殺せんせーの個人授業   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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閑話 真っ黒の時間

【ジシングループ 日本統括本部東京支店】

 

『【東條支店長】、オールマイトは相変わらず素晴らしいですなぁ。関連グッズが飛ぶように売れますねぇ。』

 

『しかりしかり。』

 

『・・・しかしメイン商品のヒーロースーツを頑なに拒むのはいかがかものか。』

 

『直接的な売り上げで見れば赤字だが、ジシングループとして見れば宣伝効果ははかり知れん。』

 

ヒーロースーツの開発及び販売は国からの補助金が無ければ大赤字だが、技術開発を政府の補助金を使いながら出来る、ヒーローが有名になれば関連商品を売りやすい等というメリットが存在するためサポート会社と一般人から言われる企業は多少赤字になろうがヒーロースーツを作り続けていた。

 

「【各支店長の皆様】、オールマイト氏は象徴であり、別格であります。それよりも他のヒーローを育成する方がお得ではないでしょうか。オールマイト氏も所詮は人間、無敵でも必ずいつか引退するものです。」

 

『治安さえ維持できていれば良い。それだけで我々は利益に出来る。安全ほど今の世の中高いものはない。』

 

「えぇ。・・・失礼、一旦モニターを切らせていただきます。」

 

『ではまた。』

 

 

 

 

 

 

 

ブチンと音とともにモニターは真っ暗になる。

 

「・・・」

 

東京支部にて東條支店長と呼ばれた男は椅子に深く腰かけた

 

(危ういな。オールマイト氏だけに依存している社会・・・裏のパワーバランスが劇的に変化している現状)

 

オール・フォー・ワンの勢力がオールマイトに片っ端から潰され、配下なのか協力者なのか敵対しているのかよくわからないミス・Vが徐々に勢力を増やしている

 

(恐らく近くどちらかと私は激突するだろう。他の支店長はなにも準備してないからな・・・)

 

椅子から立ちあがりコツコツと音を立てながら目の前にある円柱状のガラス製カプセルを叩く

 

(製作費200億円、運用コスト50億円、30年間の維持費50億円・・・【人形最終兵器】の名に相応しい金額だな。)

 

東條は独自に戦力を確保していた。

 

ヒューマロイド、アンドロイド、サイボーグ・・・完全に非合法だが、それだけ2つの勢力を東條は不安視していた

 

(・・・【ボンクラ息子】の護衛にも中々使える人材を見つけられたからな。・・・死ぬ前に戦える土台を作るのが私の役目)

 

これだけの裏金を使用するためにジシン本社に技術は全て流していた。

 

この技術が後々欧州と日本で大騒動を引き起こす事になるのは東條は薄々感じていた・・・が、例外を除き口を割る事はなかった。

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