ブリタニア帝国記 If編   作:ADONIS+

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舞台裏

 第97管理外世界、現地惑星名『地球』といわれる世界。その世界は、新暦60年にブリタニアという異世界と極秘裏に接触した。彼等との接触で、次元世界の情勢を知った地球各国は、時空管理局を警戒するようになった。

 

 管理局は魔法という先天的な才能に依存しきっており、それ以外の力を排除していた。魔導師を優遇した選民思想の集団。おまけにやたらとあちこちの異世界に自分たちの法を勝手に行使する。地球から見れば、タチが悪いにもほどがあった。

 

 すでにギル・グレアムが地球の情報を管理局に提供しているという状況も、それを後押しした。国や国連の許可もなしに無断で地球外文明の巨大組織に所属して、地球の情報を流す。これは裏切り行為にしか見えない。

 

 更に65年にロストロギア『ジェエルシード』がばらまかれる事件では、海鳴市で動物病院が壊れたり、街に大被害が起きたりしていたにも関わらず、管理局は地球には一切話を通さなかった。

 

 次の闇の書事件ではもっと酷く、地球にアルカンシェルを打ち込まれかけたのだ。最終的にはアルカンシェルは大気圏外に打ち込まれた訳であるが、人工衛星に甚大な被害を受ける事になった。これらの被害は凄まじく各国は莫大な被害を受けた。

 

 しかも、それが管理局高官の不正行為が原因だった(ギル・グレアムの闇の書の隠蔽やリンカーコア蒐集の支援など)。それにも関わらず不問にされた挙げ句、やはり地球には一切話を通さなかった。

 

 この二つの事件は何れも地球を滅ぼしかねない事件だ。そして地球側にかなりの被害が出ているにも関わらず何も言わない。これで国連がキレた。

 

 ブリタニア帝国の支援を受けて、異世界の驚異に対抗する為に力を付けることにしたのだ。帝国と同盟を結び、様々な支援を受けて、魔法技術や先進的な科学技術を手に入れる国連。

 

 ここで、グレアム以外にも管理局に協力する裏切り者が出てきたので、国連と地球各国は管理局に情報が漏れないように情報管理に気を付けるようになった。そして帝国の支援で次元航行用の実験艦を建造するまでになった。

 

 ちなみに帝国がここまで地球に支援をしていたのは、地球という友好国を作りたかったという理由があった。当時の帝国は、建国500年を超えて国家としては安定してきたのだが、長年の鎖国体制で些か停滞気味だったのだ。そこでそういう空気を払拭するために他の世界との接触を考えていた。要は国家に新しい刺激を与えるためという訳である。別の文明、文化というのはいい刺激になる。

 

 更に帝国にはない様々なノウハウなどを地球から手に入れようと思っていたのだ。これらの取引は比較的上手くいった。その理由として地球側の方がうま味のある話だったからだ。

 

 戦力も整っており、最早次元世界の他勢力の干渉を恐れる必要はない。管理局と接触する事になっても始末すればいいだけのことであった。長年に渡り力を蓄えた帝国の次元世界進出を阻む者は最早存在しなかった。

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