やはり転生オリ主の青春ラブコメもまちがっている。(リメイク) 作:ヒラメもち
結局、『シンジツ』を都合よく求めていただけなのかもしれない。空虚な青春を送ることがとても怖かった。
愛想を尽かされることが、今は怖い。
本当に自分は相応しいのかと悩む。
好きって自覚してから、どんどん知らなかったところを好きになる。
だから、となりを歩く自信がなくなっていく。
愛想を尽かされる原因をネットで調べる。
そうして、自覚してまちがう。
ぬいぐるみを抱えたまま、
フカフカのベッドにドサッと沈み込む。
息抜きに、スマホで読書を始めた。
自由に書き進められた、なろう小説や二次創作。
オススメし合うこともあるし、作品について会話することもよくある。
転生した高校生の青春ラブコメ。
やっぱり幸せだけ描いた物語が好きだ。
今夜もまた、1つの作品を読み終わる。
今までいろんな物語を読んできた。
あまり文学作品は好きじゃない。
『人間失格』なんて、タイトルだけで読むのを避けた。
『走れメロス』は、大団円で終わってよかったって思っただけだ。
時にはシリアスになってもいい。
でもやっぱり、純愛ものやハッピーエンドがいい。
つらい境遇の登場人物が幸せになってくれることは一番嬉しい。この前行った『Fa○e/』の映画はずっと手を繋いで見ていた。
王道的なお話が好き。
ご都合主義的なストーリーが好きだ。
都合よく奇跡が起きてもいいと思う。
褒めてもらえて嬉しかった。
いいところを見てもらえるように頑張ってきた。
うわべだけで近づいてこられることが辛いことに気づいた。
理想を求めて、現実を知った。
だから、ますます理想を知ろうとした。
幸せだけ描いた物語を読み漁った。
運命の人に寄り添ってほしい、そう思うようになった。
『本物』が欲しくなった。
ようやく会えた運命の人。
ハッピーエンドをくれるって期待してしまう。
期待して待ってしまっていて、立ち止まっている。
もっと自分が変わらないといけないのに。
部屋の電気を消す。
月や星は優しく照らしてくれていた。
枕に顔をうずめる。
胸が『イタむ』。
未来がわからないことが怖い。
本当に、となりにいていいのかわからない。
―――ずっと臆病者
いろいろなことをしてきたけど、そういう内面的な努力はしてこなかった気がする。
出会えたことは奇跡。
だからなんとかなるから。
ちゃんと進もう。
大丈夫、そう自分に言い聞かせる。
明日の朝に会えることを嬉しく思えばいい。
ほら、リズムのいい、心臓の鼓動が心地いい。
傷つけられることも傷つけることもしてきた。
傷つく覚悟はできた。
シンジツ ⇒真実・信実
イタむ ⇒傷む・痛む