少女長門の個性は時間が進むにつれ、進化する。
鍛える度に、活用できる武器が増える。
「これがどれ程恐ろしいことか・・・おじさん的には洗脳とかの搦め手以外は無敵になると確信してるよ。」
「はぁ・・・そうなんですか?」
高畑少年との戦闘訓練を終え、その日の夜
戦闘の興奮からか珍しく夜更かしをしていたため、別室で寛いでいた狐が気がついて声をかけてきたので、そのまま個性の話になった。
「個性関係もあるから歴史は勉強しているのだろ?どこら辺の船を見立てているんた?おじさんに教えてみなさいよ~。」
狐は軽い口調で言っているが、ある程度予測はできていた。
(南北戦争から1900年手前辺りだろうな。)
「たぶん・・・第一次世界大戦の船なら真似できる。」
「な!?じゃあ今日の戦いは全力じゃないの!?」
「全力です狐さん。ただ、不安定過ぎて実戦で使えるレベルではなかったので・・・」
長門は腕を砲身に変えると腕を垂直に上げた。
そのまま砲弾を装填しようとするが上手く装填できてないように見えた。
「自由な角度で装填することができてないし、両腕の合わせて4発撃てば1分の装填時間が必要ですし、12発撃てば5分間砲撃モードにできなくなります。」
明確な弱点は他にもあったが改善傾向なため省略する。
「砲撃はここぞという場面だけで後は機関銃及び機雷で対処する・・・ねぇ。」
「実験中ですが潜水モードもあります。ただ・・・」
「?」
(個性の幅が広すぎる・・・純粋なパワー、スピード、火力に防御力どれも特化した個性に勝るのに、地形の影響をほぼ無効できる・・・)
潜水モード・・・自身の呼吸が続く限り、身に付けている物ごと地中に潜る事ができる。
息ができなくなると【空気があるもっとも近い場所】に弾き出される
地中からの奇襲をしほうだい、土砂で崩れた場所を移動可能、攻撃の緊急回避可能と別次元の強さだ
(軽く考えただけで善にも悪にもなる個性だよ全く・・・ミス・Vが洗脳してでも欲しがるなこの子は。・・よし。)
「長門ちゃん、このお札をあげるよ。勝利の記念としてね。」
「?ありがとうございます狐さん。」
狐が渡したお札は少女長門が手に触れるとスーと消えていった
このお札は狐が元々持っていた【能力(個性ではない)】によるもので、様々な呪いと低温の火の玉を操れるらしいが、呪いはまじないにものろいにもなる。
狐が長門にかけた呪いは【記憶を操作しようとするとお札が1回だけ防ぐ】というもの
1回の定義が曖昧なのは狐が曖昧の方が利用しやすいという個性のようにできることが決められていない緩やかな力らしいものだ。
(記憶操作の個性や力を持っている人は少ないけどおじさんが知ってるだけでも多数いる。)
(おじさんみたいに脳に強烈な負荷がかからない限り彼ら彼女らはV達の【友達】・・・いや駒でしかない。)
【脳無生産用実験場】
「【記憶を消すよー♪消しちゃうよー♪】」
「【ライアさん、また自分の記憶も消してるよ。バックアップ取るの大変なんだけど。】」