ブリタニア帝国記 If編   作:ADONIS+

10 / 28
その二(シドゥリ暦2031年)

 私、アズライト・ジュエルは転生者である。いきなり、そう書くとアレな人に見えるが本当だ。ネットの二次小説とかでお馴染みテンプレな神様転生というヤツです。相手は神様ではなくて死神でしたが、それはどうでもいいでしょう。

 転生したい世界と特典を三つ選ぶように言われたので、最近ハマっていた『機動戦艦ナデシコ』の世界を転生先に希望した。その結果、転生した場所はネルガルの非合法研究所で、マシンチャイルドの女の子になっていた。どうやらナデシコの世界で役に立つと思って選んだ『IFS強化体質』の特典が原因らしいです。

 

 おかげでブラック企業なんて目じゃないモルモット生活。それでも私はまだマシだったようで比較的問題なく育てました。人間扱いされなかったけどね。

 

 オモイカネ級スーパーコンピューターのオペレーターとして、訓練の日々を過ごす内に原作が始まり、私はナデシコ級三番艦カキツバタのオペレーターに就任したわけですが、原作通りカキツバタはあっさりと轟沈してしまいました。弱いというか不幸艦かな?

 

 幸い私の相棒であるスサノオ(オモイカネ級スーパーコンピューター)は無事でしたし、私的には問題はないでしょう。

 その後、この世界から撤退して三千世界監察軍に参加することにした。原作TV版も終わったことだし、異世界というもの興味深いよ。

 そんなわけで現在監察軍の技術部で活動中ですね。何故技術部かというと、転生特典に『下位世界に存在する地球外知的生命体が知っている可能性があるあらゆる知識』という知能チートを加えたからです。

 

 実は既に『アカシックレコード』や『下位世界に存在する人間が知る可能性のあるあらゆる知識』を求めていたトリッパーがいて、他人とまったく同じでは面白くないので、誰も選んでいないチートにしたわけです。

 

 このチート能力はファンタジー世界ではエルフやドワーフなどの亜人の知識が、SF世界では宇宙人の知識が含まれていた。例を挙げると『マクロスF』のプロトカルチャー、『機動戦艦ナデシコ』の古代火星人、『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』のオールドタイマー、『To LOVEる -とらぶる-』のデビルーク星人などというトンデモなさ。

 

 要するに人間(ホモ・サピオンス)を除く知的生命体の知識を全て持っているワケで、天才として重宝されていますが、今回は変わった仕事が回ってきました。

 そもそもの始まりは、ベヅァー戦争後に集めたトリッパー達が日本に興味を示した事でした。トリッパーは現世こそ様々な異世界で転生したり憑依したりしていますが、元日本人です。それゆえ、かつての地球に未練を残している者も多い。漫画とかアニメとかね。

 

 しかし、上位世界に帰還することはできないし、そもそもあちらでは死亡したことになっているから戸籍もないんだから、帰還してもまともな生活は難しいという問題もある。その為、妥協として上位世界に極めてよく似た世界の日本国に観光したいという要望が出ていた。

 

 これにブリタニア帝国皇帝シドゥリが賛成したことから一気に事態が動いた。日本との接触計画が進められ、結果として『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』の日本が選ばれた。

 

 これはいきなり異世界から来たと主張しても誰も信じて貰えないという問題を解決するためには、異世界への門が広く認識されている日本でないといけないという理由からだ。

 

 接触時期は大震災の後に決まり、その担当者は私になった。これは私が今回の支持者の一人であるというのもあるが、自衛できる者で日本と交渉ができる人材となると監察軍でもそう多くいないからだ。武装隊ならば自衛には十分であるが、あいつ等は脳筋というか、なんでもチート能力で解決しようとする傾向があるから国家との交渉には向いていない。

 

 しかし、他の者にしても襲撃される危険があるので自衛能力は必要である。

『アズライト、自衛隊がゲート周辺に展開したよ』

 

 私が魔改造したカキツバタを管制しているスサノオが時間を教えてくれた。

 

「そうですか。意外と早かったですね」

 

 日本にゲートを展開して、まだ三時間と経っていないが、今回の計画は、中継地点にしている異世界の惑星イズモと日本と地方の田舎町を繋ぐ馬鹿でかいゲートを展開する事にしていた。当然ながら、この大規模ゲートなら思いっきり目立つので、現地の日本人がすぐに気がついたのだろう。

「では行きますか」

 

 私は惑星イズモの高度1000mに待機しているカキツバタからパラシュートも無しに飛び降りた。

 

 通常ならばただの自殺行為だ。しかし、私は背中から三対の白い翼を展開して空を飛んだ。これは私の三つ目のチート能力『未元物質(ダークマター)』だ。

 

 これは『とある魔術の禁書目録』の垣根帝督の能力で、自衛能力もさることながら研究対象としても非常に興味深い物だった。特に私の未元物質は佐天令子の絶対能力を観測したことから進化している。

 

 アズライトはこの未元物質を用いて空を飛びながら一気にゲートを潜り抜けた。




解説

■アズライト・ジュエル
・年齢:42歳(外見年齢10歳。ゴッド・ブレス(BLACK CAT)を打ち込んだ事により不完全であるが擬似的な不老不死になっている。)
・容姿:青い髪を腰の辺りまで伸ばしている。金色の瞳、白い肌、身長131㎝、体重25㎏
・出自:『機動戦艦ナデシコ』で、ネルガルの秘密研究所出身のマシンチャイルドとしてTS転生した。その出生から家族はいない。
・性格:前世がオタク青年であった事からオタク文化をこよなく愛している。また重度のロリコンであったので、現世では自らが理想的な永遠の美少女になる事を目指している。

◇転生特典
1.IFS強化体質(機動戦艦ナデシコ)
2.下位世界に存在する地球外知的生命体が知る可能性があるあらゆる知識
3.未元物質(とある科学の超電磁砲)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。