剣聖の異世界転生禄~リリなの編~   作:白の牙

3 / 39
把握

 

 

 その後、はやてと色々なことを話し合った結果、怪我が治るまでの間、はやての家でお世話になることが決まった悠一はリビングにあるソファーに寝っ転がっていた

 

 「(致命傷の傷が治っていて、子供に戻ってる。こんなことできるのは俺が知る限り、一人しかいねぇ)」

 

 自分に起きた現象を冷静に分析した悠一は、誰がやったのかを理解した

 

 「(何を考えているんだあの爺さん)」

 

 それすなわち自分を転生させた神

 

 「(転生させてくれたのはいいが、する前に一言言ってほしかったぜ)」

 

 『(すまんの~~何分、急を要しておったからの)』

 

 「っ!?~~~~!?」

 

 悠一は聞き覚えのある声が聞こえ、勢いよく起き上がったが、勢いよく起き上がったせいか傷に響き、痛みで悶絶する

 

 『(まったく、何をやっておるんじゃお主は?とりあえずこちらに意識を飛ばすぞ)』

 

 痛みで悶絶していた悠一は数秒と立たずに意識を失い、気が付くと、何もない空間に立っていた

 

 「さて、改めて久しぶりじゃの氷室悠一。よく儂がやったと解ったの」

 

 「そりゃあなぁ。また死んだはずなのに生きてて、子供の姿に戻ってる。これだけの情報があれば理解できる」

 

 「ふぉ、ふぉ、ふぉ!!さすがじゃの~~」

 

 悠一の話を聞いた老人は長く伸びた髭をなでながら高らかに笑う

 

 「さて、お主をもう一度転生、お主にとっては4度目になるわけじゃが、理由はさっき言った通り急を要したからじゃ」

 

 「その急ってのは何なんだ?」

 

 「それがの~~こっちの不手際でお主を飛ばす時代と場所を間違えたんじゃ。今お主がいるところが本来の転生・・いや、そうでもないかの?場所と時代は違えど同じ世界じゃからの~~」

 

 「言ってる意味が解らないんだが?」

 

 「まぁ、そのうち解るじゃろう。間違えたお詫びとして軍事金と戸籍を用意しておく、あと偽りの情報もな。そうじゃの、親が残した莫大な遺産を狙って親の親友を名乗る者たちに迫られたが年齢に似合わぬ強さで撃退したものの、そ奴らが雇った刺客に襲われ、追い払ったものの致命傷を負い、一時だけあの庭に身を潜めようと考えたが、そこで意識を失ったという設定はどうじゃ?」

 

 「あ~~~そこら辺のことは爺さんに任せるよ」

 

 「ではそのようにしておく。それとこれを渡しておく」

 

 そういうと、老人は表紙の描かれていない一冊の本を取り出し、悠一に渡す

 

 「これは、OOOが俺にくれた」

 

 「大切に取っておくのじゃぞ?それでは楽しんでくるがよい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ユ・・・、・ウ・・、ユウ君!」

 

 「うんん・・・・はやて?」

 

 「おはようさん。よく眠れたみたいやな?」

 

 「・・・体中痛いけどな」

 

 「ごめんなぁ~~何せ急に決まったことやから。でも、今日はベッドで寝れるで~~。それとも一緒に寝る?」

 

 「ませたこと言ってるんじゃねぇよ」

 

 「あう!?」

 

 にやにやと笑うはやてにイラついたのか悠一は軽めのデコピンをはやての額に行うと、腹部の上に本があることに気づいた

 

 「(あいつがなんでこの本を俺に渡したかは知らないがとりあえず大事に取っておくか)」

 

 名前も何も書かれていない本を手に取った悠一は、はやてが痛みで悶絶している間に本を“宝物庫”へと収納した

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。