「本当にユウ君はお茶会に出ないんか?」
「それを聞くの何回目だはやて?やることがあるから出られないって言ってるだろう?」
「でも、今日は翠屋でのバイトの日やないやろ?」
現在は悠一ははやての車いすを押してすずかの家へと向かっている
「むぅ~~~」
「むくれた顔しても無理なものは無理だからな?」
「ここらでいいか」
はやてをすずかの家まで送った悠一はその足で河原までやってくると、橋の下まで移動し壁に札を張って小規模の結界を展開する。結界の展開を終えると別の札を取り出し壁に貼り付け
「開錠」
合言葉を紡ぐと、光の扉が現れ、悠一はその扉を入っていた
「ここに来るのも久しぶりだな」
光の扉を潜り抜けた悠一がたどり着いたの悠一が神に頼んで用意してもらった悠一専用の訓練場。そこには道場があり、外には滝があった
「んじゃあ、さっそく始めるか」
持参した道着に着替えると悠一は魔力制御の訓練や反射神経、動体視力を強化させる訓練など普段家ではできない訓練を一通り行う
「さて、締めと行くか」
悠一が魔力を込めた右手で道場の床を叩くと、床を伝って魔力が道場にある木人形達に伝わり、動き出す
「感覚を取り戻すにはこれが一番だ」
悠一は軽く体をほぐすと四方から襲い掛かてくる木人形の攻撃をかわし、拳、蹴りを放ち、弾き飛ばす
「はぁああああ」
悠一は立ち止まり魔力を拳に集中させる。好機と判断したのか数体の木人形が襲い来るが
「八の型・破甲拳」
圧縮された魔力を纏わせた拳を受け、まとめて殴り飛ばされた。それからしばらくの間無手での戦闘を行っていると、一部の木人形たちが武器を装備して襲ってきた
「(無手での特訓はここまでか)来い“天狼”」
バク転で木人形達の攻撃をかわすと悠一は自身の霊装を呼び出し
「五の型・残月」
後ろから襲いかかってきた木人形の攻撃を半身でかわし、抜刀居合で斬り裂く
「辻風」
振り返りながら刀を振るうと無数の風の刃が生まれ、背後から襲ってきた木人形達を斬り刻んだ。すると、巨大な木人形が現れ、その巨大な拳を悠一に向け振り下ろす
「一の型・螺旋撃」
悠一は回転の動きを利用した一撃で迎撃し、拳の軌道を変えることに成功した
「やっぱり子供の身体じゃ、軌道をずらすので精一杯か。アレを使えば元の身体と同じような動きは出来るだろうが肉体への反動を考えるとやめたほうがいいだろうな」
悠一は後ろに下がると一呼吸置き、刀を蜻蛉の構えで構え、刀身に雷を迸らせる
「肆の型・雷電斬光」
悠一が仕掛けるよりも早く、木人形は拳を繰り出す。当たるまであと数秒だったが、その拳が自身に届くよりも早く、繰り出された悠一の剣戟が木人形を一刀両断した
「この身体じゃ限度は忽までだな。まぁ忽でも十分、相手にとっては脅威なんだけど」
霊装の展開を解き、指を鳴らすと崩れた人形達の足元に魔方陣描かれあっという間に元に形に戻り、壁へと戻っていった
「やっぱり便利だよなあの世界で手に入れた魔法は。さて温泉にでも浸かって掻いた汗を流すか。道場もあって寝るところもあって、温泉まである。この空間を作ってくれた爺さん(神)には感謝だな」
「ふむ、丁度いい時間だな。これなら少しはお茶を一緒に飲めるかな?」
訓練を終え戻ってくると空は夕焼けになっていた。壁に張った札をはがし、はやてを迎えに行こうとした悠一は何かが川で光っているのに気が付いた。周囲に誰もいないことを確認した悠一は足に魔力を集中させて、水の上を歩いていく
「おいおい、これって」
川から拾い上げたものを見て悠一は顔を引きつらせた。何せ悠一が見つけ、拾ったのはジュエルシードだったからだ
「見た感じまだ発動はしてないみたいだが・・・・どうしよう?」
偶然拾ったジュエルシードに悩んでいると周囲から気配が無くなったことに気が付き、周りを見回すと、膜のようなものに周囲一帯が覆われているのに気が付く
「これは・・結界?っ!?」
「その石を・・・渡してください」
何かに気づいた悠一が動くよりも早く、背後から黄色い刃が悠一の首筋に突きつけられた