ばくおん!   作:グラン(団長)

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ドラムのコリアスさんはNileのジョージコリアスをモデルにしました。
マシンガンみたいな音出します。
バケモンです。


2話

「お疲れ様でーす」

 

「お疲れー、トシ君学校もあるのに頑張るねぇ」

 

「欲しい機材は尽きないっすからねぇ……」

 

「さすが、今度CD作るんでしょ?俺も欲しいからライブ決まったら教えてよ」

 

「あざっす、了解です」

 

 

学校終わりのバイトはキチィぜ。

まぁ、楽器屋だから暇なとき試奏とかさせてもらってるから楽しいんだけどね。

曲作る時間も欲しいからなぁ……、新しい曲はCHONみたいなのにしようと考えている。

ハードコアの曲だけだとお客さんも限られちゃうし、どうせならいろんなジャンルを手広くやりたい。

テクニックは問題ない、今までもハードコアだけじゃなく聴かせる曲もやってきたし、メンバーみなさんオールマイティーにどのジャンルでもやれるようになった。

河口さんにクリーンのアルペジオを弾くように頼んだときは大変だった……、歪みがないと体が疼くらしい。

 

 

「トシ君!お客さん来てるから!バンドの事考えるの一旦ストップ!」

 

「あ、すいません。じゃあ、ちょっと行ってきますわ」

 

 

危ない危ない、過去に思いを馳せるところだった。

というか若干馳せてた。

 

お客さんは、……あれは高校生かな?

四人の女子高生がギターを見ている。

本来店員として、うちのブランドのギターをおすすめするべきなんだが……、ありゃもうGibsonに心奪われてるな。

 

 

「いらっしゃいませぇ、ギターをお探しですか?」

 

「え、あ、はい。私、ギター初心者でギターを探しに来たんですけど……」

 

「なるほど、……初心者の方でしたら安めのギターで練習をするというのも手ではりますね」

 

「……そうですよねぇ」

 

「ですが、長く使うというのであれば最初から高いギターを買うのも私はいいと思いますよ。見た目で選ぶという方も多いですから」

 

「そうですよね!!!」

 

 

おぉ、ショボンってしたと思ったらいきなり元気になった。

よっぽどこのギターが気に入ったんだな。

……しかし、25万するぞこれ。

さすがに高校生には高いと思うんだが。

ん?なんか四人で集まって相談始めたな。

 

 

「おい、唯。本当にそのギターにするのか?25万だぞ?」

 

「でもね、りっちゃん。店員さんも言ってるよ?見た目で選ぶ方もいますって!」

 

「そうだよね、初めての楽器なんだし、気に入ったヤツがいいよね」

 

「そうか、……こうなったら、やはり値切るしかないか!」

 

「あ!それじゃあ私が値切ってみてもいいですか?私、やってみたいです!」

 

「おぉ!行ってくれるかムギ隊員!」

 

「任せてくださいりっちゃん隊長!」

 

 

どうやら相談が終わったらしい。

値切りかぁ、……正直一バイトの俺にはそこまで権限はないんだけどなぁ。

 

 

「あのぉ、……値切ってもいいですか?」

 

「……少々お待ち下さい」

 

 

よく見たらこの子社長の娘さんっぽいし、社員さんに丸投げしよ。

 

 

 

ーーーー

ーーー

ーー

 

 

 

「これくらいでいかがでしょうか?」

 

「5万円!?!?!?ムギ隊員、……お前いったい」

 

「実は、パパがここの社長なの」

 

 

どうやら後ろでは値切り交渉が捗ったらしい。

すいません社員さん、俺には社長令嬢を止めることはできなかったよ。

 

 

「……で、今教えたコードを順番に鳴らせばフレーズができますよ」

 

「えーと、これと、これと、これで……すごい!ギター弾けた!ねぇねぇ見て見てみんな!私ギター弾けるようになったよ!」

 

 

喜んでもらえたらしい、ずっと物欲しげに眺めていたので試奏をしてもらった。

GreenDayは簡単なパワーコードだけで弾けるから初心者にはやりやすいと思う。

 

 

「おぉ!やるな唯!」

 

「すごいわ唯ちゃん!」

 

「そのフレーズカッコいい、……なんの曲?」

 

「え、わかんない。店員さん、なんて曲ですか?」

 

「え、あーと、海外のバンドの曲ですよ」

 

 

ちなみにこの世界では、有名なプレイヤーやバンドはいるのだが、曲が若干変わっている。

著作権の関係かな?

前世の記憶で探してみたら微妙な違和感がありまくりで気持ち悪くなったのはいい思い出だ。

いや、よくはねぇか。

 

 

「それより唯、ムギにお礼言えよ~。なんとそのギター5万円で売ってくれるってよ」

 

「えぇ!?ほんと!?ムギちゃ~ん!!!ありがとぉ~!!!」

 

「うふふ、これで唯ちゃんも一緒にバンドできるわね」

 

 

おぉ、女子高生が抱き合ってる。

これはいい百合ですねぇ。

抱き合う前にギターを下ろしてくれと思わないでもないが、ほとんど購入決まったようなものなので野暮は言うまい。

こうしてまた新たなバンドマンの門出に立ち合えたのは嬉しいことである。

 

というか今原作始まったぐらいのとこだったんか……。

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

「お買い上げありがとうございました、またなにかギターのことで質問があるようでしたらいつでもいらしてください」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

 

元気がよろしい。

あと後ろのカチューシャしてる子、頼むから社長の娘さん使ってドラムセット安く買うとか怖いこと言わないで。

いいぞ真面目そうな子、まとも枠っぽい、頼むからカチューシャの子を押さえといてくれ。

これ以上あれやられると経営難不可避だからね。

 

 

「「「「ありがとうございましたー」」」」

 

「またお越し下さい」

 

 

先輩がぐったりしている。

 

 

「どうしたんですか先輩?」

 

「……店長に怒られるかなぁ」

 

「……そんときゃ俺も一緒ですよ」

 

 

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

 

 

 

「すいませーん」

 

「あぁ、いらっしゃいませ。本日はどんなご用ですか?」

 

「この前教えてもらったコードは弾けるようになったんですけど、他が全然わからなくて。……オススメの本とかありますか?」

 

「でしたら、こちらの猿でもわかるシリーズが個人的にはオススメですね。題名通りに初心者の方でも分かりやすいですし、簡単で有名な曲の楽譜も載っているので飽きずに練習できると思いますよ」

 

「じゃあそれを買います!」

 

 

まさかの即決。

ギター弾きたくて仕方ないんだろうなぁ。

わかる、わかるよ、my new gearって気持ち。

 

 

「うちでは楽器教室もやってますから、もし興味があったらぜひ。マンツーマンで教えてもらえますし、体験教室もありますから」

 

「楽器教室!いいなぁ!私も……」

 

 

突然なにかを思い出したように固まってしまった。

新たな顧客を確保したと思ったのだが。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「……テストが、あります」

 

「なるほど、……でしたらテストが終わったらまた言っていただければ、体験教室できるよう手配しますよ」

 

「本当ですか!?」

 

「はい、一応お名前をうかがってもよろしいですか?」

 

「平沢唯っていいます!」

 

「平沢唯さん、……はい、ありがとうございます。では、テストが終わりましたまたいらしてください」

 

「ありがとうござます!それじゃあまた来ますね!」

 

「お待ちしています、テスト頑張ってくださいね」

 

 

原作主人公は走って去って行った、さすが主人公だけあってエネルギーが違うな。

精神年齢40近くいってる内面おっさんとはレベルが違うぜ。

 

 

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

 

 

「……追試になってしまったので、まだテスト勉強が終わりません」

 

「……でしたら追試が終わった頃に体験教室することにしましょうか。……あの、追試頑張ってくださいね」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

なんていうか、リビングデッドって感じだったなぁ。

 

 

 

 

 

 




今回のオススメバンドは、deringer escape plan です。
カオティックハードコアバンドです。
流血します。
ダイブなんてしません、観客の上を走ります。
ベースの原さんの動きのイメージはこのバンドです。

基本的にどのライブ動画でもイカれてます。
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