剣聖の異世界転生禄~リリなの編~   作:白の牙

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剣聖対烈火の将、数百年ぶりの手合わせ

 「ほえ~~~~~」

 

 「面積46ha、ディズニーランドと同じぐらいの広さを持つ空間だ」

 

 はやては島ほどの大きさを持つ空間を持っていることに驚愕する

 

 「山もあるし、少し行った先には海もあるからちょっとしたバカンスも出来る。まぁ、俺は主に修行用に使ってるけどな」

 

 何故、悠一がはやてと守護騎士達を連れて修行用の空間に来ているのかというと、話を30分ほど前にさかのぼる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「悠一、久しぶりに一手交えないか?」

 

 その日は翠屋でのバイトが休みで何をして1日を過ごそうかと食後のお茶を飲みながら思案しているとシグナムが声をかけてきた

 

 「そう・・だな。久しぶりにシグナムと戦うのもありだな」

 

 「決まりだな。場所はどうする?」

 

 「俺の修行空間でいいだろう。あそこならどれだけ派手に暴れても問題ないからな」

 

 「では、私はシャマルに声をかけてくる」

 

 そういうとシグナムは2階にいるシャマルの下へと向かった

 

 「今、シグナムが楽しそうに2階に上がっていったみたいやけど」

 

 「久しぶりに悠一と手合わせ出来るから高揚してるだけだ」

 

 「何でユウ君と手合わせするだけで高揚するんや?」

 

 「そりゃあ、悠一はあたしらと同じで騎士だからな」

 

 はやての問いにヴィータが答えると

 

 「っというとなにか?ユウ君は私と同じで魔導士?ってこと?」

 

 「そうだぜってはやて、知らなかったのかよ?」

 

 「初耳や」

 

 ヴィータから告げられた驚愕に事実にはやては目を点にし、悠一を見る

 

 「教えて面倒ごとに巻き込ませたくなかったからな、教えなかっただけだ」

 

 「ユウ君、シグナムとの手合わせ、見てもええかな?魔導士同士の戦いを見てみたいんや」

 

 「俺は別に構わないが、俺もシグナムも接近戦をメインにしてるからはやてが想像しているようなイメージにはならないと思うぞ?」

 

 「それでも見てみたいんや」

 

 「・・・・解った。取り合えず、着替えを準備してこい」

 

 「何で着替えが必要なんか解らへんけど、了解や」

 

 はやては悠一の話を聞いて不思議に思いながらも言われた通り、着替えを取りに行った。そして、冒頭に戻る

 

 

 

 

 

 

 「悠一、さっそく始めよう」

 

 シグナムは体が疼いているのか早く戦おうと悠一をせかす

 

 「はいはい」

 

 そんなシグナムに悠一は苦笑いしながら、戦闘装束を展開し、気を操り空に浮かび上がる

 

 「レヴァンティン」

 

 『Ja』

 

 シグナムも愛剣である炎の魔剣“レヴァンテイン”を展開し、騎士装束を纏うと悠一を追うように空へと飛びあがった

 

 「それが新しい騎士装束か?」

 

 「あぁ。主はやてが考えてくれたものだ」

 

 「ベルカ時代の装束よりもいいな。似合ってるぞ」

 

 悠一はシグナムの騎士装束を見て、正直な感想を言う

 

 「そ、そうか」

 

 悠一に褒められ、シグナムは頬を少し赤く染めると数回深呼吸して心を落ち着かせ、剣を鞘から引き抜く

 

 「来い“天狼”」

 

 悠一が言葉を紡ぐと暴風と放電が起こり、それが収まると鞘に収まった大太刀が左手に握られていた。悠一は鞘を腰の剣帯に納め、大太刀を抜刀する

 

 「ルールはあの時と同じか?」

 

 「あぁ。有効打、及び一滴でも血を流したほうの負けだ」

 

 「解った。(シャマル戦闘開始の合図を頼む)」

 

 『解ったわ』

 

 シグナムが念話でシャマルに頼むと、遠くのほうから緑色の魔力球が空に向かって放たれる

 

 「「・・・・・」」

 

 2人は無言で大太刀と剣を構える。そして、魔力球が一定の高さまで上昇すると、弾け

 

 「参る」

 

 「勝負!」

 

 その音を聞くと2人は数百年ぶりの手合わせを始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁあああ!」

 

 「でぇいいい!」

 

 悠一とシグナムの手合わせが始まって数分、一進一退の攻防が続いていた。シグナムが剣を振るえば悠一が太刀でその一閃を受けながし、悠一が太刀を振るえばシグナムは剣でその一閃を受け止める

 

 「雷神剣」

 

 何度目かの交差を行うと、大太刀による接近戦を行っていたが悠一は宙に雷撃でできた剣を複数生成し、シグナムめがけて撃ち放つ

 

 「レヴァンティン!」

 

 『Schlangenfrom』

 

 それを見たシグナムは剣を連結刃に変化させ、振るう。振るわれた刃は円の動きをしながら放たれた魔力剣を次々と砕き、全てを砕き終えるとその牙は悠一へと襲い掛かる

 

 「(いつも思うがあれはどこまで伸びるんだ)硬氣功」

 

 悠一は体内の気を操作して肉体を硬質化させると連結刃の刃を掴み取り、動きを封じた

 

 「今の俺の身体の硬度は鋼以上だ。この程度じゃ、傷一つつかねぇよ!」

 

 そして掴んだ連結刃を力任せに引っ張り、シグナムを自分のほうに引き寄せ、蹴りを放つ

 

 「っぐ!?」

 

 有効打となるはずだった悠一の蹴りだったが、シグナムはギリギリのところで鞘を使って悠一の蹴りを防ぎ、有効打に至らずに済んだ。シグナムは連結刃を元の剣に戻し、剣の柄頭と鞘を合わせる

 

 

 

 

 

 

 

 「まさか、アレを使うつもりなのシグナム!?」

 

 「なぁ、ヴィータ?なんでシャマルはあそこまで慌ててるんや?」

 

 映し出される映像を見て慌てるシャマルを不思議がりながらはやては隣で観戦しているヴィータに尋ねる

 

 「まぁ、アレの威力を知ってる身としては慌てるよな。今からシグナムが撃つ魔法はシグナムの持つ中で一番の破壊力を持つんだ」

 

 「もしかしてユウ君、危ない状況?だからシャマルが慌てとるん?」

 

 「そういうこと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『Bogenform』

 

 剣と鞘が一体となり長弓へと変わり、矢が手元に現れ、魔力でできた糸で弓を引くと、矢先に魔力が集まり、炎をともす

 

 「翔けよ、隼!」

 

 『Strurmfalken』

 

 前例と追っても過言ではない矢が放たれる。矢に灯っていた炎は放たれたと同時にまるで鳥のような形となった

 

 「・・・・」

 

 命中すればただでは済まない攻撃を前に普通ならば回避という選択をとるのが普通なのだが、悠一は回避ではなく迎撃するという選択を選んだ。悠一は大太刀を鞘に納め、呼吸を整える。そして矢が自身の迎撃できる範囲に入ったことをを感じ取ると

 

 「肆の型“断空”」

 

 大太刀を抜刀する。すると、矢は4つに別れ、悠一の通り過ぎ爆発した

 

 「・・・・・・」

 

 「肆の型は“斬る”ということに重点を置いた型。極めれば、岩や鋼鉄は勿論、目に見えない物も斬ることができる。魔法だって例外じゃねぇ」

 

 あり得ないといった表情をしているシグナムに悠一は大太刀を納めながら話す

 

 「お前との付き合いはそこまで長くないが、改めて規格外な男だということを改めて思い知らされた」

 

 「俺に限界って文字はないからな。んでどうする?最大の技みたいだったが・・まだ続けるか?」

 

 「無論だ」

 

 悠一と話している間に新たなカートリッジを装填しなおしたシグナムは生き生きとした笑顔で即答する

 

 「最大の技を出したんだ、敬意を払い俺も奥義を使わせてもらう」

 

 そういうと、悠一は瞳を閉じて精神統一を行う

 

 「無念無想、我が太刀は無」

 

 統一と自身への自己暗示を終えると悠一は生み出した無数の残像と共にシグナムへと向かう

 

 「(これはまずい!)レヴァン・・・」

 

 「遅い」

 

 生み出された数にシグナムは反撃を行おうと試みたが、それよりも早く悠一とその残像が全方位からシグナムに斬りかかる

 

 「無の太刀・絶葉」

 

 悠一と残像が一つのなり、太刀を納刀すると、剣風が生み出され、シグナムの騎士甲冑を斬り裂き、肉体に傷をつけた

 

 「・・・俺の勝ち・・だな」

 

 斬られた騎士甲冑の隙間からシグナムが血を流していることを目にした悠一は大太刀を納めながらそういう

 

 「そのようだな」

 

 斬られた騎士甲冑を修復しながらシグナムが剣を納める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「す、すごい戦いやったわ」

 

 映像越しとはいえ、一流魔導士の戦いを見たはやては興奮していた

 

 「私もいつか2人みたいに戦える?」

 

 「近接戦闘っていう意味じゃはやてには無理だと思う」

 

 「うん、2人に動きを見てて私には絶対に出来へんって思ったわ」

 

 ヴィータの返答にはやては肯定した。そして、手合わせを終え、はやて達のところに戻ってきたシグナムはシャマルに小言を言われながら傷の手当てをされ、それを終えると全員で空間内にある露天風呂(全員水着着用)に入り、疲れをとった後、悠一とシグナムが手合わせをしている間に海に行っていたザフィーラが捕ってきた新鮮な海の幸でちょっと豪勢な夕食を食べた

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