目が覚めたら: Raccoon City.   作:新咲 葉月

1 / 2
読みたい小説が無いので書いた。

「作者が読みたい小説」なので、読者が思うような展開にならないかもだけどそれはいつもの事なので気にしない、良いね?


file.1: 「Towards」

ーーー目が覚めたらラクーンシティに居た。

 

 

 

 

 

霞む視界を気にせずゆっくりと目を動かし、辺りを見渡す。

 

 

 

 

辺りには燃え盛る炎。

何かが焦げる匂い。

小さく助けを求める誰か。

 

 

 

 

 

 

ーーーそんな地獄に今、俺は立っていた。

 

(いた)ッ」

 

頭を()れると広げた(てのひら)には僅かに血が付いていた。……どうやら頭を負傷したらしい。視界が時々霞むのもそのせいかもしれない。

 

 

「ちくしょう……!」

 

 

 

 

どうしてこんな事になってしまったのか。その原因は全て俺の右手の一つの"重量感"にあった。

 

あぁ、そうだ。俺が、こんなクソみたいなイベント(パーティ)に参加する事になった事の発端は、この荷物を届けるだけの簡単な「おつかい」だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまないが、(たくみ)。 僕の代わりに、おつかいに行って来てくれないかな?」

 

「おつかい?」

 

皿を洗う為に動かしていた手を僅かに止め、声の主に目を向ける。

そこには今朝の新聞をたった今見終わったのか座っているソファーの上に置いて此方に身体を向ける伯父さんの姿があった。

 

 

「何がいるんだ?」

 

壁に掛けている時計を見てみれば、短針はもう12を過ぎていた。

先程、伯父は自分と昼食のカルボナーラを食べており、小食である彼が追加の食料を求めているとは考え難い。

とすれば、先日切らしていた酒か。

 

 

「違う」

 

違うらしい。 じゃあなんなんだろう。おつかいって?郵便局に書類でも出しに行けばいいのだろうか。

と、少し考えていると伯父さんが口を開いた。

 

 

「あー、えと、言い方が悪かったね。もう一度言い直そう。 おつかいに

 

 

 

 

 

ーーーラクーンシティに行ってきてくれないかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

「……ラクーンシティ?」

 

聞いたことがない場所の名前だ。 確か、ラクーン、(Raccoon) はアライグマを意味する単語だった筈。

 

 

……アライグマが有名な街だろうか?街の名前にする程だし。街の中に可愛らしいアライグマ達が住民達と平和に戯れる姿を思い浮かべる。

 

 

 

いいな。

 

 

 

 

「ラクーンシティ…」と、若干ニヤケながら小さく復唱すると、伯父さんがラクーンシティについて補足してくれた。

 

「アメリカ合衆国中西部に位置する街だよ。 巧が聞いたことがなくても仕方ないさ。 今でこそアメリカ有数の企業城下町だが、元々は小さな田舎町だったらしいから」

 

「へー、詳しいな。 伯父さんは行ったことあるのか?」

 

「うん。 ……昔、友達と一緒に仕事をしていた時に少し、ね。」

 

「なるほど」

 

少し含みのある言い方だったが、何かあるのだろうか?

洗い物を終え、青い蝶の意匠が施されたエプロンを外しながら考えるが、まぁ、気にする事のものでもないだろう。

 

それで、と一言置き、伯父さんの目が真剣味を帯びる。

 

「その街に住んでいる、伯父さんの友達にこの荷物を届けて来て欲しいんだ」

 

伯父さんはソファーの横に置いてあった少し大きめだが、歩いて持ち運べないでもないぐらいの大きさのボストンバックを机に置き、俺に見せる。

 

「これは一体何だ?」

 

「友達への誕生日プレゼントだよ。中身は見ないで欲しい。その友達にも言っていないから」

 

サプライズという事だろうか?海外の血が流れているらしい伯父さんは時々こういった行為を親しい友人や親戚に行っている。ちなみに海外の血が流れているからというのは自分の偏見だが、あながち間違いではないだろう。

 

……だが、別に珍しくもないことだが、何か引っかかる。

 

「伯父さんは行けないのか?」

 

特に仕事は無いと言っていた筈だが…。

 

「あぁ、伯父さんの知り合いがもうすぐ結婚式を挙げるらしいからね。 そっちにも行かなくちゃならないんだよ。…すまないけどお願い出来ない、かな?」

 

はぁ、と溜め息を一つつく。30越えた伯父さんの頼み方じゃないよ。伯父さんが美形じゃなかったら多分殴られてるね。

でも、まぁ。

 

「良いよ。 今に始まったことじゃ無いし。」

 

と言えば感激したように目を輝かせ

 

「やっぱり、たっくん優しい! 大好き!」

 

と、抱きついてきた。

 

「たっくん言うな! 嬉しいのは分かったから離れろ! 鬱陶しい!」

 

「えー? そんなこと言いながらたっくんも、ホントはうれしいんでしょー?」

 

わかるわかるー!とか言いながらじゃれついてくる30代の男性。

 

 

……。

 

「あっ、もしかして伯父さんと一緒に行けれなくて寂しいのかな!?

もー、たっくんっば、子供っぽいんだから!…ん?」

 

………ブチっ。

 

「あ、あれ?たっくん?」

 

すぅー。と息を吸い、言う。

 

 

 

「良い加減にしろ ーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は、少し有ったのだが……。まぁ別段、語る程の事でもないため省く。

そんなこんなで、俺は今、目的地に向かう為、飛行機の中で海外旅行についてのガイドブックである「旅行に行くなら アメリカ合衆国!」というガイドブックの記事に目を向けていた。

 

 

へー。「自然豊かな山々や森林に囲まれた都市」…か。

その記事には以下のような事が書かれていた。

 

 

【最近話題のラクーンシティ特集!自然豊かな街の魅力に迫る!】

 

"今回紹介するのは最近話題のラクーンシティだ!

え?何それ?知らなーい?そんなキミにも分かりやすくこのオレが説明してやるぜ!

おっと、忘れてたが、ラクーンシティの市長は筆者の友人でもあるマイケル・ウォーレンだ。さっそく彼にラクーンシティの魅力について聞いてみたぜ!"

 

とか、

 

"北部にはアークレイ山地と呼ばれる美しい山脈が連なり、有名な観光地となっている。[写真付き]"

とか、

 

著者:DJサガラとか、

 

書かれていたが俺は何故かある単語を見た瞬間、言い様の無い不安を感じた。

 

"……は小さな田舎町であったが、『アンブレラ』の工場が郊外に建設されたことで飛躍的に発展し、アメリカ有数の企業城下町と……"

 

 

 

 

 

ーーー『アンブレラ』

 

 

 

 

アンブレラ (Umbrella)

 

 

 

 

 

 

薬品会社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……俺はガイドブックに掲載されている、偶にCMでも目にする、その赤と白のロゴのデザインに、どうしようもなく不安を覚えていた。

 

 

 

 

 

 

……to be continued




本当は最後にOpen Your Eyes For The Next Faiz.の文字を入れようと思ってたけどなんか違うから、アニポケとかでよく見る言葉を使ってみた。
あと↓はオマケのキャラ説明とかなんとか。


伯父さん:パツキンの見た目はカッチョいいハーフの30代のおじさん。
何の仕事してんのかは知らない。作者も特に考えてない。エタる可能性アリ。

たっくん:リ・イマジネーションの乾巧。TV版本編のたっくんを少し幼くした感じ。つまり容姿は半○健人。

断じてディケイド版では無い。無いったら無い。(作者はディケイド自体は好き)
あと、幼馴染にヤンデレの影がある。

ガイドブック:アメリカ合衆国の観光地のなんちゃらかんちゃらが書かれている。

ラクーンシティ:アライグマが沢山いるよ!とっても良いところだよ!

アンブレラ、ウソツカナイ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。