剣聖の異世界転生禄~リリなの編~   作:白の牙

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騎士達との語らい

 

 

 

 

 

 

 『ここは・・一体?』

 

 『目が覚めたようだね。いきなりびっくりしたよ、主と散歩をしていたら、空から傷だらけの君が落ちてきたのを見たときは』

 

 

 

 『こら~~~!!まだ傷が完全に塞がってないのに動いちゃだめでしょう!?』

 

 

 『っく、また私の負け・・・か』

 

 『そう悲観することはないぜ?体格や膂力の差があるとはいえ、俺に傷をつけた女剣士はお前で3人目だ。鍛錬を続ければあの人に届くかもな』

 

 

 『ほれほれ』

 

 『な、なにしやがる悠一!?』

 

 『ん?何って肩車?』

 

 『それってお前が前話してくれた、大人が子供にする奴だよな・・って、あたしは子供じゃねぇ!?』

 

 『そうカッカするな。ほれ、俺、特性のクッキーだ。これをやるから機嫌を直せって』

 

 

 

 

 『ふん!』

 

 『はぁ!』

 

 『剣もそうだが、拳のほうもなかなかやるな』

 

 『拳を主体としている奴らに比べれば俺のはまだまださ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・まさか、この時代であいつらと再び出会うことになるなんてな」 

 

 悠一は夜空の星々を見上げながら昔のことを思い出していた

 

 「おい」

 

 「ん?」

 

 「話がある・・ついて来い」

 

 「・・・解った」

 

 話しかけてきた少女の言葉に頷き、悠一は少女と一緒に1階へと降りて行った

 

 

 

 「まずは、気を失ったはやてを連れてきてくれたことにお礼を言わせていただきます。本当にありがとうございました」

 

 話をするためにリビングに集まった悠一は2人の女性、1人の少女、獣耳を生やした男性に頭を下げて礼を言う

 

 「さて・・・一般人としての話はここまでにしよう。久しぶり・・・になるのか?俺が誰なのか分かってるって顔だな」

 

 「当然だ。見た目こそ変われど、雰囲気、覇気は変っていない。主のほかに私が忠誠を誓った氷室悠一のものと同じだ」

 

 「忠誠って相変わらずだなシグナム」

 

 桃髪の女性、“烈火の将”の異名を持つシグナムのもの言いに悠一は苦笑いする

 

 「シグナムの場合、それだけじゃないのよね~~」

 

 「シャ、シャマル!?」

 

 「うふふ、久しぶりね悠一君。大けがをしてるのに動く悠一君を怒っていた時が少し昔のような気がするわ」

 

 “湖の騎士”の異名をもつ女性、シャマルが笑みを浮かべながら再会を懐かしむ

 

 「・・・・・・・」

 

 「何だよヴィータ。しきりに自分と俺の身長を比べるなんて」

 

 「・・・アタシのほうが少し小さいっか。もう少し低ければ今度はあたしが悠一を子ども扱いできたのによ~~」

 

 「そんなことを考えていたのかお前は」

 

 “鉄槌の騎士”の異名を持つ少女、ヴィータの発言に悠一はシグナムの時同様、あきれる

 

 「ザフィーラも久しぶりだな」

 

 「うむ、お前も爽健そうでなによりだ」

 

 “盾の守護獣”の異名を持ち男性、ザフィーラは無表情のまま答えるが付き合いの長い者は嬉しそうにしているのが分かった

 

 「しかし、まさかはやてが夜天の書の主だったなんてな。これもまた巡りあわせってやつか?そういえばもう一人のあいつはどうしたんだ?」

 

 悠一はここにいない5人目の騎士についてシグナム達に尋ねる

 

 「あいつはその本の中で眠ってるよ。その本のページが全部埋まって、本が完成すれば出てくるようになってる。なんでかは知らないけどな」

 

 「そうか。だけど、俺が知ってる夜天の書に転生機能なんてものはなかったはずだったが?」

 

 「悠一がいなくなった後に主が入れたのだ。権力者の手に渡るぐらいならばっと言っていた」

 

 「あいつらしいな」

 

 「主の形見と言えるものがあるとしたらこれぐらいだろう。闇の書、あれを」

 

 『・・・』

 

 悠一が夜天、シグナムが闇と呼んだ魔導書がひとりでに開き、本の中からボロボロになったペンダントが排出され、テーブルの上に置かれた

 

 「これは魔導書と一緒にあいつが使っていた“トリニティ・アーク”か。随分とボロボロだな。だがあいつの腕なら数時間もあれば直せるレベルだ。なんで直してないんだ?」

 

 「解んねぇ。あいつはこれを直すなんてことはしなかった。あたし達にも来るべき時まで決して直すなって」

 

 「来るべき時ねぇ(何を考えてたんだあいつは)。閉まっていいぞ」

 

 悠一はペンダントを手に取って少しいじった後、魔導書に収納していいというが、魔導書は一向にペンダントを収納しない。むしろ

 

 「持っていろ、そういうことか?」

 

 『・・・・・』

 

 「解った」

 

 返答の代わりに開かれたページに文字化描かれ、悠一はペンダントを宝物庫ではなくポケットにしまった

 

 「さて、話も終えたことだし。少し遅くなったが飯にするか」

 

 悠一は冷めた料理を温めるために席から立ち上がり、温め、数百年ぶりに再開した友の騎士達と一緒に昔のことを話しながら食事をとった

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