努力家と天才の茨道 〜Season2   作:椿姫

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・リサ「最後の更新からだいぶ経過してるけど前回のあらすじ〜☆」
・紗夜「羽丘2年生華宮和都。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が…あら?これ違う台本じゃないですか。全く…」
・リサ「スルーしていいのっ!?そんな簡単にスルーしていいの!?魔王ってなに紗夜!?オーマジオウ!?」
・あこ「時の王者…カッコイイ!!」
・リサ「アタシ疲れてるんだなー。Episode06どうぞ☆」



Episode06 BRAVEJEWELとdubとチュチュ

チュチュside

 

 

「今日は華宮和都が言ってたRoseliaのライブの日ね…」

 

私がこの日をどれだけ待ちわびたことか。……アイツ、華宮和都には分からないはず。あれ程の屈辱と侮蔑の嘲笑をされて誘いを断られ尚且つ私利私欲と謳われ黙ってられるはずもなかった。

 

「くっくっく…それも今日で終わりだわ!あの一件は水に流して今度こそ計画を実行する!あーはっはっは!」

 

 

和都side

 

 

「今日のRoseliaのライブは16時から…か」

 

紗夜から送られてきたLIN〇を確認して俺はベッドの上で仰向けになる。

 

「ライブのチケットはリサが取り置きしてくれてるって言ってたからまぁいいとして…暇だな」

 

演劇部は今日は休みだし紗夜達は今dubの方でずっと打ち合わせするからーってことで連絡するのは無理そうだし…

 

「やべぇ、こんなに暇になったのいつぶりだよ」

 

やべーよ、作者が仕事疲れでこの小説書けなくてそのまま爆睡決めるくらいやべーよ。最近めっちゃスランプだからなぁ…いけね、リアル事情はこれくらいにしとくか。仕方ないからNFOをやろうとすると、いきなりLIN〇の着信音が鳴った。紗夜か友希那達からかと思ったが以外にもそれは、同じ演劇部の麻弥さんからだった。

 

「麻弥さんから?えっと…機材運搬を手伝って欲しい?」

 

暇すぎて死にそうになっていた俺はベッドから飛び起きる。そして財布やらなんやら諸々の準備を調え家を出た。

 

「羽丘の校門前にいるので来て貰えませんか…か。ちゃちゃっと終わらせるか」

 

競輪選手並の速さで自転車を漕ぎながら俺は羽丘まで向かった。

 

 

〜羽丘学園 校門前〜

 

 

「うぼあぁ…何だこの量」

 

漕ぎ続けること数10分、羽丘の校門前に着いた俺はその機材の多さに圧巻していた。ベースアンプやスピーカー、ギターアンプは勿論のこと、他にもわんさかあって一筋縄では終われなさそうな量を見た俺はさっきの呟きを全力撤回したい。

 

「いやぁすいません和都さん…これ今度の演劇で薫さんが使うって言ってたので今の内に運搬して置こうと思いましてね…フヘヘ」

 

麻弥さんは申し訳なさそうに頭を下げる。事情はよーく分かったが問題はもうひとつあった。

 

「別に麻弥さんが謝ることじゃないと思うけど…当の本人のバ薫はどこなんすか?呼んで手伝ってもらった方が…」

「それはジブンも考えたんです。それでさっき薫さんに電話したんですよ。そしたら…『申し訳ない、今ハロハピのメンバー全員で南の島にいるんだ。儚いバカンスなんだよ』って言われまして」

「あの野郎…」

 

ふつふつと怒りが込み上げてくるがここでキレようともバ薫にはなんにも影響しない。ここはあえてぐっと抑える。

 

「ま、まぁここでどうのこうの言っても仕方ないので…運んじゃいましょうか」

「そうっすね」

 

バカンスから戻ってきたら千聖さんと一緒にかおちゃん呼びで攻めてやる…そんなアホみたいな野望を抱きつつ俺と麻弥さんは機材運搬を始めた。クソ暑い中機材を部室に運び入れること1時間…

 

「ふぅ…やっと終わった…」

 

部室に運び入れ、クーラーをつけて涼んでいると麻弥さんが冷え冷えの缶ジュースを俺の頬に当てる。

 

「いやぁ、ありがとうございます和都さん」

「うわっふ!?」

「あわわ!?ビックリさせてすいません!」

「いや別にいいんすけど…」

 

俺は貰った缶ジュースを開けてぐいっと一気に飲む。

 

「ぶへぇ…生き返ったぁ…」

「ごくごく…んんっ、ふぅ…いやあ、ほんとにありがとうございました」

「いや、紗夜たちのライブまで暇だったし問題ないですよ」

「あ、そう言えば湊さん達が言ってるのを見ましたよ。今日Roseliaのライブをdubでやるーって。ジブンは日菜さんと行く予定なんですよ」

 

麻弥さんが思い出したかのように話す。

 

「もうすぐ撮影が終わるからーって言ってましたのでそろそろ来る頃だと思うんですよね。本当はパスパレ全員で行けたらなーって思ったんですけど彩さんとイヴさんが雑誌の撮影とインタビュー、千聖さんが夏ドラマの撮影で折が合わなかったんです」

 

麻弥さんが言い終わると同時に廊下でドドドドと走ってくるような音が聞こえてきた。そして演劇部のドアを思いっきり開けて日菜さんが入ってくる。

 

「どーーん!麻弥ちゃんお待たせー…ってあれ?和都くんもいるー?なんでなんでー?」

「うお、本当に来た…」

「あ、日菜さん。実はですね…」

 

なんで俺がいるのか不思議に思っている日菜さんに麻弥さんが説明する。

 

「……と、言うわけでして」

「なろほど〜♪和都くんもおねーちゃんのライブ観に行くことになってたんだ〜。まぁそうだよね〜。おねーちゃんとお付き合いしてるんだし〜♪」

「ええっ!?和都さん、紗夜さんとおおおおお付き合いしてるんですかぁっ!?」

 

麻弥さんがあからさまに驚き後退りをした。しかも頬を赤く染めて初めて恋愛をした初々しいカップルみたいな感じになっていた。

 

「この前もおねーちゃんとお出かけしてたし〜?夏服買いに行ってたじゃん♪」

「なんで知ってんすか!?あんたまさかストーカーしてたワケ!?」

「ふっふっふ〜、日菜ちゃんをナメてはいけないよー!リサちーと変装してストーキングしてたんだよ!」

「日菜さん…アイドルが堂々とストーキング宣言しちゃアウトですよ?いや、この場合は日菜さんが紗夜さんの事が好きだからもう何とも言えませんね…ふへへ」

 

麻弥さんが苦笑いになりながらも汗をかいてる日菜さんにドリンクを渡す。それを貰うと日菜さんはグイッと一気に飲み干した。

 

「ぶっは〜っ!!生き返ったぁ〜!いよ〜っし2人とも、おねーちゃんのライブ行っくよ〜!!」

 

元気を取り戻した日菜さんに手首を掴まれた俺と麻弥さんは涼しい部室から一転し、灼熱の領域へと連行される。

 

「ちょ、ちょっと待ってください日菜さ〜ん!?」

「あっつ…と、とりあえず紗夜達に連絡しとくか…」

 

 

紗夜side

 

 

〜ライブハウスdub 控え室〜

 

 

「あら、和都からだわ」

 

ライブの準備を一通り終えた私達は控え室で休憩をしていた。今井さんが作ってきたクッキーを摘み、和都特製のハーブティーを飲んでいると和都からLIN〇が届く。

 

「ワトからー?ねぇねぇ紗夜、なんてきたの〜?」

 

今井さんがにやにやしながら私のスマホを覗きこもうとする。

 

「何に期待してるか分かりませんが普通の内容ですよ。えっと……ライブハウスに連行されてるなう?」

 

いつもの様に踵を返し、メールを読むが…連行?今井さんが言うには和都の分のチケットは取り置きしてあるし「今から行く」の一言で大丈夫なはずなのだけど…

 

「……まさかとは思うけど、いや、そんなわけはないわ」

 

私は和都に〇INEを送ってみる。内容は至って簡単でシンプルに「まさか日菜がそこにいるの?」と送るとものの数秒で返信が返ってきた。返信には想像通りの言葉が添えられている。

 

「……全くあの子は何を考えてるのよ」

 

まさか日菜と一緒にいるなんて思わなかったわ。ライブの事は言ってなかったはずなのにどこから日菜に伝わったの…?

 

「多分ヒナの事だからパスパレの皆にでも聞いたんじゃな〜い?彩とか麻弥辺りだとアタシは思うな〜♪」

「はぁ…」

「ひ、氷川さん…何だか顔色悪いですけど大丈夫ですか…?」

「だ、大丈夫よ白金さん…」

 

ライブ終わって家に帰ったら説教しないといけないわ、私はそう決意した。その時、dubのスタッフが部屋の扉をノックして入ってきた。

 

「すみませんRoseliaのみなさん!最終チェック入りますけど全員いけますか?」

「ええ、わかったわ」

 

スタッフの言葉に湊さんはいつものように返答する。私達も楽器を持って最終チェックに向かった。

 

 

和都side

 

 

〜ライブハウスdub〜

 

 

「とうちゃーくっ!!」

 

日菜さんに連行されてきた俺と麻弥さんは汗をかき、息を切らしながらも漸く到着する。なんで俺ら連行した日菜さんは汗全然かいてないのか不思議に思うぞ今日この頃…

 

「あれー?2人とも汗だくだー?どうしたの〜?」

 

8割、いや10割アンタのせいだよ!!とは口が裂けても言えるわけなく、適当な愛想笑いでごまかす。

 

「日菜さんの体力すごいです…ふへ、ふへへ」

 

流石の麻弥さんも予想外だったのか苦笑いになる。はやく涼みたかった俺はささっとライブハウスに入る。入るとエアコンも効いていて外の猛暑が嘘みたいだった。さすが都内最大のライブハウスと言わんばりに扇風機やテレビ、自販機や音楽雑誌、パンフレットも置いてある。紗夜達がライブするからなのか奥の方では物販店らしきものも開催されていた。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…涼しぃ生き返るぅ…」

「そうですね〜。ジブン、このまま涼んでいたいですよ」

「そういう訳にはいきませんよ〜、俺ら紗夜達のライブ観に来たんですから」

「ですよね〜」

「うわぁ…和都くんも麻弥ちゃんもふにゃーってしてる。おねーちゃんのライブチケット取れなくなっちゃうよ〜?」

 

日菜さんが俺と麻弥さんを覗き込む。

 

「あー、その辺の事は大丈夫っすよ。俺の分はリサが取り置きしてくれてるんで…」

「ぶーぶー!和都くんずるいよー!」

「ずるくないです」

「あはは…日菜さん和都さんもその辺にして…取り敢えずジブンと日菜さんの分、チケット買ってきますので。和都さんは先に行ってて貰えると助かります」

「りょーかいでーす」

 

俺は受付まで行き、俺の名前で取り置きしてあるチケットを受け取り、席に座って麻弥さんたちが来るのを待つ。待つまでの間、持ってきたペンライト(紗夜のイメージカラーのやつ)を取り出して腰にセットしたり、dubのライブハウス内の決まり事のようなものが記された資料を読み漁る。

 

「さてさて…始まるまで暇だな。にしても流石Roseliaの人気ハンパねーな…」

 

プロ顔負けの本格ガールズバンドRoselia、その人気はBLACKSHOUTをリリースした当時からずっとうなぎ登りだ。孤高の歌姫と呼ばれていた友希那がバンドを組んだってのが話題になってたからなぁ…

 

「そろそろ麻弥さんと日菜さん来る頃だろうな…」

「おっ待たせ和都くーん!」

「お待たせしました」

 

ちょうどよく日菜さんと麻弥さんが到着して俺の隣に座る。日菜さんの手には俺と同じ紗夜のイメージカラーのペンライトが握られていた。

 

「早くおねーちゃん来ないかなー♪」

「そんな急かさなくても紗夜は逃げたりしないと思い…たい」

「そこは逃げないって言って和都くん!」

「お2人共、そろそろ始まりますよー?」

 

麻弥さんがそう言うとライブハウス内が一瞬暗くなる。そして再び明かりが灯されるとステージに友希那達が立っていた。それを目の当たりにしたファンのやつらは大歓声をあげる。もちろん日菜さんも…

 

「おねーちゃーん!!おねーちゃんおねーちゃん!!」

 

この通り、紗夜を見て大歓喜していた。

 

『Roseliaです。みんな、今日はdubまで足を運んでくれてありがとう』

 

友希那がスタンドマイクから音声を通す。それだけで更に歓声があがる。

 

『みんな…Roseliaに全てを賭ける覚悟はあるかしら?早速新曲、行くわよ!BRAVEJEWEL!!』

 

これが昨日リサと話していた新曲か…Aメロを聴いただけで分かる力強さと繊細さ、そしてリズムも完璧だ。そして友希那の圧倒的な声量と歌詞のフレーズ一つ一つがライブハウスを包み込む。俺や麻弥さんが圧倒されながら魅入ってると横では、

 

「おねーちゃーん!!めっちゃかっこいいよー!大好きだよー!」

 

息を荒くしながらペンライトを他の客と同じように振りまくり、どさくさ紛れに愛の告白までしていたが当然紗夜は集中していた為、顔色ひとつ変えていない。因みに日菜さんの興奮のボルテージは家に帰ってからも収まらなかったと後日疲れきった紗夜から聞くことになるのは今の俺はまだ知る由もないのだ。

 

この後BLACKSHOUTとLOUDERや、カバー楽曲のオンパレード、RE:birth dy等も披露しライブは終わった。ライブが終わり麻弥さんは興奮しまくった日菜さんを連れて一旦事務所に向かった。ちょっと打ち合わせ入ったので失礼します、との事だ。俺も帰ろうとしたが、紗夜からLI○Eが来た。

 

「あり?紗夜からだ」

 

なんだと思い見てみると画像が添付されていた。開くとそこには友希那以外が死屍累々と控え室でぐったりとしていてヘルプと一言記されていた。スタッフの人に事情を話して控え室の扉を開けるとクタクタになった紗夜が俺を見るなりフラーっとしながら抱きついてきた。

 

「わとぉ…つかれましたぁ…」

「おうっふ…いきなり抱きついてくるなって紗夜…」

「だって疲れたんですもん…少しくらい優しくしてくださいぃ…」

「ったく…じゃーねーなぁ…」

「ワト〜…」

 

今度はソファでぐったりしているリサが俺を呼ぶ。紗夜に抱きつかれながらもリサの所に行く。

 

「なんでお前まで瀕死寸前なんだよ…まぁあれだけやりゃあそうなるよな…」

「あ、あはは…ちょっと飲み物買ってきて欲しいんだけど…」

「お、お願いします華宮くん…」

「ぐふぅ…お願いしますぅ」

 

リサの手にはメンバー5人分のお金、飲料が5本買えるほどのお金が握られていた。一旦紗夜を引き離し、リサからお金を受け取った俺は外の自販機に向かう。そこには風邪を浴びて涼んでいる友希那がいた。

 

「あら和都、どうしたの?」

「お前こそこんな所で何してんだよ」

「見ての通り、みんなが来るまで外の風邪を浴びて涼んでいたのよ」

 

荷物を持ちながら平然と言う友希那だが全く疲れてない、とは言えないだろう。俺は自販機で5人分の飲み物を買い、1本を友希那に渡す。

 

「あら、私にくれるの?」

「この5本はリサの金だ。後でリサにお礼でも言っとくんだな」

 

俺は残りの4本を紗夜達に渡して控え室に戻った。飲み物を受け取ると紗夜もリサも燐子さんもあこも喉をごくごく鳴らして飲んでいく。

 

「ぷっはぁ!生き返ったぁー!華宮先輩ありがとうございます!」

「ふぅ…死ぬかと、思った…どうも…華宮くん…」

「燐子さんもあこも例ならリサに言ってください」

 

リサと紗夜も元気を取り戻したのか楽器を背負って帰る支度を始める。俺はそれを見送り控え室を後にし、dubを出る。

 

「さーて俺も帰るk…」

「Why!?どうしてなのっ!?」

 

突然、聞き覚えのある声が聞こえた。声のした方に行ってみるとそこには友希那と猫耳ヘッドフォンを付けたチュチュが対峙していた。俺は2人に見つからないようにこっそり聞き耳を立てることにする。

 

 

友希那side

 

 

「何故?どうして?Roseliaが私の音楽を奏でれば最強最高のバンドになれる!!」

「…悪いけどRoseliaにプロデューサーは必要ないわ。私達は私達の音楽で頂点を目指してるの。ごっこ遊びならアイ○スでもスクフ○スでもやってればいいわ」

「ご、ごっこ遊びじゃないわ!私は真剣なの!!ってかその2つ名前的に大丈夫なの!?アウトにならないの!?」

 

和都が居なくなった直後、目の前に現れた猫耳ヘッドフォンの子が来た。話を聞く限りだと音楽プロデューサーをやっていて、名前はチュチュと言うらしい。その中で私達Roseliaを是非ともプロデュースさせて欲しいと頼み込んで来たのだけれど…

 

「あれほどのPerfectsound!!ギターやベースのTechnique!!ドラムとキーボードの織り成すHarmony!!そこにこの私のプロデュース力とデータ、私の創る曲が加われば何者にも勝る最強のバンドになれる!!勿体ないわよ…貴女達の才能を私なら完璧に活かせる!だ、だから…」

「友希那お待たせーって…どうしたの?」

 

後ろの勝手口からリサ達が出てくる。

 

「あれ?もしかして友希那取り込み中だったり?アタシら1回退いとこうか?」

「大丈夫、なんでもないわリサ。話は終わってるから行きましょう」

「ちょ…待ちなさい湊友希那っ!!」

 

行こうとすると、再び呼び止められ何かを渡された。渡されたものを見てみると猫の形をしたUSBメモリだった。

 

「私の最強の音楽…聴けば分かる!!」

 

私はため息混じりに言い放つ。

 

「…何度言っても、例えこの曲を聴いたとしても結果も答えも変わらないわよ?」

 

私達はその子を後にして立ち去った。

 

 

和都side

 

 

チュチュがどうやら断られたらしい。まぁ当然の結果だよな…さて俺は撤収するかn

 

「和都、そこで何をしてるの?」

「おうわっ!?」

 

声を掛けられ振り向くと友希那達が居た。俺は盗み聞きしてたことを正直に話す。隠すのはなーんか性にあわないからな。はぐらかしても逆に紗夜に問い詰められたらどの道はいちゃうだろうし。

 

「聞いてたのね…盗み聞きなんて褒められたことじゃないわよ」

「帰ろうとしたら聞こえたんだよ猫バカ」

「ね、猫バカですって…?」

「ほーら、友希那もワトも睨まないの!ね?早く帰ろ?アタシもうクタクタだよ〜?」

「私も帰って今日は休みを取りたいです」

「紗夜がそう言うなら…」

 

仕方無くやめて俺達は帰路を歩いて帰って行った。

 

 

チュチュside

 

 

「ううう…なんでなんでなんで信じられなーい!!」

 

私は近くにあったゴミ箱をドガッと思いっきり蹴り上げると中のゴミがガサガサと散布する。

 

「はぁはぁ…きいぃぃ!」

 

華宮和都と言い友希那と言いこの私の誘いを断るなんてえぇ〜っ!!私を誰だと思ってるのよっ!?

 

「ぐぬぬ…」

 

散らかったゴミを集め、ゴミ箱を元の場所に戻す。

 

「…ぶっ潰してやる。華宮和都も友希那もRoseliaも!!私の音楽が凄いってことを証明してやる!!ぜーんぶ!ぶっ潰してやる!!!」

 

 

紗夜side

 

 

〜氷川家 紗夜の部屋〜

 

 

『うぉーい紗夜、起きてるか?』

「起きてますよ。さっきお風呂から上がって部屋に戻って来たばかりなので」

 

お風呂から上がった私は和都と通話をしている。

 

「今日のライブ来てくれてありがとうございます」

『行くに決まってんだろ?ってか新曲の時の紗夜めっちゃカッコよかったぞ?』

「ふふ…ありがとう。かっこいいなんてあまり言われたことないからちょっと照れくさいわね…」

『じゃあ可愛いって言った方が良かったか?』

「そ、それは…2人で居る時だけです。私の前でしか言っちゃダメです/////」

『お、おい…恥ずいこと言うなよ…』

「和都が言ったからでしょう…」

『……/////』

「……/////」

 

互いに恥ずかしくなったのか無言が続く。

 

『そっ!そうだ紗夜!今度の日曜日空いてるか?』

 

いきなりの話題に困惑しながらも予定を確認する。

 

「え?あ、空いてるけど…どうしたの?」

『いやぁ、えっと…学年上がってから2人で出掛ける機会って中々なかったじゃん!?』

「え、えぇ…」

『だからさ!この機会にどっか涼しいとこ行かねっ?!今日のライブ頑張ったご褒美みたいな!?』

「ご褒美かどうかは置いとくけど…そうね、確かに涼しい所に行きたいわね」

『よーっし決まりだな!ちゃんと予定空けとけよー!それと今日はゆっくり身体休めろよ!!』

 

和都はそう言って電話を切った。私は携帯を置いてベッドに座り、クッションをぎゅっと抱きしめる。

 

「…久しぶりの和都とのデート…ふふ♪」

 

変にニヤけるのをぐっと堪える。涼しい所…渓流とか川のある場所とかに行くんですかね?もし水に入るとかになった時もだし個人的には和都に見てもらいたいってのもあるわ…

 

(だとしたら、恥ずかしいけど…み、水着を買いに行った方がいいかしら…?)

 

そんな事を思ってると私は疲れからかそのまま眠ってしまった。





最後の更新は5月…かなり更新が遅れました。
それでも最後まで読んでもらいありがとうございます。
明日から仕事が再開するので怪我と骨折、熱中症には気をつけていきたいです。

次回は和都と紗夜がデートします。
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