『ベース 原』で検索かけたら一番上に出てくる人で間違いないと思います。
「ちょっと聞いてよトシ~、私軽音部の顧問になっちゃったんだけど~」
「はいはい、よかったですね」
「よくないわよ!顧問っていろいろ大変なんだからね~、部活で休みもなくなるし~、いろいろ手続きもあるし~」
「はいはい、大変大変」
「ちょっと~、ちゃんと聞いてるの~?」
「はいはい、聞いてる聞いてる」
「聞いてない~」
酔っぱらいのダル絡みは犯罪だと思う、いやマジで。
どうやら姉さんが軽音部の顧問になったらしい。
正直やっとかと思わなくもないが、まぁアニメと違って生活してるから長く感じるのはしょうがないだろう。
「つーかわざわざ愚痴りに来たのかよ……明日も学校だろ?」
「いいじゃない姉弟なんだから、着替えも置いてあるんだし。それにあんたの家のが学校に近いしね」
「まぁ、別にいいけどよ。……俺これからRecしに行くから適当に寝といて」
「高校生のくせに夜遊びとはいい度胸ね、どんどんやれ」
「おいそれでいいのか教師」
「いいわよ別に、紀美もいるし、コリアスさんも原さんもいい人達だしね。あ~、私もまたバンドやりたいな~」
「やりゃいいじゃん」
「ダメよ~、これでも学校では優しくて美人な学校中の憧れさわ子先生なんだから」
「はいはい、ワロスワロス。そんじゃ行ってきます」
「あんた覚えてなさいよ~。……気をつけてね、行ってらっしゃい」
さてと、そんじゃ記念すべき発Recだし、気合い入れて行きますか。
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「……すいません、今のところもう一回録っていいですか?若干音程が気になったんで」
「いいわよー、それじゃ2小節前からいくわね」
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「クソ!すまん、気に入らねぇから今のところもっぺん頼む」
「はい~」
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「すいません、ちょっとシールド外れてしまったんでもう一度お願いしますね」
「あの、原さん?Recだから別に動かなくても、……いや、なんでもないわ。それじゃいくわね」
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「なんか今のところ変じゃなかった?」
「特に変には感じなかったけど……」
「いや、気になるからもう一回弾くわ」
「……オッケー」
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「なんとか終わりましたね……」
「こうなるだろうとは思ってたけど、実際やってみると疲れるわね……」
現在深夜3時、8時頃から初めてRecに6時間、簡単なmix作業で1時間。
川上さんが死にかけてる、今度お礼になんか持ってこよう。
「いやぁ、久しぶりのRecは楽しいぜ!なかなかいい感じになったんじゃねぇか?」
「そうだね、これならみんな納得してくれるんじゃないかな」
「まぁもうちょっと詰めたい所もあったけど、これ以上やったらねぇ……」
川上さんが河口さんのセリフで一瞬ビクッてなった。
さすがに俺もこれ以上は勘弁して欲しい、明日の学校が厳しくなりそうだ。
しかし、5曲入りのミニアルバムをこの時間でできたのはメンバーのテクニックがあってこそだ。
「これなら次のライブの時には物販に並べられますね」
「CDのデザインはトシの持ってきたのでいいだろうし、俺のツテでプレスはしておく」
「さすが社長、頼りになる」
「ハッハッハ!任せておけ!」
正直本当に助かる。
業者に頼むにしてもやり取りが大変だから、それがないだけでもだいぶ楽になる。
さぁ、あとはライブでどれだけ捌けるかだ。
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「よろしくお願いします!」
「はい、よろしくね。まずは自己紹介からしようか、俺は山中兎心。トシって呼ばれてる」
「トシさんですね!平沢唯っていいます!唯って呼んでください」
「唯ちゃんね、よろしく」
さて、今日は唯ちゃんの体験教室当日である。
まぁ、講師は俺なんですけどね。
バイトのはずなんだが、ライブを見に来てくれた店長が「you、ギター弾けるやん」って言ってそのまま講師になってしまった。
「ジーーー」
「えっと、なにかな?」
唯ちゃんがすごい見てくる。
「トシさんって、さわちゃん先生の弟さんですか?」
「あ、バレた?後で言ってビックリさせようと思ったんだけど」
「やっぱり!なんとなく似てるなぁーって」
「軽音部のことは姉さんから聞いてるよ、唯ちゃんのことも初心者なのに頑張ってるって」
「えーー、照れるなぁ~」
まぁ、但し書きで「あれで勉強も頑張ってくれれば」ってつくんだけどね。
「とりあえず時間ももったいないし、練習を始めようか」
「はい!」
「まずは手のストレッチから始めよう」
「ストレッチ?ギターは弾かないんですか?」
「ストレッチをしておくと指が動きやすくなるからね、練習の前にやっておくといいよ。こうやって指を順番に開いて、閉じてを繰り返していく」
「なるほど!よーし!……あれ、こ、この!む、難しぃ~」
「最初は誰でもそうだよ、ゆっくり順番にやっていこう」
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「さて、それじゃあギターを弾こうと思うんだけど……、唯ちゃんチューナーは?」
「ちゅーなー?ってなんですか?」
「チューナーっていうのはギターの音程を合わせるのに使うやつなんだけど……、え、今までどうやってチューニングしてたの?」
「えっと、弾いてみて違うなぁって思ったら、こうやって……、はい!」
「……あー、絶対音感持ちか。おけ、大丈夫」
「ん?」
そういや絶対音感持ちって原作でも言ってたわ。
チートやなぁ、いいなぁ。
「とりあえず簡単なコードから弾いていこうか」
「はい!あ、この前の曲弾きたいです!」
「オッケー、あれはね……」
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「ありがとうございました!」
「いや、まさか1曲完璧に弾けるようになるとは……。初心者とは思えないね、唯ちゃん才能あるから頑張ってね」
「はい!頑張ります!」
原作主人公はさすがだったよ。
軽音部はみんな顔面偏差値も高いし、出るとこ出たらサイサイみたいに売れそうだよなぁ。
「……あのぉ、すいません」
「トシさん!お客さんだよ!」
「え、あぁ、ありがと。……君は」
そこには、この前ライブに来てくれていた女の子、中野梓ちゃんがいた。
あれ?俺ここでバイトしてるって言ったっけか?
「あの、この前ギターの河口さんに偶然お会いして、そしたら山中さんがこのお店でギター講師をしているとお聞きしたので、教えてもらいたいなと思って……」
「あー、河口さんか。うん、全然大丈夫だよ、ちょうど今唯ちゃんに体験教室してたとこだから」
「私平沢唯!よろしくね!あなたもギター弾くの?」
「あ、はい。中野梓と言います、よろしくお願いします。ギターはまだまだなので山中さんに教えていただこうと」
「じゃあ、あずにゃんだね!」
「あ、あずにゃん?」
唯ちゃんのコミュ力は見習うべきものがあるよね。
俺じゃあ初対面の人にはこんな絡みはできない。
「えー!?トシさんバンドもしてるの!?」
「え、あ、うん」
「山中さんのやってる『invidia』ってバンドは、この辺りじゃ知らない人はいないぐらい有名なバンドなんですよ!」
「えーいいなぁ、私も見てみたいなぁ」
「あー、よかったらCDもってく?サンプルで何枚かあるからあげるよ。はい、中野さんも」
「え、いいんですか!?」
「うん、今度レコ発ライブするからぜひ見に来てね」
「行きます!絶対行きます!」
「あ、ずるい!私も行く!」
お客さんが増えるのはいいことです。
どうやら二人は意気投合したらしく、連絡先を交換している。
今度のライブに一緒に来てくれるらしい。
「それじゃあ私は帰るね、トシさんもありがとね!私ギター教室やることにするよ!」
「毎度ありがとうございます、気をつけてね帰ってね」
「CDありがとねー!みんなにも聴かせてあげるから!あずにゃんもまたね!ライブ楽しみにしてるからー!」
元気やなぁ、あんなに走って転ばないといいけど。
「元気な人ですね……」
ですよね。
「それで、どうする?俺はこの後時間あるから、中野さんがよければ体験教室できるけど」
「いいんですか!?」
「いいよ、こちらとしてもお客さんが増えるのはありがたいからね」
「それじゃあぜひ!」
ありがてぇ、ギター講師は歩合制でお客さん増えれば増えるほどお賃金が上がるからなぁ。
……というか若干原作崩壊させた気がしなくもないけど、気のせいだよね?
今回のオススメバンドはCHONです。
今までのハードコアから一転して、インストバンドです。
ゲームミュージックみたいで聴きやすいと思います。
でもバカテクです。
作業中とかに聴くと捗ります。
でもバカテクです。
ライブ動画でCD音源ほぼそのまま弾きます。
バカテクです。
バカです。