僕は誰なんだろう?
僕はなぜ笑えないんだろう?
僕はなぜ顔が真っ赤で、せんせーが包帯を毎日交換してくれる。
僕は記憶が無い・・・かわりに微妙な個性とせんせーと長門がいる。
せんせーは僕の微妙な個性を
「素晴らしい個性ですよ。高畑君の努力次第では強い個性に化けることでしょう。」
と言ってくれた。
僕はそんなせんせーが好きだから・・・せんせーの様なカッコいい人になって長門を守れるようになるんだ。
それが今の僕の夢だ!!
「基礎の勉強と平行しながら暗殺教室で培ってきた暗殺の授業、更に個性の授業・・・ヌルフフフ、この子達はどう成長するのか・・・長らえたこの命、私の全てを教えなければ。・・・幸い私のエネルギー源である反物質の体内生成のサイクルは2年周期・・・なかなかのギャンブルですね。」
殺せんせーは体内で生成される反物質によってマッハ20のスピードや、光線をできたり、発射したりするが、細胞分裂のサイクルで反物質エネルギーが体内で収まりきらなくなり、爆破という形で終わる。
このサイクルを正すためには体を液体化させる毒物を摂取する必要がある。
ただこの方法は絶対ではなく、1%未満(約0.5%前後)で大爆発を発生させてしまう。
その爆破は間違いなくこの世の全ての生物を絶滅させ、最低地球の3割は消滅する。
故にギャンブル。
この2人には自身を殺すことのできる暗殺者に育てながら、2人を消滅させてしまう爆破が発生しないことを願うギャンブル。
「ヌフフ、勝ちますよ私は・・・。」
殺せんせーと少年少女の2名は個性を使いながら授業を受けるという常識はずれな事をしていた。(一般常識が無い2人にはこれが普通と思われていたが・・・)
授業内容的には小学校1、2年生で習うことを殺せんせーが分かりやすく教え、勉強中は少女の長門は銃や大砲等の発射が禁止の代わりに常に装甲に外皮を部分的変化させる訓練をし、高畑少年は鉄製の鉛筆を使用して磁力で手にくっ付けながら字を書くようにさせた。
授業以外では普通に能力全行使で殺せんせーを消滅させる気(それぐらいでは死なない事を知った上)で能力の限界超えを逐一行った。
本格的な訓練を初めて数週間で殺せんせーは高畑少年の致命的弱点を発見した。
【体内に熱を蓄積してしまう】事だ。
(メリットも有りますが、デメリットが大きいですね。元々熱が体外に放出しづらい体質が火傷によって更に体内に留まるようになってますねぇ・・・【全力で活動できるのは夏で15分、冬で30分】というところですかね。)
熱が抜けないはそのまま脳や内臓系にダメージをあたえ、熱中症の様な症状になる。
ただ、体温が高まると高畑少年は発電量が上がるというメリットが存在した。
殺せんせーは高畑少年の体内に【発電機に近い物】が存在するのではないかと仮定をしたが、高畑少年の体内構造が明確にわかるのはもう少し後の事であった・・・。
【???な場所】
悪の支配者と呼ばれている人物・・・オール・フォー・ワンという個性を持つ男は2つの事に苛立っていた。
1つは昔に喜劇だと笑い死に体で逃げたしたヒーロー・・・八木俊典ことオールマイトが自身の配下を潰し回っていること・・・。
「実に不愉快だ。あぁ、不愉快だよ。なぁ【ミス・V】」
もう1つの理由はモニターに映る女・・・いや、女子高校生だった。
「べっつにー。私はなーんにも不愉快じゃないよ。」
「悪の支配者やら帝王やら言われている僕に楯突いて生きていられているのは君の個性くらいだよ。」
「最初に助けてくれた時は感謝しているし、だから今もこうやって危険を承知でワンさんのモニターに映ってるんだよ。」
「ならばなぜ僕の邪魔を手駒を使ってするのだい?」
「いや、私も怒ってるんだよ。友達の狐さんに個性をワンさんが追加したから発狂したんだよ!!」
「あれは発狂ではないと僕は思うけどね。妖狐の個性に少女という個性を与えただけじゃないか。それを君達も望んでいただろ?」
「じゃあなんであんなにペットみたいで可愛かった狐さんがいきなり逃げ出すの!!」
(そりゃ元々あの狐は金髪の美人だったが、性同一性障害だったからだろ。いつもスーツを着て男装をしていたじゃないか。僕も確認した筈なんだけどね。)
「で、君の友達だった狐はなんで僕の駒を数体潰したのかな?けっこう使えたんだけどね。」
「しーらない。いや、本当ですからね。」
話が平行線になっていることを理解した2人は一端黙り
「私が捜査しますからワンさんは手を出さないでほしいな。ダメかな?」
「この事は貸しにするからね。・・・あぁ、いや、君の友達に【記憶を消せる子】が居たよね。あの子を貸してよ。大丈夫、危害は加えないから。」
「んー・・・事故らないようにさせてよね。たまに自分の記憶まで消しちゃう事が有るから。」
「消す前にバックアップしないといけないとは難儀な個性だよね。僕には要らない個性だね。」
「じゃあそういうことで・・・まったねー。」
ブチンとモニターは切れる
オール・フォー・ワンは静かに黒くなったモニターの縁に手を当て、なぞる
「僕の影に居ながら僕の思い通りに行かないねぇ、彼女は。ふふ、なかなか面白いじゃないか。」