殺せんせーと訓練を始めてから2年が経過した。
殺せんせーは僕達に本気で戦うように指示した。
僕と長門で殺し合いだ。
とはいえ訓練だから殺す気でやれっていうことで、本当に危なくなったらせんせーと狐さんが止めに入る事になっている。
僕の手札は2年間殺せんせーに教わり続け、猫だましの発展技のクラップスタナーと罠、それにフリーランニングという移動方法に個性電磁石由来の手の指の関節部分にある鉄製の球体を使用したパンチに脇から腕を巻きつくように伸びているコイル(腕から5メール先まで伸びる)を相手に接触した瞬間に電撃を流し込む・・・これくらいが僕にできることだ・・・
「重機関銃!!」
長門少女は両腕から生やした重機関銃で森の中を制圧射撃しながらゆっくりと進む。
(当たったら死ぬから・・・いや本気で)
対して高畑少年は地中にいた。
正確には落とし穴を接地しようと準備していた時に木々がへし折れる音が近づいてきたので慌て隠れたのだ。
(長門だから銃で射ってくると思ったけど、容赦なさ過ぎでしょ。)
(どうやって距離を詰めるか・・・詰めなければ負ける)
(足跡が消しきれてなかったからここらへんなはず)
個性電磁石の副産物?の磁界の変化により無意識下で長門がいる場所を地中でもある程度把握している高畑少年に対して長門少女は足跡や罠の場所で怪しい場所を徹底的に射撃していた。
「・・・機雷」
機雷と呟くと長門少女は両方のほっぺたを膨らませ、真っ黒になる。
半径2メール位になったところで人差し指と中指で膨らんだほっぺたの付け根部分を挟むようにするとパチンと音とともに真っ黒い球体が地面に落ちる。
「・・・さてと」
地面に落ちた2つの球体を彼女が持ち上げると球体だったのが持っている部分以外がトゲトゲとなり、投げると地面にドスンとすさまじく重い音がし、周囲と同色化し、見えなくなる。
彼女はそれを繰り返していく
ある程度繰り返すと彼女自身が真っ黒に染まっていく
(磁力が反応してる?・・・)
「100mm垂直装甲!!からの・・・外装水雷」
右手首からモーニングスターが生え、それを掴むと槍投げの様に投げる。
「対ショック体制移行」
地面に伏せると半球体の金属製の幕が彼女の背中から噴水のように吹き出し、瞬く間に少女を囲いこんだ。
次の瞬間大爆発が発生する
地面が盛り上がる
「げほっげほげほ・・・クソ、広範囲の爆破かよ。罠全部破壊されたし、木々が吹き飛んでフリーランニングもできない・・・!?」
一瞬の殺気で少年はコイルをバネのように使って空へ逃げる・・・すると先ほどまで立っていた場所に砲弾が着弾する
受け身を取りながら転がるように着地すると直ぐ様別の場所にコイルを使ってジャンプする
「視界が開けて場所が丸わかりか・・・なら」
砲弾が再び飛んできたので散らばっていた木の残骸を爆風避けに使いつつ、足場としてコイルをバネのように使って長門に急接近する
「くらえぇぇええ!!」
「魚雷拳」
長門は5本の指をくっ付けながら真っ直ぐ飛んできた高畑少年に対して伸ばす。
高畑少年は指の関節から取れる鉄製の球体を長門に向かって30個近く投げた。
それを防ごうと長門が右手を払うと高畑少年の鉄製球体が触れた瞬間に魚雷に見立てていた手が爆発する。
爆煙が長門の視界を遮った瞬間に高畑少年は這いつくばる体勢をとり、長門の足首にコイルを巻き付け、電撃を流し込んだ。
・・・ブチ
長門は何事もなかったかのように巻き付いたコイルを力任せには引きちぎり、這いつくばっていた高畑少年に左手を再び機関銃に変えて銃口を頭に突き付け
「チェックメイト」
じんわりと嫌な汗が高畑少年の顔から滲み出る
頭をフル回転させ、現状を打開しようと考えるが、活動限界により体から水蒸気が発生していた。
(体が熱い・・・残り20秒てとこか。・・・詰んだな。)
「はいそれまでですよ。」
殺せんせーが長門の機関銃を掴んで訓練は終わった。