「明日奈、おかわり」
「こっちも頼む」
悠一と士の決闘が終わり、2人に聞きたいことがあった為にアースラの食堂で質問タイムと行こうとした面々だが、現在は目の前の光景に唖然としている
「ったく、いったいどれだけ食べるんだよ?軽く3人前は食ってるぞ」
「しょうが・・ない・・だろう?本気・・で・・やる・・・と・・腹が・・減るん・だ・よ」
「喰うか、喋るか、どっちかにしろ!!」
食べながら喋る悠一にクリスが注意すると、悠一は食べることに集中することにした。そして、30分ぐらい経過すると
「ぷは~~!!食った、食った。ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
「ずず~。それで、俺達に聞きたいことがあるって言ってたが、何だ?」
食後の緑茶を嗜みながら悠一は集まっている面々に尋ねる
「君たちが本気で戦うといった後に漏れ出したあれはなんだ?」
集まった面々を代表してクロノが2人に尋ねる
「その質問の答えは、放出された俺たちのま・・「魔力というのはなしだ、観測していたエイミィがそういっていた」・・・ち」
「悠一、ここは素直に言うべきだろう。俺たちの身体から放出されたのは気だ」
『気?』
「気って、あれですか?よく漫画やアニメなどに出てくるあの?」
「あぁ。その認識で合ってる」
なのはの問いに悠一が頷く
「リンカーコアだったか?あれとは違い、気は森羅万象、すべての者に宿っている。人は勿論、動物や花や木々、石とかな」
「たいていの者はそれに気づかずに終わってしまう。解る物でも、それを引き出すのには厳しい修行が必要だ」
「魔法と同じで身体を強化することも出来るうえ、極めればなのはちゃんの砲撃魔法のように放出することもできるし、炎とか物理エネルギーに変換することも可能だ。まぁ、後者に関してはセンスが必要だけどな。だけど使い勝手でいえば、魔力のほうが上かもな、なにせ気は生命力、体力を消費するからな。後先考えずに使ってたらすぐに体力がなくなって動けなくなるからな」
悠一は闘気の利点と欠点を集まった面々に教える
「質問はこれで終わりか?じゃあ、俺は部屋に戻らせてもらう」
悠一は大量の食器をうまくプレートに乗せると係の人の渡すと、欠伸をしながら部屋に戻っていく。その途中、
「待て、悠一」
「ん?士?それに明日奈にクリス?どうした?」
「聞きたいことがある。決闘の時は見られていたこともあって聞けなかったが。お前の本来の力は嵐のみ、重力魔法はなかったはずだ。一体どこで覚えた?」
「そのことか。2人も知りたいのか?」
「うん」
「知っておいてそんなねぇからな」
「解った。食堂に戻って話すのはあれな内容だからな、俺の部屋で話す」
長年の付き合いから誤魔化すことはできないと理解した悠一は3人に話すことを決めると共に部屋に入り、入ると同時に空間魔法で部屋全体を遮断した
「これは?」
「この部屋全体の空間を遮断した。ないとは思うが、念には念を入れて・・な。さて、何から話すかねぇ~。まぁ、話す前提として士は俺がどんな存在か知ってるか?」
「転生者と呼ばれるものだったか?俺を転生させた老人が言っていた」
「(老人?まさか、爺さん(神)か?聞きたいが連絡手段がないから今度会った時にでも聞くか)そう、その転生者だ。この世界に来る前、俺は第2・・・いや、あの頃のことも含めると第3になるな・・・その第3の生で厄介なことがあったんだ。その世界は伐刀もいなけば魔力などもない普通の世界だった。その世界で普通の青春を謳歌していた時に俺はある者によって異世界に転移された、神を殺せる可能性がある者として」
「神を・・・殺す?」
「俺達を転生させた神とはまた違った神だ。その世界にいる3人の内、1人に呼ばれた俺は神を殺すことになったのさ、すべてが終わったら必ず元の世界に戻すことを条件にな。んで、その2人の神のいるところに行くには、7つの神代魔法と呼ばれる魔法を習得しなくちゃいけなくてな、その使い手たちが作った迷宮に挑み、魔法を手に入れ、見事神を殺し、欲しくなかったが“神殺し”の異名を受け取ったのさ」
「ず、ずいぶんと凄い世界に行ってたんだね悠一君」
「機会があれば行ってみたいものだな。亜人族と呼ばれるものにも興味がある」
悠一の話を聞き、明日奈は悠一の過去に引きつった笑みを浮かべ、士は興味津々な表情を、機会があれば連れて行くと悠一に言われ、礼を言った