「・・・・」
「(まさかこんなところで遭遇するなんてな)」
この間、ジュエルシードの事件で出会った少女と再会した悠一
「どうしたのフェイト?」
「アリシア、目の前にいる男の子があの時に話した子だよ」
「え?この子が?」
アリシアと呼ばれた少女はフェイトと呼んだ少女の話を聞くと興味深そうに悠一のことを見る
「ふむふむ。うん!合格!!君にならフェイトのことを任せられそうだね」
「は?」
「ア、アリシア?」
「まぁ、私が合格だって言ってもママが首を縦に振るかどうかは解らないけどね~」
「いや、だから何のこと言ってるんだ?」
「ん?そんなの決まってるじゃないの・・・フェイトのお婿さん候補についてだよ!この子ったら内気で自分に自信がないから姉である私が彼氏兼お婿さんを探してあげてるんだよ」
「・・・話についていけん」
少女の話を聞いた悠一はため息を吐いてロードワークを再開しようとすると
「ちょっと待って!」
「何だよ?」
「ほら、フェイト。今度会ったら名前を聞くって言ってたじゃない」
「う、うん。えっと、私はフェイト、フェイト・テスタロッサです。あ、貴方の名前を教えてくれませんか?」
「・・・・悠一、氷室悠一だ。んじゃ」
少女、フェイトに自分の名前を言うと悠一は今度こそロードワークを再開した
「あ!私がさっき言ったこと考えておいてね~~~!!」
「月を見ながら飲む一杯は格別だな」
深夜、皆が寝静まったのを見計らって宿の屋根上で悠一は夜空に浮かび星々と月を肴に酒・・・ではなく、炭酸飲料を飲んでいた
「本当は酒を飲みたいんだが、精神年齢は大人でも見た目は子供だからな~~。それにしてもなのはちゃん達元気なかったが何かあったのか?」
ロードワークから帰ってきた悠一が目にしたのは落ち込んでいたなのは、アリサ、すずかの3人だった。悠一に気づいたのか卓球で勝負をしようといわれ、勝負したのだが、その試合で何かを振り払おうとしているみたいに悠一は思えた。すると
「ん?なんだあの光は?」
ロードワークで行った湖から光の柱が上がるのが見え、宿から防護服に着替えたなのは、アリサ、すずかの3人が飛んでそこへ向け飛んでいった
「なのはちゃん達が飛んで行ったってことは今の光はジュエルシードか」
恐らくロードワーク中に会ったフェイトともう一人の少女と遭遇して戦闘になると考えた悠一は自分の加わろうかと思ったが
「ここは様子見といきますか」
傍観に徹することを決めると悠一は空に浮かび上がり、なのは達の後を追った
「ピンクに黄色、赤、紫、水色奇麗だねぇ~~」
夜の空を6色の光が駆け、ぶつかるさまを肴に悠一は炭酸飲料を飲む
「ん~~~少し押され気味・・かな?」
悠一が冷静に状況を分析していると、何かが背後から悠一に襲い掛かるが
「っ!?」
その攻撃は悠一が張った風の障壁に阻まれた
「随分なご挨拶だな?こっちはただ観戦してるだけだっていうのに」
「・・・アンタ、何者だい?」
「ただの傍観者だ今回はな」
「・・・アタシの中の何かが告げる。アンタは危険だって」
「動物の勘って奴だろうな。動物は人間よりそういった勘が高いらしいからな。でも言った通り、今回の俺は傍観者だ。今の言葉を聞いたうえで襲い掛かってくるっていうなら・・・容赦しねぇぞ」
「っ!?」
悠一は自分の襲い掛かった人語を話す狼を軽く威圧する。悠一の威圧に狼は全身の毛が逆立ち身震いする
「お?どうやら終わったみたいだな。結果は・・・なのはちゃん達の負け・・か」
決着がついたことを確認した悠一は立ち上がると客席として使っていた木のてっぺんから飛び降り、何の問題もなく地面に着地する
「フェイトと、アリシアだったか。2人によろしく伝えてくれ。今日は勝てても今度も勝てるとは限らないってな」
2人への伝言を狼に伝えると悠一は宿に戻るために闇の中に消えた