迷宮再走:もしくはTS幼女化■■■RTA   作:wind

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お気に入り・感想・評価ありがとうございます。
おかげ様で、なんかランキングにちょっと載ってたらしいっす。
これもすべてはホモの皆様の優しさのおかげ…。

実際にお気に入り数に比して、評価と感想が多いっす(統計学)
一言でも語録でも、じゃんじゃん感想書いてってくれよな~頼むよ~。(欲張り)


◆そろそろTSちゃんの名前を決めておきます
◆よろしくね!


異界迷宮ヒモ稼業:アンダー・ザ・ダスク・ベル

 

 

 

 

 

 

 

いつもの酒場。

いつも見る灯。

いつも座る席。

 

 

見慣れた酒場が、何よりも恋しくなることもある。

探索を終え、死闘を制し。

今日の成果と生還を喜ぶ探索者たちは、今日もこの灯を目掛け、帰路に就くのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…よう、ザック。なんだ本当に待ってたのか?」

 

「遅かったじゃないか。ヒューゴ、何があった?嬢ちゃんは大丈夫なのか?」

 

「ああ、寝てるだけだ。今日は死ぬほど疲れてるだろうからな…。」

 

「ったく。心配させやがって。迷宮の攻略はどうなった?」

 

「聞いて驚け、特殊分岐だ。しかも嬢ちゃん、サシでボスを倒して見せたぜ。」

 

「なんだと?サシの勝負?その間、お前は何してたんだ?」

 

「…………応援?」

 

「…………そうか。

 こっちはもう寝るが、依頼主もその説明で納得してくれると良いな?」

 

 

 

 

そんな台詞と共に、席を立つザック。

入れ替わりに、寝ぼけ眼のメイファが現れる。

 

 

 

 

「ヒュゥゥーーゴさん?私、怪我させるなって、言いませんでした?」

 

 

 

「ち、治療はしたし…。」

 

「こんなになるまで無茶させて!この時間まで何処行ってたんです!」

 

「ボスと嬢ちゃんがひたすら殴り合ってた?みたいな?」

 

「…その間、ヒューゴさんは?」

 

「取り巻きのキノコ達と一緒に応援してた?みたいな?」

 

パーティメンバーの屑がコノヤロー!

 

 

 

 

メイファパンチ!

嬢ちゃんを背負ったままの俺は、それを甘んじて受けた。

ボスキノコに勝るとも劣らない鋭いパンチが、俺に突き刺さる。

 

 

「もう!心配させて!…でも、これでチャラにしておきます。

 

 おかえりなさい、ヒューゴさん。

 探索報告をお聞かせ願いますか?」

 

「おう。

 ”便利屋”ヒューゴ以下二名。一夜茸迷宮、踏破成功だ。」

 

 

 

 

 

あ、そうだ。

ついでにボスの特殊分岐と遭遇しました。

 

そんな一言を付け加えたばかりに、この日俺は嬢ちゃんを寝かせた後、徹夜をする羽目になった。

 

 

 

 

 

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「おっはようございます!…ヒューゴさん、なんだか眠そうですね?」

 

「おはよう…。そういう嬢ちゃんは元気だな…。」

 

 

これが若さか。

加齢の実感…。

自分ではまだまだ若いつもりだったが、徹夜が地味に堪える。

 

 

「えっと、何書いてるんです?」

 

「報告書だ…。

 特殊分岐って言ってな、迷宮のボスは一定の条件で特殊タイプが登場することがある。

 しかも特殊分岐ボスは貴重な宝物を持ってることも多くてな。

 遭遇したパーティには、探索の詳細報告書をギルドに提出する義務がある。

 複数の報告書を突き合わせて、登場条件を炙り出すんだとさ…。」

 

 

ね、眠い。

あの後数時間だけ仮眠をし、ひたすら書類を書いている。

だがこの報告書を書き上げねば、ランク査定に計上してくれないらしくやるしかないのだ。

 

 

「特殊分岐っすか。

 確かに、なんかレアっぽいアイテムくれましたっす。」

 

「ああ。あのグローブというか、赤キノコな。」

 

「一応、試合前にくれた青い方のキノコもボス宝物っすかね。」

 

 

 

 

 

あの後、胴上げが一段落してから。

 

なんか普通に起き上がったボスキノコが、自分が装着していた赤キノコをくれたのだ。

冷静に考えれば、あのタイマン勝負は手加減の一巻だったのかもしれない。

周りに居るキノコは加勢しなかったし。

特殊分岐要件は、その辺かもしれない。道中もほぼすべて嬢ちゃんが戦ってたからな。

向こうもそれに合わせたのかも、なんてな。

 

まぁ少なくとも、あのキノコたちがやけに紳士だったのは確かだ。

 

 

ボスキノコは俺たちに赤キノコを渡した後、嬢ちゃんと握手をしてから消えていった。

他の大勢のキノコたちも同様に、光の粒子に解けていき、最深部には俺たちだけが残された。

 

一夜茸は一日で成長し、歩き出し、そして夜明けと共に消えていく。

話には聞いていたが、あれほど大量に居たキノコが皆消えていく光景は壮観だった。

 

きっと、あの美しい光景をみたのは俺たちが初めてだろう。

そう思えば、代償として特殊分岐初遭遇報告の書類の山を記入することも苦ではなかった。

 

 

…いや、やっぱ眠いわ…。眠い…。

探索者って体力仕事だし、12時には迷宮が変形し始めるから夜更かしすることが少ないのだ。

酒を飲んでも1時2時には寝る。

むしろ朝早くから動く探索者も多い。

通称、朝駆け隊。罠も魔物も多い代わりに宝物が手つかずで残る迷宮に突っ込む連中だ。

宝物は(ついでに罠も魔物も)迷宮内に随時補充されるため、そこまで一般的ではない。

 

だが、朝駆け隊は基本目が逝ってるヤバイ連中なので畏怖されている。

俺も書類を書きながら、久しぶりに鴉の止まり木亭の朝駆け隊を見送ったが怖かった。

 

 

「そうだ。嬢ちゃん、こっちの書類を書いといてくれ。」

 

「それも報告書っすか?」

 

「いいや、これは申請書さ…嬢ちゃんの昇級のためのな。」

 

「マジっすか!」

 

 

 

 

夜迷宮、ボス討伐、しかも特殊分岐。

ランク査定的にボーナス盛り盛りだ。

まず間違いなく、石膏ランクに昇級できる。

本来なら、教官役からの人格査定や昇級試験が存在する。

一応俺も教官役をやったことがあるのでその書類も書いているが、これだけの実績の前では不要だろう。

 

嬢ちゃんもこれで見習い卒業、ギルドカードが発行される。

流石にその書類は、嬢ちゃん自身に書いてもらうしかない。

 

 

「嬢ちゃん、書き方分かるか?」

 

「大丈夫っす。♪~♪~」

 

 

さらさらさら、と淀みなく嬢ちゃんは書類を記入していく。

やや字は歪んでいるが、これは教養云々ではなくこの国の文字への不慣れさから来るもののようだ。

…外国出身?

しかも地頭も良く、この年齢にして高度な教育を受けた形跡。

 

…やめよう。

これ以上突つくと、厄ネタが現れる予感しかしない。

俺と、嬢ちゃんは、迷宮街で偶然出会った、パーティメンバー。

自己暗示。

俺と、嬢ちゃんは、迷宮街で偶然出会った、パーティメンバー。

お互い探索者だ、余計な詮索は無しにしよう。

ついでに個人情報も、向こうから話すまでは聞くべきではない。

 

 

「流石にその書類を俺がみるのはマズイからよ。直接、あそこのギルドメールボックスに入れときな。」

 

「了解っす!」

 

「…しかし、マジで元気だな嬢ちゃん。昨日あれだけ暴れたってのに。」

 

「ヒューゴさんの『治癒促進(リジェネレート)』が効きましたっす。寝て起きたらもうすっかり元気!」

 

「いや、そんな強力な魔術じゃないはずなんだがな…?

 まぁいい。それなら午後から迷宮に行くか?」

 

「良いっすねぇ!」

 

 

嬢ちゃんはいつも、輝くように笑う。

本当に、迷宮探索が好きなんだな…。

 

 

…好きなのは本当に迷宮探索だよな?

昨日の残虐戦闘がフラッシュバック。

頼むから、魔物を蹂躙するのが好きとか言わないでくれよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「見習いを卒業する前に、押さえておかなきゃならん迷宮の常識ってもんがある。

 順番が狂っちまったが、チュートリアルの時間だ。」

 

「うへー…。スキップ、スキップ手段はないっすか?」

 

「お前なぁ、まだ高位宝箱すら開けたことないだろうが。探索者の本分、大事にしろよ。」

 

「そんなこと言ったって、高位のヤツって大抵罠ありますし。『開錠』使ったら勝手に開きますし。

 これからもヒューゴさんがパパパっと開けたら良いじゃないっすかー。」

 

「なんでお前はずっと俺と一緒の前提なんだよ…。おら、文句言わず挑戦してみろ。」

 

「しょうがねぇなぁ…っす。」

 

 

もう見るからにしぶしぶ、嬢ちゃんは宝箱の前に進み出る。

 

そして、メイスを腰に巻き付けるように構え。

…なんで嬢ちゃんは、罠外すのに武器使おうとしてるんだ?

 

 

 

「ちぇりゃー!……とぉ!」

 

 

 

気合一発、居合のように振りぬかれたメイスが、宝箱の錠前を破壊!

そのまま上蓋の隅に弾くようにメイスを当て、宝箱を開ける!

 

発動するトラップ。

横に飛び退り、回避する嬢ちゃん!

飛来する矢は、虚しく虚空を貫く!

ゴロゴロゴロと転がる嬢ちゃん!

 

 

「宝箱の中身は…小銭っす!」

 

「違う、そうじゃない!何いきなり力技に走ってる!?」

 

「だって…俺の器用さで罠外しとか成功する確率の方が低いし…っす。

 その時間で戦闘した方が有意義っていうか…っす。」

 

「いや、まぁそりゃそうだし、パーティーメンバーが居るなら無理しなくても良いもんではあるが…。」

 

「つまり、ヒューゴさんが居れば解決する問題っすね。

 次行きましょ、次。

 時間は有限っす。ヒューゴさん眠たいんでしょう?」

 

 

実際、嬢ちゃんに器用な作業とかまるで期待できなさそうなので、罠外しは失敗すると思ってはいた。

そういった意味では自己認識がしっかりしている。

 

嬢ちゃんは役割意識がしっかりしてるというか、出来ること出来ないことの線引きが明確だ。

全能感に浸ったり、無暗に万能を目指しがちな新人達と比べ、現実が見えている。

だがちょっと線引きが明確すぎるというか、なんというか。

本来そういったパーティ内での仕事と果たすべき役割などは、体験してみないと分からないものなのだが。

 

 

その後も迷宮に関して、いくつかのチュートリアルを行った。

一応石膏ランク昇級用の教官指導マニュアルに沿ったものだ。

とはいえ内容は基本中の基本、嬢ちゃんにとっても既知の内容だったようである。

 

特に問題もなくサクサク進み、中ボススケルトンの背骨を叩き折って、俺たちは帰還した。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「毎度ありがとうございますー!」

 

 

嬢ちゃんの防具を、買った店に修理に出す。

打撃メインとはいえ、長時間ボスとド突き合いをしたためダメージがあったのだ。

ついでに嬢ちゃんへヒアリングを行い、色々と調整を行う。

 

たった数日で防具をダメにされた店主は若干キレていたが、見送りの笑顔は華やかだ。

プロ根性を感じる。

その笑顔に免じて、なんか料金が高かったのは見逃してやろう。

 

 

「ヒューゴさん、喉渇か…喉渇かない?」

 

「ん?だがもうちょいで鴉の止まり木亭に…。」

 

 

嬢ちゃんの視線の先には、夕刻の人手で賑わう屋台群。

…なるほど。

こりゃ俺の察しが悪かったな。買い食いがしたい日ってのもある。

 

 

「そうだな、何か食べてくか。何が良い?」

 

「ビールっす!ビール!」

 

「馬鹿言ってんじゃない、とりあえずレモネードでも貰おうか。」

 

 

 

 

 

串焼き、蒸し物、見慣れぬ菓子。

 

迷宮街には様々な国から人も物も流れ込み、他にない雑多な文化を形成している。

長くこの街にいる俺ですら把握しきれているとはいえない、混沌の街。

この屋台群はその最たるものだろう。

 

常に変化し、常に入れ替わる。

まるで迷宮そのままだと言ったのは、果たして誰だったか。

目まぐるしく出会いと別れを繰り返す探索者業界では、過去を振り返ることに大きな意味はない。

 

この屋台群ですら、常に新しい店新しい品が増えている。

その陰で、古い店や昔馴染みの店が消えているのだろう。

そしてそれらが顧みられることは殆どない。皆、新しいものに目を向ける。

 

少し感傷的な気分になりながら、夕刻の屋台群を歩く。

嬢ちゃんの指示に従っていたら、結構な量を買ってしまった。

テーブルを探し、二人で座る。

 

 

 

 

 

むっしゃむっしゃむっしゃ。

相変わらず嬢ちゃんはせわしなく、だが美味しそうに飯を食べる。

 

 

 

「ふぅ、ありがとうございます、ヒューゴさん。」

 

「礼はいい。そんだけ美味しそうに食べてもらえりゃ満足だよ。」

 

「あ、いえ。ご飯だけじゃなくて…今日の探索のことっす。

 あれ、昇級試験の内容でしたよね。」

 

「…なんだ、気づいてたのかよ。」

 

「ええ。…聞かないんすか?」

 

「何をだ。」

 

「何でそんなこと知ってるんだ、とか…お前は結局何者なのか、とかっす。」

 

「ふん。聞いてほしいのか?」

 

「メイファさんは言ってなかったけど、鴉の止まり木亭の宿代払ってくれたのヒューゴさんっすよね。」

 

「……。」

 

「流石に気づくっすよ、宿泊二日目から急に新人歓迎キャンペーンで無料!とか言われても…。

 身分証の口添えについても、正直かなり助かったっす。」

 

 

ったく。メイファの奴め。

カバーストーリーが雑過ぎんだよ。

 

旅行者にすら簡易の身分証であるビジターカードを発行するこの街で、嬢ちゃんはわざわざ他人のギルドカードを持ち込んでいた。

その時点で、自分は訳ありですと叫んでいるようなものだ。

この年齢で探索者を目指したのにも、何らかの事情があるのだろうと察した。

 

だからメイファに頼み込んで、金を俺が払うからと身分証なしで泊めてもらえるよう取り計らったのだ。

メイファが出した、嬢ちゃんの面倒を見る依頼を断れなかったのもそのためだ。

 

 

 

 

「ヒューゴさん。俺は、あなたに、()()()()()()()()()()()が、あります…!」

 

 

 

 

いつものふざけた口調と異なる、真剣な声色。

夕刻の鐘が鳴る中、嬢ちゃんの眼光が俺を射抜く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「言わなきゃいけない、ねぇ…。

 …。

 嬢ちゃん、迷宮パーティの鉄則って、知ってるか?」

 

 

「いつも、ギルドと酒場に張られてる標語ですよね。」

 

「そこに書いてあったろ?俺たちは、ただこの街で偶然出会っただけの、パーティメンバーだ。

 過去の詮索はしない。」

 

「でも…!」

 

「話す義務なんてない。そんなことしなくていい。言わなくても良いんだ。」

 

「ヒューゴ、さん…。」

 

「ま、もちろん話したくなったときには聞くがね。急ぐこたねぇよ。

 それでもまだ気にするってんなら、そうだな。

 お嬢ちゃんが出世したら、高い酒でも奢ってくれ。それでチャラにしといてやるよ。」

 

「…はい!」

 

「さて、夕刻の鐘も鳴った。そろそろ嬢ちゃんのギルドカードも出来上がってるだろ。

 行くぞ!」

 

 

 

ありがとう、ございます。

立ち上がった俺の背後から、少し震えたそんな言葉が聞こえたが、俺はそのまま歩き出した。

 

少し遅れて、いつもの軽い足音がついてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「おかえりなさい、ヒューゴさん!無事、報告書も受理されましたよ。」

 

「そうか、そいつぁ良かった。ギルドカード、出来てるか?」

 

「…ええ。出来てますよ。出来上がっちゃってますとも…。」

 

 

 

メイファのリアクションが妙だ。

まるでボッタクリ防具店の店主のよう。感情をプロ意識で押し殺した顔。

 

 

 

 

 

「こちら、完成したギルドカードです。

 

 …ああああ・カッコ・カリさん、確認していただけますか?」

 

 

「はい!ああああ・カッコ・カリ。今から石膏級探索者っす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

は?(困惑)

えっ、何、その名前は…。ふざけてるの?

 

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幼女「◆エドガー・ドイル◆は既に使用されていますって言われたから…。」

 

冗談はよしてくれ!

 

 

 

 

読者の皆様は現状のまま、TSちゃんでもTSホモでも好きなように呼べばいいと思います。

また作中で書きそびれましたが、分岐要件は「挑戦者の資格(ボスキノコ主観)」を得ることです。

ヒューゴさんは罠解除マッピングバフしかしてなかったので、ボスキノコ的には幼女のソロ攻略扱いでした。

 

次回、「スカウトツアー:バイ・マスターカード」は明後日とかです。

仲間は、金で買える!

 

 

 

 

 

ちなみに、前話投稿後、初めて評価0を獲得しました(トロフィー取得音)

 

不都合なスタローン真実が影響したことは想像に難くありません。

ですが例え俺の口を封じようとも、いずれ第二第三の俺がスタローン真実を白日の下にさらす!

「スタローン野獣先輩説」流行らせコラ!流行らせコラ!


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