高畑少年は必死だった。
それは自身の活動限界による全力で動けなくなることと、少女長門の急成長にだ。
腕を大砲にしていたのが、肩の付け根から砲塔を出し入れ出きるようになったため、両手を自由に使えるという大きなアドバンテージが生まれたり、砲の火力上昇や彼女の体内に有るらしいエンジンの出力が上がるにつれて化け物の様な怪力と体力で高畑少年との戦闘能力を突き放していった。
「どうしよう・・・どうしよう。」
高畑少年の個性も発電量の向上によりできることは徐々にだが伸びている。
コントロールも長門少女に比べれば上手い。
だが、それらを帳消しにする活動限界という爆弾が高畑少年を更に焦らせる。
そんな様子をする子を殺せんせーは見逃すハズもなく
「高畑君、焦りは禁物です。」
「せんせー・・・でも長門にいつも負けちゃうよ・・・」
「大丈夫です。今は基礎を覚える時間ですよ。そうですねぇ・・・来年には次の授業を始めますから。」
「次の授業?」
「えぇ。先生が【一番得意な授業】です。器用な高畑君ならすぐに上手くなりますよ。ヌルフフフ」
(焦る気持ちは先生もわからなくはありませんが、基礎を固めなければ砂上の楼閣となるでしょう。)
殺せんせー自身も長門少女の個性の成長には驚いていた。
(まだ6歳・・・成長期真っ只中・・いや、成長し始めの時期にもかかわらず素手で木を殴った衝撃で倒すとは・・・)
そこら辺にはえている杉の木を手がめり込みながら倒せる威力は通常の人間には不可能であり、身体強化系の個性と言われても信じられてしまう程である。
(というか強すぎませんかねぇ・・・カチューシャの様な艦橋部分にまだ帆の様な物が付いているのが更に怖いのですが・・・)
長門少女の個性は伸ばせば伸ばすほど形が洗練されていくのだ。
そもそも訓練当初は力も高畑少年の方が強く、腕から出せる砲身も古臭い物だった。
(もしかしたらですが、彼女が成長を続ければ先生の速度に追従できる可能性がありますね。)
と思いつつも音速の壁をパンチだけなら超えるかも程度にしか思っていない殺せんせーであった。
【ロシア 旧ウラジオストク】
吹雪の中、この極東の都市だった場所では1人の少女が支配するヴィランの都市として裏社会では知られていた。
「適切な暴力が無ければ攻められる。食料が無ければ内から崩れる。あ~ぁっ。なんで私が統治者の真似事なんかしなければならないの!!Pさん。」
その都市の統治者に言われた【P】という男は実際にこの都市を経営する町長の様な人物で、周りからは統治者【ホワイト】の雑用係と呼ばれていた。
「んー、んー、んーホワイトさんがね、んーやらないとねんー、皆さんが言うことを聞きませんからね。」
「Pだけでやって!!もー。【非常食】!!なんか面白いこと無いの!!」
「あ、ホワイトちゃん、V様から電話だよ。」
「そいつは面白いことだねー♪すぐでるよ!!」
短いけど今回はここまで
後でタグの変更はしておきます