「ギガうめぇ~~~!!」
「せやろ、ここ(翠屋)のシュークリームは絶品なんよ」
シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラの4人との邂逅から数日。目覚めたときに知らない者達がおり、魔法というおとぎ話に出てくる力を自分が持っていると聞かされたはやては驚いていたが、4人の主として衣食住の面倒を見ないといけないという、オカン的な発想に至り、4人を武器、道具としてではなく新しく出来た家族として4人と接している。最初こそ戸惑ったシグナム達だったが、はやての人柄のおかげか今ではどこにでもいる家族と大差ないぐらいの関係となっている
「ここのお代はユウ君が払ってくれるから、いっぱい食べてええから・・・うきゃ!?」
「誰が?何を?払うって?」
会話を聞いていた悠一がアイアンクローをはやてにかけながら笑顔で尋ねる
「2個までなら払ってやる。それ以上ははやてに払ってもらえ。それと、土産としてシグナム達にもちゃんと買って行けよ」
「お、おう」
はやてにかけていたアイアンクローを解き、ヴィータに要件を伝えると悠一は仕事へと戻っていった
「にゃははは、ヴィータちゃんでも悠一お兄ちゃんには逆らえないんだね」
「うるせえぞ、高町なんとか」
「だから、なのはだってば~~!!」
相席していたなのはの言葉にヴィータが八つ当たりする
「(最初は険悪だったが、仲良くなってくれてなによりだ)」
なのはとヴィータにやり取りを横目で見ながら悠一は笑みを浮かべながら、最初に会った時のことを思い出す。はやてが悠一の働いているシグナム達に見せようと翠屋に来た時、休日だったため店の手伝いをしていたなのはとその手伝いをしていたアリサ、すずかと出会い、全員一目で魔導士なのだと気づいた。はやての友人だということで警戒しながらも話をしていた6人と1匹だったが、念話での会話でなのはが漏らした管理局を鉄だったことがあると聞いて、シグナム達の警戒がMAXになり一戦始まるかと思ったが、はやてに念話での会話をはやてに聞かれ、説教、詳しい話を聞き、なのは達が管理局に属していないことに気づき、謝ったがヴィータは警戒を解かず、それを見かねた悠一が“騎士ならそいつが自分達の中で味方になるのか敵になるのか、戦って判断しろ”と言われ、戦い、信用に足る人物だと感じたそうだ
「ヴィータちゃん、表に出るの!勝ったら私の名前をちゃんと覚えて、呼んで貰うからね!」
「っは!返り討ちにしてやるぜ」
「2人ともけがせぇへんでな~~」
ほほを膨らませたなのはと余裕の笑みを浮かべたヴィータが店から出ていくのをはやてが笑み浮かべながら見送る
「ただいま~~」
「今戻った」
「戻ったぜ~~」
なのはとの一悶着合ったものの、はやてとヴィータは悠一のアルバイトが終わるまで翠屋にとどまり、仕事が終わると共に家に戻ってきた
「はやてちゃん、ヴィータちゃん、悠一君お帰りなさい」
3人が家に入るとエプロンをつけたシャマルが出迎える
「ただいまシャマル。シグナムはまだ帰っとらんのか?」
「はい。また近所の剣道場に行っています。多分そろそろ帰ってくると思いますよ」
「ほな、このシュークリームは食後のデザートにしよか」
「はやて、晩飯の時間になるまで少し寝てる。出来たら教えてくれ」
「はいな~~」
そういうと悠一は2階に上がり、部屋に入ると鍵をして
「開錠」
異空間にある訓練場へと足を運び、日課の訓練を始めた
「「「「「ごちそうさまでした」」」」」
「はい、お粗末様でした」
剣道場に行っていたシグナムが帰ってき、今日あったことを話しながら夕食を食べ、お土産に買ってきた翠屋特製のシュークリームを食べ終えると、各々好きなことをして過ごし始めた
「こうしていると最初の主と共に過ごしていたことを思い出す」
「そうね」
「そうだな」
「うむ」
「最初の主。この闇の書を作った人やよね?どんな人やったんや?」
シグナム達の話を聞いていたはやてが気になったのか尋ねる
「そうですね、主はやてと同じように我らのことを道具としてではなく家族として扱ってくれていました」
「あの時代は今と比べると平和とはほど遠いところだったけど幸せだったわ」
「戦乱が終わったら一緒に世界を見て回ろうって約束したけど、結局その約束を果たすことができなかったのがあたし達の心残りだな」
「・・・ほんなら、その世界を見て回ろうっていう約束は私らで果たそう」
「主」
「いつになるかわからんけど、私の足が完治したら、皆で世界を見て回ろう」
笑顔で言うはやてにシグナム達はあっけにとられたが、笑みを浮かべて頷いた