繰り返す世界の狭間で 不定期連載   作:Raw

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とんでもなく遅くなりました

覚えている人がいるかどうか……

とりあえず投下します。


EX003 戦闘

 身構えつつ、扉を開ける。天井の高いホールのような空間に、西洋風の墓地が再現されている。中央に立っている小屋の扉があき、殺人人形(ヴィジェット)もどきが姿を現した。

 

「またかっ、操緒、どこにデカいのがいるっていうんだよっ」

 

 空中で呆けたように漂っていた操緒に叫びつつ、ペルセフォネにもう一度跨りなおす。襲い掛かってくる殺人人形(ヴィジェット)もどきを、ペルセフォネが飛び上がって避ける。ぞっとするような浮遊感からくる恐怖を抑え込みつつ、なおも殺人人形(ヴィジェット)もどきを吐き出し続ける小屋に向かってペルセフォネの炎をぶつける。

 

「ふあっ、トモ、ここどこ?どうなってんの?」

「何言ってるんだよ、ここに連れてきたのは操緒だろっ?」

「ん~、そうだっけ?」

 

 操緒が要領を得ない顔をしているが、殺人人形(ヴィジェット)もどきの出現は小屋が崩壊したところで止まった。地上に殺人人形(ヴィジェット)もどきがいないことを確認してペルセフォネを着地させる。

 

「このわけのわからない空間から出れないって話をしてた時に、デカいのがいるって勝手に飛んでったんだよ。覚えてないの?」

「覚えてないかも」

 

 ふと、土琵湖の湖底に沈んでいた機巧魔神(アスラ・マキーナ)の腕を発見した時のことを思い出す。あのときの操緒は今回と同じ感じだった。

 

「そろそろここから出たいな。操緒、ちょっと調べてきてくれないか?」

「え~、またあの殺人人形(ヴィジェット)もどきが出てきたらどうすんのよ」

「どうするもこうするも、すり抜けて終わりだろ?」

 

 操緒はふよふよと壁へと近づいて行くと、そのままパントマイムを始めた。

 

「なにやってるんだよ」

「なんか無理っぽいよ。ここの壁すり抜けらんない」

「はぁ?」

 

 そういえば、入ってきた扉も消えている。操緒のすり抜けられない壁に囲まれた空間に僕たちは閉じ込められていた。

 

「黑鐵でぶち抜く?」

 

 操緒の提案に、首を振る。

 

「とりあえず、ほかに出れるところがないか探してみよう」

「ん、わかった」

 

 そういって振り向いた。目の前に壁があった。いや、これはカーテン?

 

「トモッ!!」

 

 操緒の声と共に横に吹っ飛ばされる。とっさに受け身が取れたのは橘高道場での特訓の成果だろう。壁ごと殴りつけられたら死ぬところだった。目の前のカーテンの塊のようなはぐれ眷属(ロスト・チャイルド)には、危機を察知したペルセフォネが攻撃を加えているが、先ほどからの連戦でさすがに疲れが見えている。

 

「ごめん操緒、また、使うよ」

「いいよ、トモには操緒がついてるから」

「来い、黑鐵!」

 

 操緒の射影体が虚空に消える。足元から影が背後に広がり、黑鐵が姿を現す。

 

「闇より暗き深淵より出でし―其は科学の光が落とす影!」

 

 黑鐵とペルセフォネの間で魔力の循環増幅が行われ、ペルセフォネの熱で周囲の気温が上昇しだす。

 

「Дшшшшшшшшшшшшшшшшшшшшшшшшっ!!!」

 

 至近でペルセフォネの炎を浴び、はぐれ眷属(ロスト・チャイルド)が悲鳴を上げる。焦げ目の付いたカーテンがペルセフォネを弾き飛ばしたところに黑鐵の重力球を叩き込んだ。慟哭する魔神(クライング・アスラ)で増幅された重力球がはぐれ眷属(ロスト・チャイルド)を吹き飛ばした当たりで、左の手首から先が爛れているのが目に入った。

 それを知覚したとたんに激痛が走り、黑鐵の制御が甘くなる。そのまま暴走しようとする黑鐵をなんとか影に押し戻したところで、ペルセフォネがはぐれ眷属(ロスト・チャイルド)にとどめを刺した。

 

暗転




本当はこのまままどか側と接触させたかったけど、セリフが思いつかなかったんやっ!

↑遅れた云い訳ですスミマセン

そして読み返してみてものすごい薄い戦闘シーンに構成能力のなさを痛感しました。

そのうち加筆するかもしれません
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