ファイアーエムブレム 聖魔の光石 外伝「金剛石は砕けない」   作:アップルトン中将

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お久しぶりです
別に何もなかったです


第九話「言葉の戦争」

sideグラド城

 

私室の椅子に座り、足を組んでふてぶてしく問いかける男

 

「よう、無事だったかお前ら」

 

その問いかけに部屋にいる4人は答える

 

「当たり前でしょ隊長!」

 

「おいおい、俺は今やグラドの将軍様だぜ

 いつまでその肩書きで読んでんでよ」

 

「俺たちには何時までも貴方は隊長です」

 

「そうかよ、まぁ今更だしな、とりあえず結果報告しろ」

 

 

 

その問いかけにカイツが報告する

 

 

「我々は指示どうりに城の外でエイリーク姫達を待ち

 ケセルダに襲われているところを救い出しました

 その道中幾ばくかの山賊と遭遇しそれを撃破

 指示どうり国境の町ミュランまで送り届けました」

 

 

「ふっ・・・パーフェクトだ4人とも」

 

 

「恐悦至極」

 

「所で隊長、これから俺達はどうするんです?」

 

「お前らはとりあえず、待機して体を休めておけ

 またしばらくしたら正規の戦闘に戻ることになるだろう」

 

「了解です」

 

「アイナス、お前もご苦労だったな」

 

「・・・気にしないで・・」

 

「部下の労をねぎらうのは当然だ

 それが優秀であれば尚更・・な」

 

「・・・ありがとう・・」

 

「ふっ・・・さてさて俺はこれからすることがある

 お前らさっきも言ったが体休めとけ」

 

「了解です」

 

 

各自自室へと戻つていく4人

 

 

「さて、これからが大変だな、舌戦は苦手だよ・・・」

 

 

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《コンコン》

 

部屋にノックの音が低く響く

 

 

「どうぞ」

 

そう言うと扉が開く

 

お三方共、夜分遅くにお呼びしてすいません

 

 

部屋に入ってきたのは

デュッセル・グレン・セライナの3人であった

 

「こんな時間になんの用だダイアー殿」

 

グレンが口火を切った

 

「まぁ、先ずは席にお座りください」

 

3人を円卓テーブルに案内する

4人はそれぞれ向かい合う形で座る

 

 

「先ずはこんな夜中にお呼びだてした事を謝りましょう」

 

「御託ははいいから要件だけを話しなさい」

 

セライナが説明を求める

 

「そうだな、説明をしてくれ」

 

デュッセル将軍の重厚な声が響く

 

 

「そうですね・・・」

 

「お三方、この戦争をどうお考えですか?

 それをお聞きしたいのです」

 

 

 

「ふむ・・・」

 

「むっ・・・」

 

「・・・・・」

 

3人は口を閉ざし考える

 

 

(思った通り、この3人は思うところ有りか)

 

内心細く微笑むダイアー

 

 

そんな中、一番早開口したのはグレンであった

 

「俺は、やはり納得がいかない、それは今も同じだ」

 

「私もだ、皇帝陛下がよもや侵略戦争を仕掛けるなど・・・」

 

デュッセル将軍も同意する

 

「私は・・・陛下のご意志に従うまでだ・・・」

 

セライナは答える

 

「セライナ将軍はこの戦争に肯定派だと?」

 

「我々は軍人だ、陛下のご意志に従うのみ」

 

「だが、戦争の目的もはっきりせず侵略するなど・・・」

 

「陛下の真意は我々如きの計り知れぬ所にあるのだろう」

 

「だが・・・」

 

「ダイアー将軍はどうお考えでしょうか?」

 

「自分は・・・反対ですね」

 

「貴様!・・・」

 

「まず、この戦争の目的がわからず、行く先も不透明です」

 

「確かに・・・」

 

「そして何より一番苦しむくのは力無い民衆です

 それが敵国にせよ自国にせよ・・・」

 

「くっ・・・」

 

「目的不明・行く先不透明・いたずらに国力の消費

 こんなことでは兵の士気も下がる一方」

 

「むぅ・・・」

 

「っ・・・」

 

「くっ・・・」

 

3人とも顔をしかめる

 

 

「あえて言いましょう、このままでは帝国は確実に崩壊します!!」

 

「貴様!!陛下を愚弄するか!!」

 

セライナが飛び上がり、ダイアーに掴みかかろうとする

 

「落ち着け、セライナ将軍!!」

 

グレンがセライナをたしなめる

 

「ではどうしますか?、このままこの国・・・否、この大陸を滅亡させる

 片棒を担ぐのですか!?」

 

「御三方とて分かっているはずです、陛下はまるで人が変わってしまったと!」

 

 

「「「・・・・・」」」

 

3人は何も言わない、分かっているのだろう、ダイアーの言うことが

 

「このまま帝国が暴走を続けるのであれば・・・

 これ以上人々の命を失う事になれば・・・

 俺自身、皇帝に弓を引く事も辞さない!!

 そのせいで俺はたとえ後世の歴史家に

 愚か者だと笑われても人々を守るために、

 反逆者の汚名を喜んで受けましょう」

 

 

「貴様!!!」

セライナが再び掴みかかる

 

「なら貴方は民や兵の命をいたずらに奪うというのですか!!

 陛下のためなら彼らの命など塵芥に過ぎないというのですか!?」

 

激しく叫ぶようだが口調は丁寧なままである

が・・・

 

「えっ!?、何か言い返してみろよ!!!

 グラド帝国・魔将石・蛍石のセライナ!!!」

 

憤慨の感情が爆発したように

激しく問い詰める

 

「くっ!・・・・・」

 

何も言い返せない、言い返すことができない

正しい、この男の発言はとても正しい

 

長らく帝国に忠誠を尽くしてきたセライナ

だが、尽くしてきたが故に忠誠心との板挟みで

危うく揺れ続けている

「忠誠心」か「民・兵の命」かで揺れている

 

 

「セライナ将軍、私も同じだよ、心が激しく揺れている

 、それ故に今答えを出すことは出来ない」

 

「俺もだ、ダイアー将軍、今ひと時の猶予が欲しい」

 

「・・・解りました、今すぐ答えが出るとは思っていません」

 

「グレン将軍・セライナ将軍、今宵の事は無論他言無用ですぞ」

デュッセル将軍が念を押す

 

「わかっています」

 

「・・・・・・・」

 

セライナは何も答えない、ただ顔を伏せて黙っていた

 




・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

はっ!?
いや皆様、お久しぶりです作者の三崎です

最近は妙にやる気が出ずに放置してましたが
そろそろ更新しないとと思いました

今回はダイアーが3人を説得しこの戦争に改めて
不信感をもたせてみました

これがきっかけで作品がどういう風になるかは・・・
作者もわかりません、いきあたりばったりです

それでは失礼します


追伸
感想で指摘の受けた部分を編集いたしますた
こんな感じでどうでしょうか?

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