「おいおい。何をやったらこうなるんだよ?それにこの魔力」
封印したジュエルシードが暴発した知らせを聞いた悠一はアリシアとの戦闘を一旦やめ、一緒にジュエルシードのある場所まで来たのだが、その場の光景とジュエルシードから漏れ出す魔力に苦笑いする
「フェイト!」
アリシアは少し離れた場所で倒れているフェイトを見つけると急いで向かった。悠一も倒れているなのはを見つけると移動する
「大丈夫かなのはちゃん?」
「ゆ、悠、一、お兄・・ちゃん」
「(デバイスの損傷も凄いが、なのはちゃんも相当なダメージを負ってるな。至近距離で衝撃波を直に受けたせいだな)よく頑張ったゆっくり休みな」
なのはの頑張りを労うと悠一はなのはの首筋を軽く叩き、気を失わせ、手当てを行う
「ちょっとフェイト!?あなたまさか!?」
「無茶だよフェイト!?」
「ん?」
なのはの手当てを行っていると、アリシアと使い魔の慌てた声が聞こえ、振り返るとフェイトがジュエルシードめがけて猛スピードで突っ込んでいくのを確認した悠一。フェイトはそのスピードのまま両手で暴発しているジュエルシードを掴んだ
「おいおい、まさか」
フェイトの行動を見て何をしようとしているのかを理解した悠一は慌ててフェイトのところに向かう。そして、
「ストップだ。それ以上やるとただじゃすまない」
ジュエルシードの魔力で両手を弾かれ、もう一度抑え込もうとしようとしたところで悠一はフェイトの手をつかみ、やめさせた
「止めないで!早く抑え込まないと」
「それは俺も分かってる。だから俺に任せろ」
悠一はフェイトの手を離すと両手を合わせた
「(これだけの膨大な魔力だ。行けるだろう)まさかこいつを使うことになるなんてな、重力制御、空間遮断」
悠一は指にはめている指輪型の宝物庫から一つの道具を取り出すと宙に放り投げ、異世界で手に入れた2つの魔法、重力魔法でジュエルシードが放出する膨大なエネルギーを一点に集束させ、空間魔法でその道具とのゲートを作ると、ジュエルシードのエネルギーを道具に注ぎ込む
「(なんて量だ。持ってくれよ俺の魔力)」
魔力を多く消費する2つの魔法の同時使用により悠一の魔力はどんどん減っていく
「(だめ・・だ。もう、魔力・・が)」
悠一の魔力が底を尽き掛けるぎりぎりのところで、放出されるエネルギーが途切れた
「はぁ、はぁ、はぁ、ギリギリだったぜ。それにしても随分とでかい結晶ができたな」
悠一は回収した道具の中にできている結晶の大きさを見て驚く
「フェイト、手を見せてみろ」
「え?」
「手を見せろって言ったんだ」
悠一の言う通り、フェイトは両手を悠一に見せる
「こいつは酷いな。痛むだろう?」
「・・うん」
「じっとしてろよ」
悠一は宝物庫から再生魔法が生成された塗り薬を取り出すと、傷ついたフェイトの手に塗ると、傷が治っていく
「・・・凄い」
大怪我ともいえる傷がみるみると治っていくのを見てフェイトは驚く
「これでよし。あとは」
怪我の治療を終えると、悠一はポケットから包帯を取り出し、巻いた
「完了だ。あと、これを渡しておく」
治療を終えると、悠一はクリームの入ったケースをフェイトに渡す
「朝と寝る前に必ずそのクリームを塗れ。そうすれば3日ぐらいで完治するはずだ」
「う、うん。ありがとう」
「じゃあな。あんま無茶するんじゃねぇぞ」
フェイトの頭を軽く叩くと悠一は眠っているなのはを回収して帰っていった