ブリタニア帝国記   作:ADONIS+

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ある転生者の歪み(シドゥリ暦534年)

 現在は新暦74年で、stsの一年前ですね。これまで色々イベントがあったけどスルーしておきました。

 

 なのは撃墜イベントは、なのはが局員にならなかったので潰れましたが、ゼスト隊は概ね本編通りやられたようですね。ディーダ・ランスターの殉職や、ヴァイス・グランセニックの誤射も本編通り。キャロ・ル・ルシエは、管理局に使い潰されて殉職しているし、エリオ・モンデリアルは研究所から保護されたけど、人間不信から暴れて保護施設を追い出されたそうです。何処かでのたれ死にしているか、どこぞの研究所にでも捕まっているでしょうね。それと新暦71年の空港火災は三人が関わっていないから結構死者が出ました。その中にスバルとギンガもいたそうですね。

 

 ふむ、こうしてみるとスルーすると結構イベントが変化しますね。何で無視したのかって?今話に出てきたのは全員が管理局員または局員になる人間です。興味がないし、一々助けてやる必要はないですよ。

 

 

 

 その日、ブリタニア帝国の首都星ヒルデガルドでは、盛大な結婚式が行われた。帝国の人民もそれに注目しました。なにしろ、それは魔法皇帝の婚儀なのです。今回、皇帝である余に嫁ぐのは、第一皇妃となる高町なのはと第二皇妃となるフェイト・テスタロッサの二人。

 

 ちなみに、皇帝は妻や夫を人数制限なしに複数持つことができます。法律でもシドゥリ教の教義でもそうなっています。まぁ一般人でも同性婚や一夫多婦制が認められているのですから、皇帝がそうでも回りからは文句はでません。だからシドゥリが女性を何人娶ろうと問題ありません。

 

 帝国では同性でも子供を作る技術がありますし、余も時期が来ればなのはとフェイトとの子供を作る予定です。そうしないと帝位継承者ができないからね。これも皇帝の勤めです。

 

 地球連邦でも、なのはが余に嫁いだのは両国の友好の架け橋となるでしょうと、好意的にとらえられています。

 

 えっ、同性婚なのにそうなのかって? いいんです。地球でもその手の意識が柔軟になっています。中世じゃあるまいし、そこまで厳格じゃないんです。

 

 最近では、そんなの本人達の自由で周囲が文句を言う事ではない、という考えが普通ですよ。

 

 そういえば、以前余がなのはやフェイトとの結婚を進めていたのを知って、勘違いをした馬鹿な権力者が自分の娘を結婚相手に勧めてきた事があったね。酷いのだと進めるのは自分の息子だったけど。そう言う話は、好みじゃないのと、能力不足で断ったけどね。

 

 大体、余が十年も手塩にかけて育てたなのはとフェイトに敵う地球人の娘なんていませんよ。特に男は嫌です。

 

 余は以前17歳になった二人に覚醒の法をかけて、覚醒者にしました。そして今日の結婚式が終わったので、これからは初夜です。ここまで来るのは本当に長かったね。

 

 

 

 転生前にはアニメのリリカルなのはを見ていて、なのはとフェイトが好きだった。無印とA's辺りまでですが。でもstsのすっかり局員になって、管理局に染まってしまった二人には興醒めしたものです。だからリリカルなのはの世界に転生した時は、なのはとフェイトを局員にしないようにしようかと思っていました。

 

 でも500年以上の年月を過ごす内に、なのはとフェイトを自分好みに育てて、自分のお嫁さんにしたいと思うようになった。

 

 変わりすぎだと思いますか? 500年という年月はとても長いんですよ。一人の人が変わって行くには十分な長さ。原作知識を持った転生者が、好きなキャラを自分好みにしたいと思うようになっても、不思議ではないでしょう。

 

 余が歪んでいるのは確かでしょうね。でも永遠を生きる上で、何か欲しいと思うようになったんです。

 

 余にとって、『高町なのは』と『フェイト・テスタロッサ』という主役級にして好きなキャラを自分のものにする事で、このリリカルなのはの世界を自分の物にしたという実感が得られるからね。いわばトロフィーのような物です。これは決してモブキャラや未登場人物では得られない物だ。

 

 だからこそ、あんな手間暇をかけて光源氏計画を進めた。そしてそれは成就しました。二人は文字通り余の物になったんですからね。

 

 

 

 それに比べれば、管理局の事など大した問題ではない。まぁあれも一応興味があったんですよね。例の予言が成就したらどうなるのかってね。その結果が見たいという思いもあったけどね。

 

 三人娘が入局しなかったらどうなるのか、その影響は興味深かったけど、例の戦争で管理局を叩き潰した事から大きく変化したので、もう比較できないね。

 今となってはどうでもいいが。

 

 スカリエッティ、いやアイツはある意味では余の同類だ。だからアイツが何処までやれるか興味深い。帝国や連邦に先んじて管理局体制を崩壊させるか? それとも失敗するのか? どちらにしても、楽しめるでしょう。

 

 スカリエッティが管理局を崩壊させれば、管理局は自分が蒔いた種で自滅するという訳だからより愉快だと思いましたからね。まぁアイツが失敗しても、その時は帝国が管理局を滅ばせばいいです。

 

 ふふっ、どちらにしても管理局は終わりだ。できればアイツには頑張って欲しいものですね。予の期待に答えてくれれば嬉しいですから。

 

 余は死神の思惑などどうでもいい。アイツはそうは思っていないようですが、要は自分が楽しければいいんだ。例え死神がどう思おうとね。

 

 

 

 そして管理局体制が崩壊すれば、管理世界は混乱するでしょうが、そんなのどうでもいいです。

 

 管理世界には、管理局の魔法至上主義と質量兵器廃棄主義に染まった民衆が多すぎます。管理局崩壊後も問題になるのは目に見えていた。

 

 それに帝国は数多の次元世界を統治するノウハウを持ちません。管理世界を纏め上げるのは負担がきついんですよ。だから混乱が起こっても不干渉という方針です。というよりも私にとっては、自分に従うブリタニアの人民だけが存在する価値のある人間で、他の人間がどうなろうと知ったことではありません。

 

 例外として地球がありますが、それもある程度の範囲までです。それ以上は、地球人自身が何とかするべきですからね。余もそこまで手を貸しません。

 

 そして管理世界の人間ならば、それこそ何百億人死のうが、何処の世界が崩壊しようが余は構わない。ブリタニアと管理世界の距離を考えれば、例え大規模次元震が起きても影響はないですから。

 

 それに管理世界は一つに纏まるよりも分裂していた方が、ブリタニアにとっては好都合なんですね。管理世界は潜在的には敵になりうる勢力ですから。

 

 

 

「陛下どうなされたんですか?」

 

 なのはとフェイトが余に聞いてくる。婚儀により正式に皇妃になったから、話し方が少し固くなったのかな? まぁ公式の場ではきちんとしてくれないと困るから、その辺りはしっかり教えているけどね。

 

「少し考え事をね。まあいいわ。それよりなのは、フェイト今夜は寝かさないからね」

 

 余は笑みを浮かべる。折角の初夜です。しっかりと楽しみましょう。




後書き

 今回はチートオリ主シドゥリの歪みっぷりを披露しました。普通に考えると、本編知識を持ったままで500年以上も絶対権力者としてすごしていれば、かなり歪むと思うんですよね。そこで、その歪みを作者なりに書いてみました。
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