剣聖の異世界転生禄~リリなの編~   作:白の牙

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暴発

 

 

 「なぁ、ユーノ・スクライア?」

 

 「何ですか氷室さん?」

 

 「それってやばくねぇか?」

 

 「やばいなんてもんじゃありませんよ。少しでも加減の間違えれば暴走して大惨事になります」

 

 ジュエルシードを探しにいろんなところを探し回っていた悠一、なのは、ユーノの3人。アリサとすずかも手伝おうとしたがバイオリンの稽古のために断念した。遅くなってきたためなのはを家に帰らせ、ユーノと2人で捜索の続きをしようとした矢先、膨大な魔力が街中に流れる。ユーノが慌てて結界を張ったために一般人に被害は及ばなくなった。今起きていることをユーノから聞いた悠一は冷や汗を流しながらほほを引きつらせる

 

 「悠一お兄ちゃん、ユーノ君!」

 

 「なのは、急いでレイジングハートを起動して!そして封印の準備を」

 

 「うん」

 

 引き返してきたなのはに声をかけられたユーノはなのはに指示を出す。ユーノの言う通りRHを起動すると、空の飛び上がり封印の準備を行う。そして、街の一角からジュエルシードの発動を示す光が天に向かって伸び上がった

 

 「なのは!」

 

 「うん!ジュエルシード・・封印!」

 

 ユーノに言われ、光が上がった地点めがけてなのはは封印砲を放つ。それと同時に別地点からも封印砲が放たれ、同時に着弾しジュエルシードを封印した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「っで?なんでこうなるんだ?」

 

 悠一は空と地上で行われている魔法少女同士の戦いと使い魔(一人は違うが)の戦いを見てあきれる

 

 「まぁ、同じ得物を狙ってる者同士、勝ったほうがそれを手に入れるのが戦いの常識だからね~~」

 

 「・・・妹が戦ってるっていうのに姉のお前は参加しなくていいのか?」

 

 「温泉の時にいた2人がいたら参加してたけど、今日はいないみたいだし。あの子には私もすこ~~し興味があるけど珍しくフェイトが意識してるみたいだから譲ってあげることにしたの」

 

 悠一は自分の隣で呑気にプラスチック容器に入ったパフェを食べているアリシアに話しかけるもアリシアはあっけらかんとした様子で答える

 

 「さてと、ちょ~~と食後の運動に付き合ってもらうよ」

 

 パフェを食べ終えたアリシアはど拳銃型のデバイスの銃口を悠一に向け、至近距離からの射撃魔法を放つも、悠一はそれを難なくかわす

 

 「ずいぶんなご挨拶だな」

 

 「油断をさせていたつもりだったんだけどな~~」

 

 「常時戦場それだけだ。こい“天狼”」

 

 悠一は霊装を展開し構える

 

 「そっちは食後の運動といったが、俺は戦う以上、加減はしない。たとえ、戦う相手が女、子供、老人だろうとな」

 

 「フォトンランサー・・・ファイア!」

 

 数秒の静寂ののち、アリシアは自身の周囲にスフィアを生成すると、そのスフィアから槍のような魔力弾と射撃魔法を連射する

 

 「辻風」

 

 悠一が刀を振ると無数の風の刃が巻き起こり、アリシアの魔力弾、射撃魔法をすべて斬り裂いた

 

 「肆の型“破斬”」

 

 アリシアの攻撃をすべて防ぐと悠一は八相の構えをとり、背部に集めた風を噴射してアリシアとの距離を詰め、刀を振り下ろし斬り抜けるも

 

 「・・・あ、あ、あっぶなかった~~~!?」

 

 悠一が攻めに転じる際、いやな予感がしたのかすぐさま、何重もの障壁を張ってアリシアは悠一の剣戟を防ぐことに成功した・・・とはいえなかった

 

 「(何重ものシールドを張ったっていうのにそれをすべて打ち破ってくるなんて。もし張ってなかったら、これだけじゃすまなかったね、絶対。しかもフェイト以上の速さ)」

 

 今の一撃で悠一の実力がいやというほどわかったアリシアは距離をとり、銃を二丁にすると射撃魔法を連射して悠一を近づけさせないように牽制しながら、仕掛けを行う

 

 「遅い」

 

 悠一は弾幕の嵐の中を突っ切りアリシアの背後に移動して刀を振るうも、アリシアは屈んでそれをかわすと前回転し、ゼロ距離といってもいい距離から射撃魔法を悠一に向け放つも、これまでの戦いで培った悠一の直感でかわされてしまった

 

 

 「えぇ~~~今の距離の射撃も躱すって・・・ユウイチって人間?」

 

 「れっきとした人間だ。っ!?」

 

 アリシアの問いに答え、追撃しようとする悠一だったが体が動かせなくなった

 

 「なんだこれは?」

 

 「バインド。相手の動きを止める魔法だよ。いや~~~仕掛けが間に合ってよかったよ」

 

 悠一が体を動かせなくなった原因を探していると、両足に立方体のようなもの包まれていた。それに不思議がっているとアリシアが回答する

 

 「(仕掛け?)まさか、見えないように設置したっていうのか?」

 

 「正解。バインドは使用者が仕掛けたい場所に設置することができるんだ。まぁ、相手をその場所に移動させないと発動しないんだけど」

 

 「なるほど、俺はまんまとお前の策にはまったってわけか」

 

 「その通り。そして、ここは私の距離!今必殺の、クロスマッシャー!!」

 

 アリシアは目の前に魔方陣を展開すると、二丁銃からチャージされた魔力球が魔方陣にあたるとそれぞれがビームのような形状となり螺旋をえがきながら悠一に迫る

 

 「(足は動かせないが、上半身は動かせるいたいだな)ふぅ~~~~~」

 

 悠一は刀を上段で構えると眼を閉じて軽く深呼吸を行い、心を落ち着かせる。そして、目を見開くと、魔力で作った足場で踏ん張り、力を足先から下半身、下半身から上半身、上半身から腕へと伝らせる

 

 「参の型・断空」

 

 そして、振り下ろされた刀は迫った魔力砲を一刀両断した

 

 「うっそぉ~~~~~!?」

 

 「・・我に断てぬもの無し」

 

 どこぞの親分と同じような台詞を言いながら悠一は魔力を放出して、足を縛っているバインドを強引に吹き飛ばした

 

 「わぁお(全然勝てるイメージが浮かばない)」

 

 アリシアが悠一の出鱈目さに呆れ、勝てるイメージが浮かばずほとほと困っていると、衝撃波と共に膨大な魔力が一気に流れてきた

 

 「何だ!?」

 

 「・・・ちょっとフェイト、今の話本当?」

 

 「何か解ったのか?」

 

 「そ、それが・・・フェイトとあの白い魔導士が封印したジュエルシードをとろうとお互いのデバイスでジュエルシードを挟んでぶつかった瞬間、ジュエルシードの魔力が暴発しちゃったみたい」

 

 「・・・それ、やばくないか」

 

 「うん、やばいね。私たちがジュエルシードを探し当てるときに魔力を流した時よりも」

 

 「・・・・・・急いで現場に向かうぞ!」

 

 「了解!!」

 

 アリシアの話を聞いた悠一は急いでジュエルシードのある場所に向け、飛翔した

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