ファイアーエムブレム 聖魔の光石 外伝「金剛石は砕けない」   作:アップルトン中将

3 / 10
この主人公には大まかなゲームの歴史しか特典はありません
っーかろくに戦いも経験したことのない奴が
いきなり超人的な力を手に入れたって
戦いを恐れず敵に向かっていけるわきゃねーだろうがァァァァァ!!


第三話「勝てるわけがないし」

「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」

 

圧倒的だった・・・

俺は今、頭から血を流して片膝震わせながら

なんとか立っているような状態だ

 

「差が開きすぎて・・・悪態つく気にもなれねーよ・・・」

 

対して相手は余裕綽々といった風に構えており

ニヤニヤ笑いながらこちらを見据えている

 

 

「おいおい、そんなもんかよ、がっかりさせてくれるなよ」

 

 

「ちっ・・・ムカつくぜ・・・」

 

勝手に期待しといて勝手にがっかりしてんじゃねーよ

こちとらテメーの命すらアンタの前では風前の灯火なんだからよ

 

斬り下し、袈裟斬り、胴、何処を切りつけてもガードされる

武器の三すくみ・・・

 

斧は槍

槍は剣

剣は斧

 

そういう相性といったものがある

ジャンケンみたいに、絶対勝てないというわけではなく

極端な話、熟練した槍使いは未熟な剣士には負けることはまず無い

つまりは相性と練度のバランスなわけだが

今回ばかりは武器の練度と言う意味でも差が開いてる

 

つかそもそもなんでこいつらは俺達を狙ってきたんだ

根本的なそこがわからない

ダメもとで聞いてみるか

 

「つかよ・・・そもそもなんでアンタ等、俺達みたいな小さい傭兵団を狙ってきたわけ?

 初対面のアンタ等に狙われる理由なんて心当たり無いんだけど・・・」

 

 

「はっ!!俺に一撃入れる事ができたら教えてやるよ!!」

 

そう叫ぶとケセルダは剣を構えて俺に向かい、突撃してきた

 

「クソッタレ!!」

 

思いっきり振り下ろされた袈裟斬りを俺はなんとか斧で受け止める

 

 

  《ガキィィッン!!》

 

 

「くあっ!!・・・重てェッ!!」

 

なんとかガードは出来たが・・・

 

「はァっ!!」

 

俺の横っ腹にケセルダの蹴りが入る

 

「ぐふぉっ!!」

 

胃に入れてたものが逆流しそうな衝動を

なんとか無理やり押さえ込むが体制は崩される

 

「終わりだよ、お前はな!!」

 

そのまま俺の脳天にケセルダの剣が振り下ろされるのが分かる

迫り来る剣が遅く感じるのはやはり走馬灯という奴だろう

 

この刹那とも言うべき極々短い時間の中で俺は色々思い出していく

 

そして皮肉にも俺は、俺が初めて殺した人間と同じ死に方を

するとは、何とも皮肉ではないか

そう感じ、死の直前故の諦めなのか少し笑えてくる

 

あぁ、俺は何のためにこの世界に飛ばされたのか・・・

理由も知ることはなく、俺は死ぬのだろう

 

そう考えて、体の力を抜いた瞬間であった

 

 

「隊長ォォォォォォォォォォォ!!」

 

 

叫び声を上げたのは今まで俺の後ろに控えていた部下達だった

ソイツ等は俺の横を通り過ぎケセルダに突貫していく

 

 

「邪魔だぁぁぁ!!雑魚どもがぁぁぁ!!」

 

 

ケセルダの一撃で部下たちが弾き飛ばされる

 

「お前らぁぁ!?」

 

部下たちは直ぐに立ち上がりケセルダに武器を向ける

 

「隊長・・・アンタは俺たちみたいな世間からはみ出した俺たちを

拾ってくれたんだ・・・」

 

「そうさ、バカやって家追い出された俺を拾ってくれた」

 

「身寄りのない俺を自分の部隊に引き入れてくれた」

 

「腹空かせてブッ倒れてた俺に飯を分けてくれた」

 

「俺たちゃ・・・あの時、人間じゃなかった、人を信じず、自分だけしかしんじてなかった」

 

「だけど隊長は何時も俺たちに背中預けてくれてた・・・」

 

「そんなアンタを俺たちゃ・・・好きになっちまったんだよ・・・」

 

 

「そうかよ・・・だったら・・・何が何でも勝たないとなぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

そうだよ、俺の後ろにはこいつらが何時も居たんだ、こいつらが居たから

俺は戦っていたんだ

 

この世界に飛ばされて、身内の居ない俺には、こいつらが仲間であり家族だったんだ

だったら・・・

 

「だったらぁぁ!!俺はこいつらを絶対に守ォォォォる!!」

 

「いい覇気じゃねーかぁ、かかってこいやぁぁ!!」

 

 

「ぬぁっ!!」

 

 《ガキィッン!!》

 

「ヘアぁぁッ!!」

 

 《ゴキィッン!!》

 

「りゃぁぁぁ!!」

 

 《ガキッン!!》

 

力任せだが、今の俺には小手先の技なんて考える余裕は無い

ある意味ではあるが本来の斧の使い方

 

  【力任せに振り下ろす】

 

これにつきる

 

 《ギギギギギギギギッ!!》

 

斧と剣で鍔迫り合いをしながら俺はケセルダ睨みつける

 

絶対に・・・おれは絶対に負けない!!

 

「ぬァァァァァっ!!」

 

俺は剣を弾いた、そしてこれを狙っていた!!

 

「そこだァァァァァァ!!」

 

 《ゴキンッ!!》

 

ケセルダの剣を俺の斧が側面から一撃を入れる

そしてケセルダの剣は真っ二つに折れた

 

「よし!」

 

俺は勝利を確信した、だがその瞬間だった

 

 

「取り押さえろォォォォォ」

 

 

俺たちを囲う敵の兵隊の部隊長と思わしき男が

一同に俺達に迫る

 

 

「なっ・・・なんだとォ!!」

 

「隊長ォォォォォ!!」

 

敵に取り押さえられ、俺は頭を殴れれて

そのまま意識を手放した・・・




前書きであんなこと言ってますが
主人公チートもの、俺もよく見ます
別にディスってるわけじゃ無いデス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。