・和都「なんでお前があらすじ紹介してんだよ?」
・雄天「僕が前書きに出るくらいいいじゃん。折角Season2入ったんだし」
・和都「前書きに出るとかメタ発言は控えろ」
・雄天「多分今回、和都の出番ないかもよ?」
・和都「ゑ?何それどうい(ry」
紗夜side
私は電話である人とファミレスで待ち合わせている。
「そろそろ来る頃かしらね…」
そう言いながら注文していたフライドポテトに手を伸ばし口に含む。不躾にお願いしていまい迷惑ではないだろうかと思いながら待つこと数分…
「えっと…紗夜さん」
不意に声を掛けられた振り向くとそこには約束していた人が立っていた。一般男子よりも少しだけ長い青髪に翡翠色の目、後ろ髪は長いから一本に束ねて横に降ろしている。顔だけ見れば女の子に間違えられかねないが彼は実質男だ。
「いきなり呼び出してしまってすいません、滝河さん」
「いやぁ…紗夜さんに『相談したいことがあります』って言われるのは珍しかったので。と言うよりも今日はひまりもバイトで忙しいと言うので実質時間も空いてましたから問題ありませんよ」
滝河さんはそう言って私の前に座り荷物を置いた。この人は誰だと分からない読者様のために説明させていただきます。
滝河さんこと滝河雄天さんは日菜の通っている羽丘学園の2年生でガールズロックバンドAfterglowのメンバーと幼馴染であり、そのメンバーの上原ひまりさんとお付き合いしてる人です。
「えっと紗夜さん、僕が呼ばれた理由はLINEで見ましたけど…和都との恋人になってからの初デートの内容について相談したいことがありますって…」
「あ、はい…」
私は自分なりに考えた和都とのデートプランを滝河さんに説明する。
「…と、言う事なんですけども。ど、どうでしょうか?」
「まぁ今のを聞いて紗夜さんが大体どう言ったことを和都としたいかってのは分かりましたよ」
そう言って滝河さんはノートに私から聞いた話やデートプランを纏めている。
「流石滝河さんですね。上原さんと出かける際にもそんな風に考えてたりノートを使ったりしてるんですか?」
私はふと思った事を滝河さんに投げかけてみた。すると意外な答えが帰ってきた。
「え?僕がひまりと出掛ける時にこんなことするのか、ですか?いやいや、そんな事しませんよ?」
「そ、そうなんですか?」
意外な答えで私はびっくりしてしまう。てっきり予定とかを組み立てているのかと思ってましたけど…違うんですかね?
「デートとかする時は確かに予定を立てたりするのはすごく大事なことですし紗夜さんの意見や考えは的を射抜いてます。でも、予定外の事とかまで考えてたらいくらなんでもキリないですよ?」
「で、でもそういうのって大事なのでは…?」
「まぁ、そうですけども…僕とひまりの場合が特別なのかもって感じはしますね…」
滝河さんは頬をぽりぽりと掻きながらため息をつく。
「ひまりと出掛ける時なんですけど、最初はどこ行くか決めてそっからはひまりが行きたいって言ってたところにいってそれからは何も無いですよ」
「滝河さん的に、上原さんにデートとかの事は任せっきりでいいんですか?」
「…任せっきりって言うよりも、ひまりが幸せそうならそれでいいんです。笑ってるひまりを見るのが好きなんですよ、僕」
「そう…ですか」
そう言う滝河さんはどこか幸せそうな顔をしてました。それから色々アドバイス等をしてもらい支払いを終えて店を出る。
「今日はわざわざありがとうございます滝河さん。私なりに考えてみたいと思います。では…」
「っあ!すいません紗夜さん」
「どうしました?」
帰ろうとすると滝河さんに呼び止められる。
「もしよかったら、これを…」
そう言って滝河さんが差し出したのは商店街に貼ってあるようなチラシだった。そのチラシには『羽沢珈琲店主催♪お菓子作り教室♪』と描かれていた。
「お菓子作り教室…?」
「はい。今度の土曜日につぐみの家でお菓子作り教室を開くって事になってそれでチラシ配ったりするのを手伝ったりしてるんです。初心者経験者問わず歓迎ですし調理道具はつぐみの家から全部レンタルする形になるので持ってくるとするのならエプロンとかですかね…一応僕もアシスタントとして参加するので。まぁ考えておいてくれると嬉しいです。じゃあ僕はこれで失礼します」
滝河さんはそう言うと自転車を勢いよく漕いでそのまま帰って行った。私は滝河さんが見えなくなってから歩きを進めてSPACEへ向かい、湊さん達と落ち合い練習を開始した。和都は演劇部に顔を出しに行くから今日はRoseliaの練習を見に行けない、と事前に連絡をもらってる。
「ふぅ…紗夜、今日は調子いいみたいね。何かあったのかしら?」
「へっ?いえ、そんな事は…ありませんよ」
「大方、和都の事かしら?」
「ぶふっ!?」
湊さんの発言に、私は柄にもなく吹き出しそうになってしまう。珍しい生き物を見かけたかのように宇田川さんと今井さんが私を見てニヤニヤしていた。
「う、宇田川さんっ!今井さん!なんでニヤニヤしてるんですかっ!?」
「いやぁ〜、紗夜ってワトの事になるとほんっといつものクールさが無くなるなって思ってさ☆ね、あこ?」
「うんっ!でも華宮先輩の事をそのぐらい好きだってことですよね紗夜さん?」
「う、うぐぐ/////」
「あ〜♪紗夜が照れてる〜♪」
「て、照れてなんかないですっ!!くぅ……」
恥ずかしい…けど調子が良いということは否定はしない。最近和都の事を考えたり一緒にいたりすると胸のドキドキが止まらないというか…まだ、よく分からないことばっかりですね。
一通り曲の通しを終えて休憩に入ると今井さんがクッキーの入った小包みをみんなに渡していた。
「みんな〜ちょっと休憩しよ〜」
「ありがと、リサ」
「いつもありがとリサ姉〜!」
「はい、燐子と紗夜も」
「今井さん…ありがとうございます」
「ありがとうございます」
クッキーを渡されてさっきの滝河さんの言葉を思い出す。
『土曜日につぐみの家でお菓子作り教室を開くって事になってそれでチラシ配ったりするのを手伝ったりしてるんです』
「………お菓子作り教室、ですか」
「ん〜?紗夜どうしたの?」
「い、いえ。先程滝河さんと話していた時にちょっと色々あって」
「滝河さん、ってことは雄天か!へぇ〜、紗夜と雄天ってなんか意外な組み合わせだね?あんまり接点無いと思ってたよアタシ」
そんなことを話しながら休憩を終えて私達はまた演奏を始める。5分休憩を挟みながら演奏する内にスタジオを借りている規定の時間まできていた。
「ふぅ…今日はここまでね。明日の練習はオフだからって練習は怠らないでね」
「ふっへぇ…お疲れ様でしたぁ…りんりーん!一緒に帰ろ〜!」
「あ、ま、待って…あこちゃん、早いよ…」
宇田川さんは白金さんを連れて勢いよくスタジオを出て行く。続いて私と湊さん、今井さんが鍵を閉めたのを確認してスタジオを出た。湊さんと今井さんと分かれた後、私は真っ直ぐ家に向かって帰路を歩いていく。
(お菓子作り教室のこともあるけれど和都との初デートのこともあるし…)
そう思っているとスマホが鳴るので取り出すと和都からだった。何かと思い電話に出る。
「もしもし、和都?」
『紗夜か?今日の朝さ、初デートのこと話したじゃん?』
「っ!?え、えぇ/////」
『実は…明日土曜日だからどこか行こうかって思ってたんだけど…バ薫の野郎が……』
「…瀬田さんの事ですか?」
『んあぁ…ちっと部活で強制参加型のイベントあるって事今言われて…スマン!』
「な、成程…だいたい分かりました」
『ほんっとに悪ぃ!あのバカあとでシめる!』
そう言って和都は電話を切った。
「………和都は和都で大変ね…」
都合が入ってしまったとはいえ明日暇になってしまった私。部屋でのギターの練習も考えたが、お菓子作り教室のチラシをもらっていたことを思い出した。
「……エプロン、どこにしまってあるかしら?」
薫side
〜演劇部 部室〜
「薫、どうして別の学校の私が羽丘の行事に、しかも勝手に参加させられることになってるのかしら?」
「なぁ…バ薫、なんで明日あるイベントを今日言ったんだ?サプライズとかそう言うのはいいからよぉ…な?」
「ちーちゃ…千聖、和都。悪かったから…荒縄を解いてくれないか?2人とも、顔が怖いよ?美形が台無s」
『あぁぁん!?』
鬼のような形相に私は思わず萎縮する。
「ひっ…まっ、麻弥っ!!た、助けてくれっ!?」
「薫さん…今回ばかりはジブン、助け舟出されてもフォローできませんよ…」
麻弥に助けを求めるも、苦笑いで返される。
「………は、儚にゃい」
「薫、どうやら貴女にはお説教が必要みたいね?」
「バ薫…いくらなんでも俺だって我慢出来ないことあるの知ってるよなぁ…?」
「……ご、」
『ご?』
「………ごめんなさあぁぁぁいぃっ!!!!」
この後、私は千聖と和都に1時間ひたすら謝り倒した。
新年初投稿となりました、遅めですが読者の皆様あけましておめでとうございます。今年も忙しく亀更新でハメ作家として忘れ去られてるんじゃないかと思いますが覚えている読者様の為に頑張っていこうと思います。
では改めまして…本年もよろしくお願いします。