ばくおん!   作:グラン(団長)

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あずにゃんと

にゃんにゃんしたいんだなぁ

人間だもの

みつを


5話

「唯ちゃん達の教室はここかな?」

 

「パンフレットだとここですね、……すごいしゃがれ声が聞こえてくるんですけど」

 

「……あぁ、じゃあ間違いないわ」

 

 

今日は桜ヶ丘の学祭にお邪魔している。

唯ちゃんにお誘いを受け、梓ちゃんと一緒に唯ちゃんの教室を探してたのだが……。

 

 

「い゛ら゛っしゃーい゛、あ゛!ドジざん゛!あ゛ずに゛ゃん゛!」

 

「……うちのバカ姉がごめんねホントに、ホントに」

 

「い゛い゛んだよ!頼んだのは私だから!そ゛れより焼き゛そばどうだい゛!サービスす゛るよぉ!」

 

「それじゃあ2つお願いします」

 

「ま゛い゛どぉ!!!」

 

 

ギターボーカルの特訓と称して、姉さんが唯ちゃんを鍛えた結果、ご覧のように当日に喉を潰してしまったらしい。

マジでなにやってんだあの教師。

 

 

「は゛い゛!焼き゛そばお゛待ち!ラ゛イブも゛見て゛い゛って゛ねー!」

 

「ありがと、楽しみにしてるよ」

 

「私も唯さん達のライブ楽しみです!」

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

「お!お二人さんデートかい?お化け屋敷いかがですかー!」

 

「で、デートじゃないです!!!なに言ってるんですか律さん!!!」

 

 

さすがに高校三年が中学三年とデートしてたら捕まらないにしろよくないでしょう。

……真っ赤になって否定する梓ちゃんが見れたからグッジョブ律ちゃん。

 

 

「中でムギがお化け役やってるからよかったら見てってやってよ、梓ちゃんにはちょっと刺激が強いかもしれないけどね~」

 

「お!お化けなんか怖くないです!やってやるです!行きましょうトシさん!」

 

 

煽りスキルたけぇな律ちゃん。

てか煽り耐性低いな梓ちゃん。

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

「うらめしや~」

 

「お、ムギちゃん。お疲れ様、ライブ楽しみにしてるね」

 

「あら?トシさんに梓ちゃん、いらっしゃ~い」

 

「ムギさん、そんなお化けっぽい演技しながら挨拶しないでも」

 

「怖くなかったかしら?残念……」

 

 

ショボンとしてしまった。

 

 

「あれ、トシさんに梓ちゃんと……ムギ?」

 

 

あら、澪ちゃんどうしてお化け屋敷の中にいるんだ?

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

とりあえず固まっていても邪魔になるので、お化け屋敷を後にして軽音部の部室で話を聞いた。

どうやらライブ本番前の練習をしたくてメンバーを探していたが、みんなクラスが忙しく練習できないらしい。

わかる、本番前って緊張するよね。

 

 

「まぁ、あんまり緊張しすぎても演奏に支障がでるかもしれないからね。俺はライブ前には好きなバンドの曲とか聴いてリラックスするようにしてるよ」

 

「好きなバンド……」

 

「澪さんはどんなバンドが好きなんですか?」

 

 

梓ちゃんの質問に、澪ちゃんは少し恥ずかしそうにしながらこちらをチラチラ見て。

 

 

「……最近はずっと『invidia』ばっかり聴いてる」

 

 

あら嬉しい。

 

 

「それは嬉しいなぁ、……でもリラックスできる感じじゃないね」

 

 

ハードコアだからなぁ、さすがになぁ。

……あ、そーだ。

 

 

「それじゃあせっかく3人もいるんだからセッションでもする?最近梓ちゃんと作ってる曲があるから、よかったら澪ちゃんがベース乗せてみてよ」

 

「あ!それいいですね!ぜひやりたいです!」

 

「えぇ!?私が!?そ、そんな、セッションなんてやったことないし……」

 

「大丈夫大丈夫、ある程度コードは考えてあるから。それに気が紛れてリラックスできると思うよ」

 

「……それじゃあ、ちょっとだけ」

 

 

よし、正直俺がやりたいだけだけど、一旦ライブのことを忘れてみるのも一つの手だと思うし。

前に『invidia』でやったインスト曲は紆余曲折あってtoeっぽくなっちゃったから、梓ちゃんとchonっぽいの作ってた所なんだよね。

 

 

「それじゃあまずは……」

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

「……とりあえず形にはなったかな?」

 

「やっぱりすごいです澪さん!初めてだったんですけど合わせたのにこんなにピッタリなんて!」

 

「原さんに教わった練習の成果かな、でもトシさんはもちろんだけど梓もそんな難しいフレーズが弾けるなんて。今から一緒にバンドをやるのが楽しみだよ」

 

 

楽しんでもらえたようでなによりだ。

時間も調度いいだろう、部室の外に気配がするし。

 

 

「こらぁーー!!澪ーー!!私達じゃなくてその二人とライブする気かぁ!カッコいいことしやがってぇ!私達も混ぜろー!!!」

 

「ずる゛い゛よ澪ち゛ゃん!!!私達と゛は遊びだったの゛!」

 

「綺麗な音楽だったわぁ、聞き入っちゃった……」

 

 

思いの外好評価で嬉しい。

……本格的にバンドでやってみるのもありだな。

 

 

「それじゃあメンバーもそろったみたいだし、俺達はおいとましようかな。ライブ楽しみにしてるよ」

 

「そうですね。せっかくですからライブでみなさんの演奏を聴きたいですし」

 

「え゛~二人と゛もも゛う行っち゛ゃうの゛~?」

 

「そうだそうだ!澪だけズルいぞー!」

 

「それじゃあまた今度機会があったらみんなでセッションしてみようか、今日はひとまずライブに集中しなきゃだからね」

 

 

機会があったら、便利な言葉だぜ。

とりあえず澪ちゃんの緊張をほぐすというミッションは達成されたのでおいとましよう。

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

講堂の中は人でいっぱいだった。

この人数の前でライブするとかうらやましいな。

ライブハウスはライブハウスのよさがあるけど、こういう広いステージも違った良さがある。

聴かせるインスト曲ならこっちの方が映えるかもしれないな。

 

 

「すごい人です……」

 

「学祭とはいえこの人数の前でライブするのは緊張しそうだね。リラックスしてるといいけど」

 

 

言ってるうちに軽音部達がステージに出揃った。

見た感じ緊張は……、してるなありゃ。

まぁ、演奏に支障が出るレベルではなさそうか。

横を見ると、梓ちゃんがキラキラした目でステージを見ている。

 

 

「梓ちゃんもこういう所でライブしたくなった?」

 

「はい、それにみなさんのバンド見るの初めてなので楽しみです!」

 

「そだね、ギターは唯ちゃんに聴かせてもらった……っていうか教えたから知ってるけど、ちゃんとした演奏は俺も初めて聴くから楽しみだ」

 

 

お、どうやら演奏が始まるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のオススメバンドはATTILAです。
ファック!ビッチ!サックマイコック!
基本的にこんな感じです。
悪いバンドです、以上。

pizzaという曲が最高です。
ファッキンパイナッポー!!!ヴォォォォォ!!!っいうブレイクダウンが最高にアホです。
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