剣聖の異世界転生禄~リリなの編~   作:白の牙

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温泉旅行

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 謎の少女との出会いから数日後、悠一は修行用の時空間で標高9350メートルの山の山頂で出来上がった氷の切っ先の上に座って瞑想を行っていた。切っ先が尻に触れている状態で瞑想など普通なら無理なのだが、悠一は身体強化魔法で身体を強化し、切っ先に座っているのだ

 

 「・・・よし、やるか。目標は5分だ」

 

 瞑想が終わったのか悠一は立ち上がるとタイムを決め、少し離れた場所にある氷山に向かって跳ぶ、身体強化と集中力、重心、その3つが少しでも綻びれば、足の氷山の切っ先が突き刺さり大けがをする。そんな緊張感漂う中、悠一は氷山から氷山へと跳び移っていく。そして、

 

 「ゴール。タイムは・・・・・5分30秒か。まだまだだな」

 

 目的地までたどり着くが、自分が決めた時間が過ぎたことに苦虫をかむが、

 

 「飯の時間か」

 

 セットしたタイマーが鳴るのが聞こえると、修行を切り上げ、元の空間へと戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「ごちそうさまでした」」

 

 「そういえばユウ君、準備はもうできたんか?」

 

 夕食を食べ終え、食器を片付けながらはやてが悠一に尋ねる

 

 「温泉旅行の準備だろう?もうできてる。そういうはやてはどうなんだ?」

 

 「私もできとるで。でも楽しみやな~~温泉なんて久しぶりやもん」

 

 よほど楽しみなのかはやては終始笑顔でいる

 

 「そうか」

 

 表情に出さずにいるが悠一も楽しみだったりする。時空間にある訓練場にも温泉はあるが旅で入る温泉は本人曰く別もらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「本当に誘ってくれありがとうございます士郎さん」

 

 翌日、士郎が運転する車に乗って温泉街へと向かっている後部座席ではなのは、アリサ、すずか、はやての4人が楽しそうにしゃべっていた

 

 「はは、構わないよ。旅行は大勢いたほうが楽しいしね」

 

 「悠一君、暇ならお姉さんの話し相手になってよ~~」

 

 士郎に礼を言い、座席に戻ると、なのはの姉であり、恭也の妹である高町美由紀が後ろから悠一に覆いかぶさった

 

 「・・・美由紀さん、重いです」

 

 「む、女の子に対して重いなんて禁句だよ」

 

 「でも、重いものは重いんです。そんなに暇なら忍さんとでも話せばいいじゃないですか?」

 

 「忍さんは恭ちゃんと楽しくおしゃべりしてるからね~~邪魔しちゃ悪いでしょう?それにしても服の上からだと解らなかったけど悠一君ってその年の割に結構筋肉ついてるね?着やせするタイプなのかな?」

 

 服越しで悠一の鍛えられた肉体を触り、興味がわいた美由紀は隅々まで調べようとしたとき

 

 「やめろ」

 

 「はぅ!?」

 

 恭也が美由紀に頭部に手刀を落とした

 

 「な、なにするの恭ちゃん?」

 

 「年下でもそれ以上はセクハラだ」

 

 「ただのスキンシップなのに~~」

 

 両ほほを膨らませながら美由紀は座席に戻った

 

 「まったく、すまないな悠一君。家の美由紀が迷惑をかけた」

 

 「いえ、特に気にしてませんから大丈夫ですよ」

 

 恭也に返答すると、悠一はこれから行く温泉街のことが乗った本を開き、おすすめの名店欄を再度、読み始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふ、ふ、ふ、ふ」

 

 昼過ぎに温泉街に到着した一行は宿近くにあった飲食店で昼食を食べると夕飯まで各々好きなことをして時間を過ごす中、悠一はガイドに書かれていた散歩コースでロードワークを行っていた

 

 「ふぅ~~~~山に近いだけあって空気が澄んでいてうまいな」

 

 湖が一望できる休憩スポットにたどり着いた悠一は一休みするため近くにあったベンチに座る

 

 「・・・・・よし誰もいないな」

 

 悠一は眼を閉じて周囲に誰もいないことを確認すると、魔力を足に集中させて湖の中央付近まで歩くと、構えをとる

 

 「こぉおおお~~~・・・・破甲拳」

 

 一呼吸おくと悠一は湖めがけて拳を振り下ろす。拳が水に触れると、豪快な音と共に水がはじけ飛び、水しぶきが上がる

 

 「っし」

 

 宙に上がった水飛沫一つ、一つめがけて悠一を拳を当てていく

 

 「こぉおおお~~~」

 

 すべての水飛沫を拳で弾くと息を吐いて残身を行い、ほとりに戻ると

 

 「ここだと思うんだけどな~」

 

 「何だったんだろうね今の水柱は?」

 

 「ん?」

 

 「え?」

 

 「何?知り合いなのフェイト?」

 

 茂みのほうから出てきた少女の一人と顔が合い、互いに固まってしまった

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