このおかしな仲間に祝福を!   作:俊海

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次回からは恐らく一週間に一回程度の投稿になります。
むしろなんで今週こんなに書けたのかが疑問なくらいですので……。


この素晴らしい魔剣に祝福を!

「この卑怯者! 卑怯者卑怯者卑怯者ーっ!」

 

「あんた最低! 最低よ、この卑怯者! 正々堂々と勝負しなさいよ!」

 

 

 ミツルギの仲間の、二人の少女による俺への罵倒。

 なんでじゃんけんで勝ったくらいで卑怯者呼ばわりされなくちゃいかんのだ……。

 それを聞いて、俺は呆れたように言い返す。

 

 

「正々堂々勝負しろ? まさに今やってやったじゃないか。別に何も小細工なんかしてないぞ。むしろじゃんけんでどうやって卑怯な手が使えるんだよ?」

 

 

 幸運ステータスの高さが卑怯だと言われたらそれまでだが。

 いや、それなら純粋なステータス勝負になるわけで、やっぱり卑怯と言われる筋合いもないか。

 ミツルギが提案しようとしてた決闘だって、向こうが別のステータスの暴力で押しつぶしてくるって意味では何ら変わりはないのだし。

 

 

「確かに最初のじゃんけんは不意打ちで勝ったけど、あれもノーカンにしてやったじゃないか。その後の勝負だって、そいつが勝負内容を決めたんだし、何か問題でもあるか?」

 

「普通勝負って言ったら決闘でしょ! それをこんな子供の遊びみたいな方法で決めるなんて、恥ずかしくないの!?」

 

「全然恥ずかしくないですが」

 

 

 即答する。

 そもそも勝負を挑んできたのはそっちであって、俺から挑んだわけではない。

 手っ取り早く決着がつくのなら、それに越したことはないし。

 

 

「俺の勝ちって事で。何でも一つ言う事聞くって言ってたな? それじゃ魔剣を貰っていくとするか。ほら、渡せよ」

 

 

 俺の一言に、ミツルギが驚愕する。

 

 

「なっ!? ば、バカを言うなっ! これは僕がアクア様から頂いた大切な魔剣なんだぞ! それに、この魔剣は君には使いこなせない。この魔剣は僕を持ち主と認めたんだ。僕以外には魔剣の加護は効果がない!」

 

 

 少し怯えたように言ってくるミツルギに、俺はアクアの方を振り向いた。

 

 

「……マジで? あの魔剣、俺には使えないの? せっかく強力な装備を手に入れられると思ったんだけど」

 

「マジよ。残念だけど、魔剣グラムはあの子専用よ。あの子が装備すると尋常じゃない膂力が手に入り、どんなに硬い物だろうがばっさり斬れる剣だけれど。カズマが使ったって、ちょっと重たいだけの普通の剣よ」

 

 

 なんてこった……。

 じゃあ別のもんでも貰っていくか?

 

 

「……っていうのが普通なんだけど」

 

「おっ?」

 

「私がいるなら、持ち主の変更ぐらいならできるわ。だって、元々あれって私の持ち物だし」

 

 

 アクアの無慈悲な言葉に、ミツルギの顔が青ざめた。

 だけれど、俺にはこいつの事情なんて関係ない。

 やったぜ、これで戦力の大幅増強だ!

 

 

「ということで、俺がそれを受け取っても問題なくなった訳だが。……それじゃ、その魔剣よこせよ」

 

 

 言って右手を差し出す俺に、ミツルギの仲間の少女が武器を構えた。

 

 

「ちょっとあんた待ちなさいよっ!」

 

「キョウヤの魔剣は渡さないわ。こんな勝ち方、私は認めない!」

 

「……『スティール』」

 

 

 その二人の少女が何かする前に、俺はミツルギに窃盗スキルを発動する。

 それと同時に右手にずしりとした剣の重みを感じた。

 おっと、いきなり当たりを引いたみたいだ。

 

 

「「「はっ?」」」

 

「どうも手渡ししたくないみたいだから、こっちで勝手に貰っていくわ。じゃあな、またどこかで会う事もあるかもしれんが、これはお前が持ちかけた勝負なんだから恨みっこ無しだぞ。……それじゃアクア、ギルドに報告に行こうぜ」

 

 

 ミツルギ達が間抜けな声を出すがもう遅い。

 すでに俺の手には、ミツルギの持っていたはずの魔剣が握られている。

 ……さて、さきほどの罵倒の仕返しだけでもしてやるか。

 

 

「……そういえば、さっきお前ら『正々堂々と勝負しろ』って言ったな。気が変わった。そっちがその気なら今からでもやるか? ああ、もちろん一対一の決闘の形式で構わないぞ。新たに魔剣の所有者と認められた俺と、なんの武器も持っていないお前で、だが」

 

「ぐっ……」

 

「なんならそっちの二人も加勢するか? だが、真の男女平等主義者な俺は、女の子相手でもドロップキックを食らわせられる公平な男だ。……手加減してもらえると思うなよ?」

 

「「ううっ……」」

 

 

 

 俺の魔剣を握っている手を見た女二人は、身の危険を感じ取ったのか不安気な表情で後ずさった。

 何を怖気づいているのやら。さっきまでこいつらが俺にやろうとしていることを、そのままやり返しているだけだというのに。

 

 

「ま……、待て……。まだだ、僕はまだ終わっちゃいない……っ!」

 

 

 戦意喪失していたはずのミツルギが、震える身体をなんとか動かし、怯んでいる二人の少女の前に庇う様に立ち塞がった。

 ……あれ、理不尽な喧嘩売られたのは俺なのに、なんか向こうの方が正義の味方っぽい言動をしてるんですが。

 

 ミツルギは脂汗をかきながら、懸命に手足を動かした。

 負けられない、魔剣だけは渡すわけにはいかないとかブツブツ言いながら。

 俺はそんなミツルギに……。

 

 

「『バインド』」

 

「ぐわっ!?」

 

 

 新たに覚えておいた捕縛スキルを使ってやった。

 こんなこともあろうかと、あらかじめワイヤーを用意しておいたのだ。

 いかにレベルの高いソードマスター様でも、そう易々とは抜け出せないだろう。

 

 

「これでよし。それ、解くの苦労するからどこか別の場所で解いた方がいいぞ。こんな街中で仲間の女の子とSMプレイに興じてたなんて噂されたくないだろ?」

 

「…………カズマって、本当に容赦ないわね」

 

 

 アクアが恐ろしいものを見る目で見てくる。

 ……解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、結局この魔剣は俺には使えないって訳か」

 

 

 俺達は借りてたオリを引きずりその場を後にし、ようやくギルドへと帰って来た。

 クエストの完了報告はアクアに任せ、他の四人で夕食を食べていたのだが……。

 

 

「まさかアクアのはったりだとはな。いや本当に惜しい。俺もダクネスみたいにばっさばっさ敵をなぎ倒したかったのに」

 

 

 所有者の変更は、実際にはできないらしい。今は女神としての力を抑えられてるからとか何とかで。

 アクアのあの発言は、ごねるミツルギへの戒めを込めてのものだったそうな。

 あのまま勝負を受けていたら、負けていたのは俺の方だったってオチだ。

 

 

「それならカズマも私と筋トレをするか? 最近体付きもがっちりしてきたし、なかなかいい筋をしていると思うが」

 

「……考えておく」

 

「それにしても、魔剣の人との勝負では鮮やかな流れでしたね。あれなら普通に一対一の勝負でも勝てていたのでは?」

 

「そうだね。スティールとバインドが発動したら、あの人何もできなくなってたし」

 

「やめろよ。俺はそういう正々堂々の勝負とか苦手なんだから」

 

 

 スティールが成功したのだって、相手が油断していたからだし、バインドも魔剣を持ってる状態だったらすぐに引きはがされそうだからな。

 ……そりゃ、アクアと同等の力を手に入れられるってんだから、それぐらい強くて然るべきか。

 そして、その本人はというと。

 

 

「…………ただいま」

 

 

 キャベツの時と同じようにひどく落ち込んだアクアの声が響く。

 またトラブルでもあったのかと、俺は定食を頬張りながら声の方を見る。

 そこでは、涙目になったアクアが申し訳なさそうに立っていた。

 

 

「今回の報酬、壊したオリのお金を引いて、10万エリスだって……。あのオリ、特別な金属と製法で作られてるから20万もするんだってさ……。ごめんね、一人2万エリスしか渡せなくて……」

 

 

 なるほど、そういやミツルギがオリを曲げてアクアを助けようとしてたんだっけ。

 アクアが、その壊れたオリの賠償金を支払ったらしい。

 しょんぼりしているアクアに同情する。

 今回のアクアは、まさに踏んだり蹴ったりと言った結果に終わった。

 他人のために行動したはずなのに、なんでこんなに可哀そうな目に合うんだろうか。

 

 

「何だったんでしょうねあの人は。なんか勝手にアクアを助けたがってましたが、余計なお世話と言うべきか……」

 

 

 めぐみんが呆れた様に呟く中、テーブルに着いたアクアはメニューを力なく握り締め、

 

 

「あの子、私が上げた特典であんな風になっちゃったのかな……。やっぱり余計なお世話だったのかな……だったら、悪いことしたわね、あの子にも……」

 

 

 アクアが悲し気につぶやく中。

 

 

「ここに居たのかっ! 探したぞ、佐藤和真っ!」

 

 

 ギルドの入り口に、その話題のミツルギが立っていた。

 教えてもいない俺のフルネームをいきなり叫んだミツルギは、俺達の居るテーブルにツカツカと歩み寄り、バンとテーブルに手を叩きつけた。

 

 

「佐藤和真! 君は結構有名なんだね。君のことは、ある盗賊の女の子に聞いたらすぐに教えてくれたよ。パンツ脱がせ魔だってね! あるマジックショップの店主のお姉さんは、パーティのお父さんみたいな人だって言っていたぞ。ある街の人からは災害をまき散らす男と言われていたり、また別の街の人は最近一人でブラブラ街の外に遊びに行く危機管理能力のない男だとも……君は、一体何なんだ?」

 

 

 何なんだと言われても。

 真剣な表情で俺に詰め寄るミツルギに、アクアがゆらりと立ち上がり、ミツルギの前に出た。

 

 

「……アクア様。僕はいずれ、その男から魔剣を取り戻し、必ず魔王を倒すと誓います。ですから……、ですからこの僕と同じパーティぐぶえっ!?」

 

「「ああっ!? キョウヤ!」」

 

 

 アクアに無言でビンタされて、ミツルギが吹っ飛んだ。

 慌ててミツルギに仲間の二人の少女が駆け寄るが、なぜ殴られたのか分からないといった表情のミツルギに、アクアがツカツカと詰め寄り、そのミツルギの前に涙目になりながら仁王立ちした。

 

 

「……謝って」

 

「あの、女神様?」

 

「謝ってって言ったの! 人の話も聞かずに勝手にカズマを悪者にしたことを謝りなさい!」

 

「え、ええ!?」

 

「『ええ!?』じゃないわよ! むしろなんで今この場に来た時、最初にカズマへの謝罪が出てこなかったの!? 私さんざん言ったじゃない、カズマにはお世話になってるって! 色々助けてもらってるって! 貴方、本当に私の話を聞いてなかったの!? まずは悪いことをした相手に謝るのが筋ってもんでしょうが!」

 

 

 アクアが、泣きながら怒ってる。これは、ただ怒られるよりもかなりきつい。

 だって、怒られてない俺でさえ胸が苦しくなってくるんだから、当事者であるミツルギならなおの事だろう。

 

 

「そうでなくてもどうしてこの状況で私にパーティの勧誘ができるの!? 大体あんなことして私が貴方の仲間になると本気で思ってるの!? 私がカズマの仲間になりたいって思ったからこの世界にやってきたって言ったのに、そのカズマを蔑ろにするような人と私が仲良くできると思ってるわけ!? 貴方には私がそんな薄情な心を持ってるように見えるってこと!? この無礼者!」

 

「す、すみませんアクア様! 決して、そのようなことは……!」

 

「謝るんなら、私じゃなくてカズマに言いなさい!」

 

「は、はいっ!」

 

 

 ビシッとアクアが俺を指さし、その通りにミツルギが駆け足でやってくる。

 そしてそのまま腰を直角に曲げて、

 

 

「勝手に悪人扱いして、本当にすみませんでした!」

 

「お、おう」

 

 

 ……アクアの宗教の信者って、もしかしてこいつみたいなやつが多いのだろうか。

 そう一抹の不安を覚えるぐらい、ミツルギはアクアに忠実だった。

 

 

「……こう言っておいて申し訳ないが、さらに厚かましいことを言わせてほしい。……あんなやり方でも、僕の負けは負けだ。そして何でも言う事を聞くと言った手前、こんな事を頼むのは虫がいいと言うのも理解している。……だが、あの魔剣だけはどうしても手放せないんだ! 剣が欲しいのなら、店で一番良い剣を買ってあげてもいい。他にも欲しいものがあるならその要求を呑もう! なんなら君の気が済むまで僕を甚振ってくれても構わない! 頼む! あの魔剣を返してはくれないだろうか!」

 

 

 本人も言ってるが、また随分と厚かましく虫のいい話だ。

 アクアは、この世界への移住特典として俺について来てくれた訳だ。

 それはつまり、俺もミツルギの持つ魔剣相当の特典を賭けたって事になる。

 個人的にはアクアが仲間になってくれるというのは、魔剣程度では比較にならないくらい素晴らしい特典だと思うが。

 

 それにこいつに要求するようなものがパッと出てこないんだよなぁ。

 一番いい剣なんて買ってもらっても使うかどうか怪しいし、こいつ自身には恨みなんて一欠けらもない俺が必要以上にこいつを殴る理由もない。

 今のところ欲しいものは……。

 

 

「よし、じゃあまずはオリの弁償をしろ。あのお前が壊したオリ、アクアが賠償金払ったんだからな。30万だぞ、30万」

 

 

 少し上乗せしてやる。

 来なかったらこいつに払わせることもできなかったんだから、これくらいは当然だ。

 

 

「そ、それはすまないことをした! 今すぐ払おう!」

 

「まあ待て。まずはって言っただろ。ああ、そう言えばお前、こんなことも言ってたよな。『君はアクア様やこんな人達を馬小屋なんかに寝泊りさせて、恥ずかしいとは思わないのか?』って。うん、全くもって同意したい。俺も馬小屋から脱出するために日夜齷齪地道にクエストをこなして金を貯めてたんだから。」

 

「そうだったのか……ん? あの、まさか……」

 

「あんまりにも恥ずかしいからな、お前、ちょっと不動産屋に行って代わりに家買って来てくれよ。お前が思う、この四人に相応しいレベルの拠点をな。ああ、もちろんぼろ屋でもいいぞ? お前が俺達に分相応だって思うならだが」

 

 

 ミツルギが、顔中に脂汗を浮かべてあたふたし始める。

 アクアが住むべき家をこいつの価値観で選ばせたら、とんでもない大豪邸を買わなくっちゃいけないからな。

 多分、アクアはそんな家は欲しがらないと思うけども。

 『広すぎると掃除が大変だし』とか『あんまり皆が離れてると寂しい』とか言って。

 そうなると困るのはこっちなので、俺から次の提案をする。

 

 

「おやおや、そんなに不動産屋に行きたくないのか? だったらしょうがない、俺達で選んできてやろう。というわけで、今お前が用意できる分の金を全部俺に貸してくれ。もちろん無期限無利子無催促で」

 

「ぐっ……! ほ、他に要求は……!?」

 

「本来なら、『高級な装備品も買い揃えてあげよう』って言ってたし、それも要求したいが……、何だかんだ謝ってはくれたしな。俺達にこれ以上余計なちょっかいをかけないって約束するなら、これで勘弁してやるよ」

 

「……それでいいのか?」

 

「ああ。金だってお前ならすぐに稼げるだろ。大分リーズナブルな取引だと思うけどな?」

 

「わ、分かった! 今すぐ用意してこよう! すまないが、そこで待っていてくれ!」

 

 

 そう言って、ミツルギは全力疾走してギルドから飛び出した。

 その後を連れの二人が追いかけていく。

 ……よし、俺には使えない普通の剣だけで、チートな人材に恩を売りながら莫大な資金をゲットだぜ。

 明日にでも不動産屋に行ってみようかな。善は急げっていうし。

 

 

「……カズマ。お前はやはり、冒険者ではなく商人になるべきだったのでは?」

 

 

 ダクネスがそんなことを言ってくるが、気にしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで。あの男がアクアが女神だとか何とか言っていたが、何の話だ?」

 

 

 ミツルギがありったけの現金を置いて行ったギルド内にて。

 あの騒ぎでギルド内の冒険者達の好奇の視線を遠巻きに浴びる中、ダクネスが言ってきた。

 ……まあ、あれだけ女神だ何だと言ってればなぁ……。

 めぐみんにもバレちまってるし、いっそのことダクネスとゆんゆんにも言ってしまってもいいか?

 

 俺がアクアに視線をやると、アクアはこくりと頷いた。

 そして、アクアは心持ちだが普段よりも真剣な表情で、ダクネスとゆんゆんに向き直る。

 ダクネスとゆんゆんも、その雰囲気を察し、背筋を正してアクアの言葉を聞く姿勢に入る。

 

 

「今まで黙っていたけれど、あなた達には言っておくわ。……私はアクア。アクシズ教団が崇拝する者にして、水を司る女神。……そう、私こそが、女神アクアなのよ……!」

 

「「ああ、やっぱり」」

 

「やだ……私の隠蔽、バレバレ……?」

 

 

 ……まあ、こうなるわなぁ……。

 

 

「むしろ女神だと確信出来て安心できたくらいだ。人間ができる力を超えすぎているのだからな」

 

「私はそういうのじゃなくて、普段の性格とか、雰囲気からですけど」

 

 

 しょうがないよ。にじみ出てるもん、女神感が。

 

 あの後だって、アクアはわざわざミツルギの所に行ってしっかり慰めていた。

 なんでも、ミツルギが調子に乗ったのは自分が特典を上げたせいだ。と責任を感じたらしく、あいつに『特別な選ばれた人間じゃなくて、何処にでもいる普通の人間として生きてほしい』と、お願いしたらしい。

 

 その後思うところがあったのか、ミツルギは、『自分を鍛えなおすために旅に出る』とか言って、身支度を整えていたのは、それとは無関係ではないだろう。

 出来ることなら、あの思い込みの激しい性格を治してから、帰ってきてほしいものだ。

 

 

「……あと二日……か」

 

 

 タイムリミットも近い。

 残された限りない時間で、俺も頑張らなくっちゃな。


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