「仕事が早い爺さんだ」
はやての家に厄介になってはや1週間、日常に支障が出ない程度までに傷が癒えた悠一は役所にいき、自分の戸籍があるのかを確認しに行くと、本当に存在していたことに悠一は呆れると同時に神に感謝した
「世話になるかもしれない町だ、一通り見て回るか。ついでにうまい物巡りでもするか」
思い立ったらなんとやら、悠一は近くの本屋に入り、グルメブックを購入すると、乗っている店から直感で行く店を数店選ぶと、購入したスマホのアプリに場所を記入して散歩兼グルメ巡りを始めた
「さずかは俺の第・六・感だな。外れがないぜ」
感で決めた店に行き、おすすめのメニューを堪能した悠一はものすごくご機嫌だった
「甘いものが喰いたくなったな。え~~とおすすめのスイーツ店は・・・・・・よしこの“翠屋”ってところに行ってみるか。・・・・今いる場所から結構離れてるな。まぁ、腹ごなしだと思えばいいか」
次に行く店を決めた悠一は、アプリの地図を頼りに歩いていくと、豪邸が目に映った
「・・・どんな所にもいるんだな金持ちって」
家の大きさに悠一が感心している、ドアが開き、メイド服の少女と、現在の自分と同じか少し下の女の子が出てきた
「(絵に描かれたようなお淑やかそうな子だな)まぁ、俺には関係ないな」
止めていた足を再び動かそうとしたら黒塗りの車が悠一の横を猛スピードで横切った
「あっぶねぇな!気をつけろこのタコ!」
クラックションも鳴らさずに走ってきた車に悠一が文句を言うと、車は豪邸の少し前で止まった。それを見た悠一はなにか嫌な予感を感じた。そして、門が開き女の子とメイド服の少女が出てくると、車に乗っていた者たちが一斉に降りて、2人を囲う
「な、なんですか貴方たち・・・・あぅ!?」
「ファリン!?しっかりし・・・むぐ!?」
メイド服を着た少女が女の子を守ろうと楯になったが男の一人に頭を強打され気を失い、女の子は大声を上げようとしたが布で口を塞がれ、数秒立たないうちに意識を失った
「(嫌な予感的中だな。なんで俺は散策や散歩をしているとこう面倒ごとに巻き込まれるんだ?)」
前の世界でも休日にショッピングモールに遊びに行けばテロリスト集団のテロに巻き込まれ、何も起きないで安堵してファミレスに入れば、自分の学校の生徒と他校の生徒の虎ぶりに巻き込まれた等々、そういった運はあまりよくなかった。無視できる状況でもなかったため悠一は大声を上げようとするが気が付いたら誘拐犯の一人に縄で手足を縛られ車に放り込まれていた
「(うそ~~~ん)」