ブリタニア帝国記   作:ADONIS+

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閃光の雷刃(シドゥリ暦531年)

 フェイト・テスタロッサ、それが私の名前です。私のオリジナル『アリシア・テスタロッサ』の母であったプレシア母さんは、私をアリシアの失敗作として捨てた。プレシア母さんにはアリシアが蘇った以上、失敗作である私は無用でした。

 

 そんな私を拾ってくれたのはシドゥリお姉様だった。シドゥリお姉様は優しかった。一時期、この人がアリシアを蘇生しなければと心の何処かで思っていた自分が恥ずかしく思います。お姉様はそんな私も家族として優しく受け入れてくれました。友達のなのはと出会い、共に育つ穏やかな日々。

 

 しかし、管理局戦争で状況が変わった。管理局の侵略行為で地球の人々は沢山殺されてしまい、生き残った人々は管理局と魔導師を恐れるようになりました。

 

 それでも、私となのははお姉様が手を回してくれたおかげで、何とかまともに生活できるようになっていましたが、やはりいろいろと問題があるという事で、私となのはは中学校を卒業後に、このブリタニアに移住しました。

 

 今のお姉さまは、このブリタニア帝国皇帝としての公務に追われていますので、最近は忙しいようですね。それでも時間を作って、私といる様にしてくれます。

 

 なのはもそんな感じでしたが、なのはの場合は長期の休みには地球に帰ることがありますね。まぁ御神流の免許皆伝をしていないようですから当然ですか。私もお姉様から習っている剣術を完全に物にしている訳ではないですし。

 

 でも私には既に『閃光の雷刃』という二つ名が付いています。閃光とは私が高速機動戦に長けている事から、雷刃とは私が魔力変換資質「電気」を保有していて、刀型のアームドデバイスを使うことから付けられました。

 

 今の私となのはは、貴族養成学校に在籍しています。異世界出身で、シドゥリお姉様の推薦付きの入学だったので、学校でも有名になりました。

 

 ここにいる生徒はみんな高ランクの騎士ですから、私達の能力を恐れられることもありません。私やなのはと同世代で、そういう生徒達ばかりですから、うち解けるには時間はいりませんでした。

 

 私となのははシドゥリお姉様の手で覚醒者となり、お姉様に嫁ぐことが内定しています。

 

 なのはの場合は、家族の消極的反対があったそうですが、どのみちなのはは今の地球ではまともな結婚は無理です。魔法使いとの結婚は、世間体が悪すぎて嫌がられるのは分かり切っています。かといって魔法使いであることを隠して結婚するという事もできません。そんな嘘で固めた結婚生活など破綻するでしょう。

 

 それになのは自身もお姉さまに依存していて、結婚を望んでいるんですから文句のいいようがありません。

 

 それにブリタニアに来てからは、私となのははシドゥリお姉様とその……、所謂身体の関係を持つようになりました。今でも少し恥ずかしいけど、大好きなお姉様とより深い関係になれたのは嬉しい。なのはも恥ずかしさと嬉しさが半々だと思う。

 

 時期が来れば私となのはは覚醒者となるでしょう。そしてお姉様とずっと一緒にいるんです。




後書き

 シドゥリがなのは&フェイトと百合の関係になるのは、二人の中学校卒業後に変更しました。よく考えるとその辺りが妥当ですから。余談ですが、このSSでは高町なのはは『白い星光』という二つ名が付いています。
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