心配だよ?」
「ごめんね、ごめんね。」
「それじゃ、ね?」
屋上に佇む、綾を見送り教室に戻る友人。綾は去ったことを確認して、ため息を一つ。
「授業を受けたとこで....わたしには....」
生気の無い目で空を見上げる。嫌になる程青かった。
ボケーっと何にも考えず空を見てると急に電話が鳴った。
見たこともない番号からだ....。普通の人なら出ないんだろうなぁなんて思いながら私は、その電話に出た。
「もしもし誰、ですか?」
「お、一発で出てくれるなんて。こりゃ驚きだわ。えーとだな、一応確認で聞くけど、あんたはアヤってので間違いない?」
「なんで私の名を...?」
怖。なんで知ってるの?え?怖。
「おしおし。あいつの情報は正しかったみたいだな。えーと、ごほん!突然の電話ですまん。依頼であんたを助けないといけねぇんだ。何言ってるかわかんないだろ?俺だってそうさ。だけど、おっさんを信じてジャポーネのデケェ駅の時計台にいてくれねぇか?」
待って?追いつかない。いきなりなんなの?
「いきなりすぎて怖いんですけど。依頼?なんですか?私の依頼?」
むちゃくちゃ言ってるのはわかる。でも言葉をまとめれる余裕もなかった。
「ま、そうだよなぁ....だけど信じてもらえねぇか?いきなり変な奴から電話掛かってきて助けるなんつーこと言われてもなぁ....」
急に反省した感じ?え?情緒不安定?
「そうですよ?ですが....」
(助ける?私を?)
「助けてくれるのならば....私はあなたを信じてみます。駅の時計台。私はいます。どうせ姿も知っってるのでしょ?」
「........マジか。ハハッ!いいぜアヤ、お前を助けてやんよ。居場所探そうや?おっと言い忘れてたな」
えぇ私をこの病から、救ってくれるのであれば....。救えるのであれば....。
「俺の名はロージャ。しがねぇ《仕事屋》をやってるおっさんさ。じゃぁな、時計台で」
「救って見せないよ....この私を....」
少しの希望を持って私は時計台へと向かった。
これが私とロージャの初めての会話。