繰り返す世界の狭間で 不定期連載   作:Raw

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このSSでの見滝原と風見野の位置関係

             北

               風見野
   西        見滝原          東
        海~~~~~~~~~~~~~

             南



EX001 漂着

 世界の非在化を止めるために機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)を焼き払った後、その崩壊による圧倒的な魔力の衝撃で一瞬だが操緒とのリンクが切れた。世界の外側に放り出されてしまった僕の意識は、体を包み込むペルセフォネと暴走を始める黑鐵を知覚したところで途切れた。

 

 (V)o¥o(V)

 

 また失敗した。舞台装置の魔女(ワルプルギスの夜)との戦いは、変わり映えを見せなかった。マミはさやかの魔女化で自殺、人魚の魔女(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)と杏子の心中は防げたが、舞台装置の魔女(ワルプルギスの夜)との戦闘中にQB(インキュベーター)に連れ出されたまどかが使い魔に殺された。

 

 「QB(インキュベーター)っ!!あなたはどれだけ私の邪魔をすれば気が済むのっ!!」

 

 三つ編みをほどきながらつぶやく。鏡に映った顔は怒りに満ちていた。

 

 (V)o¥o(V)

 

 真っ白な世界の中を一人、ゆらゆらと漂っている。

 

「なんだ、ここ?」

 

 訳のわからない世界に戸惑い、何が起きたか考えようとした途端、なにかぬらぬらとしたものが顔を舐めた。

 

「って、うわっ」

 

 体を起こす。目の前にペルセフォネがいた。

 

「きゅるっ」

「ありがとう。お前が起こしてくれたんだな」

 

 見回すと、どこかの学校の屋上のようだった。背後の影に、黑鐵が沈んでいくのを見つつ、考えをまとめる。

 

「とりあえず、洛高に戻ってみんなに報告しないとな」

 

 携帯を取り出し、その電源がつかないことに気付いた。

 

「不幸だ…」

「ところでトモ、ここどこ?」

 

 携帯をしまうのと、さすがに疲れたらしいペルセフォネが魔方陣に飛び込んでいくのと、操緒とのリンクが再起動するのはほぼ同時だった。

 

「どこって、どこだ?」

 

 見渡す限り、見たことのない街並みが広がっている。少なくとも洛高周辺でないことは確かだ。

 

「あんなビル見たことないぞ。ここ、どこだ?」

「えっと、大丈夫、トモには操緒がついてる、よ?」

 

 果てしなく不安だ。いつも自信満々に言っている操緒の口癖が自信なさげなのが特に。

 

 ( ..)φφ(..)

 

 どうやら高校らしい学校の屋上からの脱出には成功した。屋内への扉にかかっていた鍵はポケットの中に入っていた自作のピッキングツールで開錠した。一巡目の世界で使った後、制服に入れっぱなしになっていて助かった。腕時計の時間を無人の教室の時計で合わせた後、玄関から外へ出た。校庭で活動する部活動と、ブラスバンドの音から、今が休日らしいことはわかった。

 

「どうするの、トモ?」

「どうするって、とりあえずここがどこか調べないと」

 

 校門の門柱に掲げられた校名のプレートには知らない私立高校の名前が刻まれていた。操緒と二人、ため息をつく。とりあえず、中心街らしいビル群の方へ足を向けた。

 

 ( ..)φφ(..)

 

 ビル群への道程の途中で操緒が声を上げる。

 

「あーっ、トモっ、こんなところまで来なくてもあの学校の生徒会にここがどこか聞いて学生連盟に報告してもらえばよかったんじゃない?」

「今頃言うなよ。もうあの学校の方が遠いよ」

 

 そんなことを話しているうちに、ビル群の中に入った。アスファルトが市松柄のタイルに変わる。

 

「トモ、あれっ」

 

 操緒が指差した方向に、iのマークをつけた看板が立っていた。どうやらこの街の地図らしい。

 

「見滝原市…?知ってるか、操緒」

「ん~、知らないかな」

 

 地図に記された現在地と駅の位置関係を確認すると、駅はビル街の反対側にあった。

 




まどかマギガの小説を読んでいて書きたくなった。

完全に見切り発車の上に掛け持ちなので更新速度は遅いかも

 11/11 操緒がすべて操になっていたのを修正
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