「はあっ!」
トーレとチンクが一人の銀髪の女性に襲いかかる。しかし女性は難無くそれを避けあるいは防ぐ。
そして女性の反撃でトーレとチンクはあっさりと倒される。傍目からも分かる圧倒的に実力差。
「凄いよシンシア。彼女たちにはかなり強くしているのだが勝てないとは」
「スカリエッティ、戦闘機人だが完成度がいまいちだよ。どうもスペック優先で動きが素人だ。まあ科学者だけでは仕方がないが…」
銀髪の女性シンシアがスカリエッティに問題を指摘する。
「だからこそ君に教導を依頼しているのだよ。私も技術的な事なら何とかなるが武術となると専門外だからね」
「確かにね」
「それはそうと、最近管理局の連中が色々と動いているらしいね」
「確かに面倒だよ」
スカリエッティはうんざりした表情で言う。落ち着いて研究できないから無理もない。
「ドクター、管理局の連中がこちらに接近しています」
「噂をすればね。まあいい。私が始末してやるわ」
「ああ、任せるよ」
ゼスト隊は戦闘機人の捜査任務を行っていた。しかし、上層部から外されそうになって隊長は突入を強行した。迎撃に出てくる機械兵器。
「マサキ行くぞ!」
「はい、隊長」
俺と隊長は機械兵器を倒しつつ他の隊員とは別れて先に進む。
「ここは通行止めよ」
そこに現れる銀髪の女性。
「お前はこの研究所の関係者だな。大人しく武装を解除して投降しろ!」
ゼスト隊長が女性にデバイスを向けて投降を要求する。その時女性の魔力が放出させる。
「なっ!?」
とんでもない魔力。
「死ね」
その言葉と共に女性の姿が消えて、隊長がアームドデバイスごと切り裂かれていた。瞬殺。あっという間に隊長が死んだ。
「ば、かな…」
管理局地上本部のストライカーの隊長が一撃で。マサキは目の前に現実が信じられなかった。一瞬惚けたのが致命的だった。マサキは強力なバインドに拘束させた。
「くっ!」
バインドを解除しようとしても強力すぎて解除できない。そして女性の手がマサキの首筋を掴み、指が食い込んでいる。
「があああ!」
食い込んだ指から何かが吸われている。一体、これは?
「心配しなくて良いわ。すぐにお仲間全員をあの世に送って上げるからね」
女性が笑いながら言う言葉を耳にしながら、マサキの意識は薄れいった。
「いや、お見事だね。あっという間に壊滅させるとは。地上本部のストライカーやエースもいる部隊だったのに」
「別にそれほどたいした事ではない。弱い奴らだったしね。それで何か収穫はあった?」
「ああ、レリックウェポンに適合しそうな者が二人いてね。掘り出し物だったよ」
「それは幸先がいいね」
レリックに適合する者がいるとなるとその研究を進められる。
「取り敢えず、場所を移して研究をするよ」
この研究所も破棄か。また別に場所に移らなければならない。こういうのはあまり好きではないが仕方がない。